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2019年1月30日 

Bacalhauとは、塩漬けの大きな干しダラのことです。

バカリャウコロッケ

ポルトガル社会は国民人口の約80%が名義上ローマ・カトリック教徒だそうで、国民はカトリックの習慣を受け継いでいて、現在も一般的にクリスマスイヴや聖なる復活祭前聖のテーブルに肉はのりません。その代わりに食されるのがこのバカリャウです。これについての説明は後記にて。

バカリャウのレシピは500とも1000とも言われますが、その中で最もポピュラーで、手軽に食べられるのが「Bolo de Bacalhau(ボーロ・デ・バカリャウ)」、バカリャウコロッケです。

バカリャウコロッケ

家庭でも良く作られます。わたしの義母は、前日のバカリャウ料理で残ったのを使って作っていました。

さて、このバカリャウコロッケの4倍くらいもあるのが売られているのを見つけました。1月27日の記事にあげたCasa Orientalの隣。聞けば同店は一緒なのだとのこと。

バカリャウコロッケ

店に入ると愛想のいい女性が実際にコロッケを作っています。こんなんですよ!

バカリャウコロッケ

うわ~、すごく大きいですね!と言いもって、試しに夫とわたしにと二つ買ってきました。店内で食べることもできます。軽いランチになります。レジでは親切にもポルトワインをすすめられましたが、女が一人店先で立ち飲みってのはねぇ、ってなわけで、車で来てるからと丁重に断りました。

夕食のおかずの一つとしてテーブルにのせましたが、真ん中にはSerra da Estrela独得のチーズが入っており食べごたえがありました。話が逸れますが、このチーズ、わたしは匂いがきつくて苦手ですが、我が妹一家は大好きで、毎回帰国毎に注文されます。

queijo-da-serra.jpg
Wikiより

最後にバカリャウコロッケが入っていた箱が可愛くて。
バカリャウコロッケ

絵にはポルトとリスボンの象徴が描かれています。ポルトはクレリゴス塔、ドン・ルイス1世橋、それにポルトワインを積んだ帆掛け舟ことBarco Rabelo(バルコ・ラベロ)。そして、右側にはわたしが知っていた、店頭にバカリャウをぶらさげるかつてのCasa Oriengtalが見られます。

★バカリャウについての記事:「これがなくては始まらないポルトガルのイブ

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2018年6月3日

ポルトは、ポルトガル国名発祥の地であり、15世紀にポルトガルに栄華をもたらした大航海時代の先駆者、エンリッケ航海王子の生地でもあります。

ポルト市それ自体は面積42k㎡、人口27万人ほどですが一般に「ポルト」と言えば、ポルト市を中心にした近郊16市を加えた「Grando Area Metropolitana do Porto=グランド・ポルト」を意味します。

1575k㎡の面積に人口約180万人が住んでいます。わたしたちが住むのも近郊市Maiaで、グランド・ポルトのひとつです。

日本の関東と関西がちょっとしたライバル意識を持つのと同様、ポルトガルでもポルトとリスボンは対抗意識が強い。わたしの知っている小噺に次のようなのがあります。

リスボンで催された、とあるコンクールの勝者への賞品がポルトへの旅行券であった。

 1等・ポルト1泊券 
 2等・ポルト2泊券
 3等・ポルト3泊券

え!と思われるでしょう(笑) どうして1等が一泊で2、3等がそれより多いのか?

つまりこれは、洗練されたリスボンっ子からすると、片田舎のポルトに滞在するのは長くなるほどつまらない、拷問である、というオチなのです。「おふざけじゃござんせん」と言いたいところですが、思わずこのブラックジョークには笑ってしまいます。

さて、リスボンっ子をポルトガル語では「lisboeta=リズボエッタ」と呼び、「cheira Lisboa=リスボンの香り」と昔から言うように、「洗練された、お洒落な、都会の香りがする」と言う含みがあります。

一方ポルトびとはと言うと、これがまぁなんと「Tripeiros=トリペイロス」。tripaは臓物のことでtripeiro(tripeirosは複数)はそれを常食とする者を指し、ポルトびとのあだ名がこれなのです。

