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2020年5月6日 

ひきこもり50日目。

緊急事態の段階的緩和が今週月曜日から始まりました。

これまで閑散としていた通りから、久しぶりに人の声や車が通る音が聞こえます。もちろん、まだまだ、普通の状態ではありませんが、我が家の向かいにある美容院も開店しました。客は予約制で一人ずつしか入れません。国からは店の人も客もマスク装着が義務付けられています。

スーパーマーケットの人数制限も解禁されましたがマスクもしくはViseira装着でなければ入れません。

viseira2.jpgviseira.jpg
Wikiより。Viseira。日本語で何というんでしょうね。

メトロ、バスなどの公共交通機関は定員乗客の3分の2まで、こちらもマスク装着でなければ乗車できません。今、メトロの自販ではマスクが1ユーロ少しで販売されています。持っていない人は即、自販で買って乗るわけです。

企業も業務開始。ショッピングセンターやデパートは今月いっぱいはまだダメですが、小さな店舗などは開店可。ただし、これも一人ずつの入店でマスクをしていなければなりません。

10人以上の集会もできるということで、気の早い個人授業の生徒さんからは、「せんせい、来週からレッスン始められる?」なんて問い合わせがありますが、「いえいえ、まだです。様子を見てこのまま大丈夫そうなら、6月からです」

某企業のおエライさんことマセラッティの君からも、「ユーコ、I miss Japanese lesson. 取りあえずオンラインでできないか」と連絡が入りました。もしかすると、今回の武漢ウイルス禍で日本語学習を止める可能性もあると思っていたもので、この連絡は嬉しかったです。

3月下旬から始めた無料のオンライングループ授業は、ポルトガル国内の学校が11、12年生を除いては開校が9、10月からになりますから、相棒のOちゃんと話し合い、今までのように教室を借りた正式な授業は、それに合わせて今秋から開始することに決めました。

因みに、ポルトガルの小学校1年生から10年生までは、テレビやオンラインを通して現在学習しており、緊急事態緩和第二期にあたる今月18日から、11、12年生はソーシャル距離が取られた教室で、授業が開始されます。

11、12年生は高校卒業資格、同時に大学受験の一環となる国家試験が控えているので、やはり、遠隔授業では難しいところがあるのでしょうね。

不景気が目に見えているので、できれば生徒たちの支援になる方法を取れないかと、目下考えているのが、月3回をオンライン授業、一回をスクーリング、もしくは隔週にオンライン授業と教室授業にする、です。

そうすると、教室の借料が今までの4分の1か半分になるので、授業料もかなり安くできます。この点を生徒たちと相談してみる必要があります。

ただ、オンライングループ授業に関して私見を述べると、「書く」指導が難しく、その場その場で個々に短作文を書かせてきたYY塾の方針のひとつである「書くこと」へのこだわりを捨てなければならないところがあります。

また、メールで質問、宿題を受けていますが、これをチェックするのに、口頭でなく文章で間違いを説明し理解を求めるのに、かなり手間がかかります。これをクリアする方法がないかと思案中です。

ウイルスに翻弄されて恐々とする人間たちを意ともせず、巡りくるCircle of Life、生命の循環を見せる我が家の花。

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ではみなさま、また。
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2020年4月21日 日本語学習者の漢検結果とオンライン授業

2月の漢字検定試験ですが、受験後40日目には結果が出て合格証明書も通常は届くはずが、今回は中共ウイルス騒動がもちあがり、取次先の補習校も3月以来閉鎖。4月に入ってやっと合否がわかったものの、証明書はまだです。

OちゃんとわたしのYY塾生は全員合格とのことで、ほっとしています。二人程大丈夫かなと気にかかっていたのですが、その二人も解答率90%に達成し、その他満点に2点不足というのが二人、みななかななの好成績でした。

たかが10級されど10級、初級テキストではあまり習わない語いを読み、書き、使い方を学ぶわけですから10級だからとて無駄になることは決してありません。

これが起爆剤となり、さらに9級に挑戦するとか、日本語に力を入れるようになるとかの方向に向かってくれればしめたものです。
オンライン授業も先週土曜日で4回目になり、慣れてきました。が、わたしの授業は講師が一方的に進めるセミナー形式ではないので、グループを対象にする場合は、問題点が出てきます。

これまでの教室での授業は、中級の場合、その場で新しい構文を使って短作文を書いてもらい、一人一人その場で訂正したりアドバイスしたりすることができました。書く作業をわたしは大切だと思っており、授業を進めるうえで時間がかかるものの、この方法を授業に取り入れて3年目に入ったところで、少しずつ生徒たちの短文力に効果が出てきているように思われます。