しかし、コホン(咳)、これにはポルトびとの祖先の深い愛国心が絡んでいるのであります。

イベリア半島南部をはじめ、国土のほとんどがイスラム教民族に支配されていた長い時代を経て、8世紀にキリスト教民族の「reconquista=レコンキスタの戦い」が展開され、イベリア半島が奪回されたのは13世紀も半ば。レコンキスタが完全に成就するまで、まさに5世紀もの年月を要したのです。

ポルトガル国はスペインからの独立戦争を経て、その辺りから始まるわけですが、1415年、アヴィス王朝ジュアン一世の時代に、ジブラルタル海峡に面するイスラム教徒の拠点、北アフリカの入り口Ceuta=セウタを攻略することになります。

ヨーロッパの隅の国ポルトガルにとり、領土を広めるにはアフリカ大陸を目指す他なかったのです。
(既に「ここに陸尽き、海始まる」で書いたポルトガルの国民詩人カモインスもこの戦いに参戦し、この戦いで後のトレードマークとなる右目を失っています。)

出発点はリスボン港とポルト港。
ジュアン一世はこの時、三男のエンリッケ王子も含む三人の息子、船舶大小合わせて200以上、5万人の兵を率いて参ります。

この時です!
エンリッケ王子の故郷であるポルトびとたちは、セウタの戦いに向けて兵は勿論のこと、70の船舶と兵の食料となる肉という肉全てを献上したのです。残った人々は家畜の臓物を食することで食いつないだと言われます。ポルトびとが「トリペイロス(複数)」と呼ばれるゆえんは、この郷土愛、ひいては愛国心にあるのです。Tripasはポルトびとの「利他主義、有用性、自己犠牲、手厚いもてなし」を象徴する料理というわけですね。

tripas
料理写真はTripas料理。Cais de GaiaのDom Tonho レストランのちょっと上品な味にアレンジしているので、わたしでも食べられました。

下の写真は「Tripas á Moda do Portoポルトのトゥリパス」
tripas

新鮮な牛、豚、鶏肉の臓物を丁寧に洗い、それに臓物詰めのソーセージ、豆類、玉ねぎのみじん切り、ローリエの葉などを加えて煮上げる。ごはんが添えられる。

今日ではポルトを代表する料理になっており、一般のレストランでたいていメニューに載っていますし、また、それ専門の評判のレストランもあります。少しクセがありますがポルトにおいでの際には一度お試しください。
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2018年2月9日 

かつては中華料理店があちこちで見かけられたポルトですが、それが今ではSushiレストランに名前を変更したりなどしてブームに乗っかり、中華料理店は数軒を残してほとんど姿を消し、近頃はSushiレストランとうたう食事処の多いこと!ネコも杓子もとはこのことなり。

敢えてSushiと綴るのは、やはり日本で食べる本物とは違うからです。特別寿司ファンではないのですが、こうなってくると、これが寿司だ!とこちらの人に思われるのも癪なもので、エラそうに、フェイスブック上で「これが寿司だ!」なんて画像をあげたりしているのでした(笑)

さて、しばらく前にいつも買い出しするハイパーマーケットへ行くと、あれ?と目にしたスシ・コーナー。興味がわき、どれどれと覗いてみました。へぇ~、スシパックじゃん、と言うので大して期待はしないものの、試してみることにしました。

夫にはサーモン入りの(900円相当)を、わたしは、出されて食べなければいけない場合以外、海外では生魚をまず口にしないので、peixe cru(生魚)抜きのベジタリアン用(1000円相当)。

こちらの人はどうも黒い海苔で巻いているのが苦手な人が多く、カリフォルニア巻きのように海苔は中で具と一緒になっています。

日本人の評判はと言うと「おいしくない、高い」です。酢が足りないよ、とその感想にはわたしも同意するのですが、逐一作るのは大変だしスシの味が欲しいな、とか、寝込んじゃったなどの時には、いくらなんでも「一番」さん(ポルトで只一軒日本人の板前さんがいるレストラン)まで行くわけにはいかないので、何とか食べられるのじゃないかと、実は少し安心しているのです。

sushi_pack1.jpg

すると次から次と大手のマーケットにこのコーナーが出現し、え?餃子?挙句は「えー!ドラ焼きじゃん!」てなことになり、驚きなのであります。フランチャイズ店でしょうね。

で、ドラ焼きが大好きなわたし、子供たちが帰省してくるときは必ず「明太子、ドラ焼き!」と空港での
買い物を頼むのですが、しっかし、これ、小さめだし2ユーロ近く(266円相当)とは高すぎるじゃない?と、一度は通り過ごしたものの、二度目に目にしたときは買ってしまいました。

dorayaki1.jpg

写真はふっくらして見えるでしょう?固そうだったので電子レンジでチンしたら、こんな風にふっくらとや柔らかくなり、早速かぶりついたのですが、皮はよろしい、が、あんこが少ないよ!とまぁ、文句の多いわたくし、ごめん遊ばせ。試し故、最初で最後のポルトのドラ焼き紹介でありました。

では皆さま、本日はこれにて。
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2017年6月14日

わたしにしては珍しく、本日は料理の話です。
鶏肉を除き肉類を食することが少なくなり、魚が食卓によくのる我が家です。

が、マーケットで売られる魚の種類は日本に比べると随分少ない。料理法も揚げるのとオーブンで焼くのが多いのだが、できるものなら揚げるのを避けたいと思っているものの、オーブンで焼くとパサつくので、結局オリーブオイルをたっぷり使う、なんてことになります。

わたしはグリルが一番好きなのですが、これがポルトガルでは難しいのです。日本のように台所で手軽に魚が焼けるガスコンロなるものがないのです。

一度などは煙が出ない匂いがしないなどのうたい文句につい釣られ、日本から持ちこんだ魚焼き器も試しましたが、結果はいただけないものでした。家中に匂いが充満し、台所、玄関ホール、果てはリビングルームや部屋の壁まで漂泊剤で拭く羽目になったのにはうんざりでした。

焼けないもので鰯や鯵はやむを得ません、フライにするのですが、大きいものは換気扇を使っても台所に匂いが充満するので小魚を揚げます。そんな訳で、近頃では白身魚を専ら買い込み、ポルトガルではあまりしない「ムニエル料理」をしています。

魚と肉に関しては、わたしは常に隣街のガイアにあるスペイン系デパート「El Corte Ingles」まで出かけます。
果物野菜類はあちらの、猫のエサ等はこちらのスーパーでと、あちこち行くので買出しも楽ではありませんぞ。

さて、昨日は魚を買いにEl Corte Inglesへ行ってきたのですが、近頃は白身の魚の切り身をあまり見かけないのが、少し値段がはる聞いたことのない白身魚が売られていましたので、夕飯にと早速買ってきました。

このムニエルを主食に、野菜スープ、ナスの味噌田楽、アボガドとトマトのマヨネーズ和えサラダと、わたしとしてはメ結構豪華なメニューではあります?

魚を下ごしらえをしたところで、サランラップに書かれてあった名前そどれどれ、日本語でなんと言う魚であろうかと、辞書で調べてみる気になったのであります。普段は食べ物に関してはめったにしないのですが、昨日にかぎって・・・

ポルトガル語で「Rascasso(ラスカッソ)、ラスカッソ・・・」 辞書では出てこなかったゆえ、料理途中にネット検索です。ところが、なかなかヒットしまっせん。

あちこちと調べてやっとのことで出てきたらば、げ!ポ、ポイズンフィッシュ?英語名は「Scorpionfish」、岩陰に棲んでいるので「Rockfish」とも呼ばれ、顔体に棘があり、この棘に刺されたらすぐ病院へ行った方がいいと言われるのだそうです。

rascasso2.gif

いやぁ、見るからに憎憎しげな↑そして、毒々しげな↓


あれのこれのと検索しながらscorpionfishの種類の写真を見ているだけで、毒気にあたったような気分になり、そうそうとその画像rascassokrabarroka.jpg
サイトを閉じたわたしでありましたが、もうその頃には完全に食欲を失い、どうしよう、下準備はしてあるけど料理したくないなぁ、でありました。

「ね、ね。今日買ってきた魚、毒性なんだってよ」と夫に話すと、「売ってたものだろ?大丈夫だよ」

切り身は見た感じがこんな白身なんですよ↓

rascasso1.jpg

味ぽんで味付け、一応食卓にのったRascassoのムニエル4切れではありましたが、結局半分の2切れは残りましたっけ^^;

大丈夫だと思うが、健康にどんな影響を及ぼすか分からない、猫にもこれはあげるまいというので、もったいないけれど、そそくさとゴミ箱行きになったのでありました。

日本にはフグってのがありますが、そちらは食べるときに毒性の注意、Rascassoは獲るときに注意というので、性質が違いますが、西洋フグとても呼んでやろうかしら。いずれにしろ、味はともかくとしてあまりいただきたいとは思わないものではあります。

読んでいただきありがとうございました。
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2016年12月28日 

25日のクリスマスは、恒例の昼食会でアヴェイル(Aveiro)市に住む義姉宅に家族が集まりました。

わたしはと言うと、朝7時にはご飯を仕掛け恒例の持ち込み料理である巻き寿司を作り、今年はそれにトリのから揚げも一品増やしてみました。

sushi-1.jpg

義姉宅での昼食はレイタォン(Leitão)が定番です。レイタォンと言うのは「子豚の丸焼き」のことで、これはポルトガルではご馳走なのです。義姉宅では丸焼きを注文して、それを食べやすい大きさに切るのには、コツが要り、毎回、義姉の長男の役割です。わたしたちがアヴェイルに到着すると、大きな体にエプロンを締め、肉切り包丁を手に子豚と奮戦している姿をいつも目にします。

子豚の丸焼きは下のように切られます。焼きたては皮がパリパリして、とてもおいしいのだそうです。

kobutamaruyaki

が、わたしはこれが食べられないのです。こんなおいしいものが!とすすめられてもダメッす。肉類を食べることから遠ざかりつつある今では尚更いただけません。それを知っている義姉は、しないでいいと毎年言うのに、わたし用にと牛肉を用意してくれるのですが、これも食べきれず、困ったものなんですね。

義姉宅で昔もろに目にした最初のショックが↓、未だ尾を引いているのであります^^;
kobutamaruyaki

そのままの画像を載せるのはキツイと思い、色具合に少し手を入れました。皿にのっかってるのが子豚ちゃんの頭でありんす。

値段はというと、1キロが20ユーロ前後でしょうか。10キロですと200ユーロ(約25000円)くらいになります。バカリャウ(大ダラ)同様、その時期になると値段が跳ね上がります。日本では5キロ3万円くらいでいただけるようです。

どこぞの話に、とある母親が、幼稚園で子どもに食前の「いただきます」を教えたところが、給食代を払っているのだから、うちの子には「いただきます」など、教える必要はないと、ありましたが、「いただきます」が言わんところを英語にするとこうなるのだそうですよ。
「I am so sorry for taking your life and am greatly appreciate to be able to have your life.」

肉好きにとっては、一度は食べてみたい子豚の丸焼きだそうですが、この子豚ちゃんの顔を見ると、とてもとても・・・つくづく、命をいただいて生きているわたしたち人間の業に思いを致すのが、イースター、クリスマス、新年の食卓ではあります。

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別テーブルに並んだ左上下はドライフルーツ、(上、左から)大好きなプディン、Bolos de Gema(Gema=卵の黄身)、お姉さんが作ったPão de ló de Ovar(Ovar式のカステラ。カステラはポルトガルではパン・デ・ロと言う。これについてはこちら、「カステラはポルトガル語か」で、どぞ)。

下、左から、クリスマス、新年の食卓に必ずのるラバナーダ(揚げパンをたっぷりの甘いシロップに漬け、シナモンをふり掛ける。フレンチトーストに似ているが、味は別物)、Bolo Rei(ボーロ・レイ。王様のお菓子の意味)、最後がFilhoses(フィリョーゼス。揚げパンの種類)。

こうして昼食を含め、何時間も食べては話し、飲んでは話し、ポルトガルのクリスマスはとにかく胃が丈夫でなければ、持ちこたえられませんぞ。

この日の一食だけで、丸いわたしの顔は輪をかけてまんまるになるわけであります。休息にと義姉の家のベランダからこんな景色がみえました。

aveiroDec-1.jpg

平和なり。

ではみなさま、また明日。
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