それが、オンライン授業では、個人レッスンの場合はできそうな気がしますが、10人ほどのグループとなると難しい。
そこで、その場で短文を口頭で言ってもらう方法に切り替え、書く方についてはテキストの翻訳、一部の短文宿題ということを現在しています。

添削になるのですが、これがまた大変なことで^^;日本語の我が解説が理解できるか?英語だとこっちのスペルにミスはないか?と、タイピングしながら確認することが多く、疲れまっせ、これ^^;

毎回、授業前に作成したファイルを送り、今週はこの順序でクラスを進めるので、オンライン教室に入って来る前に、きちんと順番を準備せよ、とメールで言うのですが、「せんせ、どのファイル?いつ送ったの?どこどこ?」というのが必ずや一人二人おりまして。もたつくんでありまする。

「こら!だから、前もってメールで言うてるだろが!」 これが教室だと、横の生徒が、「ここだ!」と教えて済むですがね。

世話のやけるのもおるんですが、どの子もなんとかひっぱって行きたい。知人の日本語教師には「きちんとやって来る人しか来なくていい」なんて方もおられるようですが、そういう人は自分も頭がよくて、「好きなんだけどもう少し面倒見てくれたら、なんとかやっていける」みたいな生徒の気持ちが分からないのだろうな。

いえね、自分がたいして賢くないもので、分からないのだという気持ちが分かるんであります。

今週の中級クラスのテーマは「最近の子ども」です。スマホ、ゲーム、ブランドの服などがキーワードになり、生徒たちの興味を引きそうです。

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それにしても早くこの教室に再び戻って、また生徒たちとワイワイガヤガヤ、授業を始めたいな。オンラインではできないスキンシップ。生徒たちとの無駄話もまたそのひとつなんですよね。
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2020年4月5日 

毎日中共ウイルスの話で辟易気味でしょうが、自分のメモとして記録しておきたいと思います。
4月4日現在、ポルトガルの感染者は10524、死者266、回復者75、感染の疑いがあるのは81087となっています。一日も早く終息の日が来ますように。

自宅待機最初の一週間は不安がつきまとい、衛生面でも気が付かないことが多かったのですが、2週間目ともなると、あ、これはこうしなくては、とか、手や衣服、靴の消毒も手順が分かってきます。

その2週間を利用して、勉強でもしようと思ったものの、掃除のおばさんが来てしてもらっていた家事を自分がすることになり、また今までしなくてすんだ昼食作りも入り、日に二回の賄をするのは、準備から後片付けまで入れると、結構な仕事になるもので、結局、勉強とやらはこの2週間できませんでした。

その間、ボランティアでオンライン授業を思いつき、準備することでやはり自分は教えるのが好きなのだと改めて思った次第です。こんな風にしようか、あんな風にしてみようかと授業方法を考えると時間がたつのを忘れます。

昨日はオンライン授業の2回目でした。

自由参加なのですが、中級クラスは6人、初級2年目のクラスは8人の出席でした。

中級クラスについては、通常短作文などその場で書いてもらいわたしがチェックしながら、一人一人簡単なアドバイスをしたりしてきましたが、オンラインではそれが難しい。

そこで、これを機に、書くのは宿題にしてオンライン上でそれぞれ口頭で短作文を言ってもらうことにしました。これが日本語を話すことにつながらないかなぁと思っているのです。

読み書きができても話すとなると、めったに日本語を耳にすることがない環境では、話すことはどうしても難しいのです。

もう一つは、テキストに使っている文章の翻訳を宿題としてしてもらうことです。作業はパソコンでしてもらい、それをメールで送ってもらいます。それだと、パソコンでこちらの書き込みもできそうです。

初級クラスについては、板書が重要だと思うのですが、ホワイトボードは我が家では使っていないもので、黒板使用です。

が、わたしが持ってるWebカメラは古く、チョークで書いた字がよく見えないので、大事な文型、文法の留意すべき点は、下のように、カードを作りに大きく書き注意を促すようにしてみました。

online1.jpg

きちんとしたオンライン授業は、色々なアイテムを利用してうまくできるのでしょうが、身近にあるもので間に合わせようとするアナログ人間ですからね。生徒には我慢していただきましょう。

オンライン授業は回を重ねるごとに生徒たちも慣れて行き、わたしも彼らも、いつ終わるか分からない自宅待機の時間を利用して楽しめるようになるかも知れないと思い始めています。

場合によっては、このままオンラインルームが続けられ、授業とは別に日本語専用のチャットルームになってくれてもいいかもな、と思っています。

我がモイケル娘の日本語教育に、実はわたしはこのチャットルームの方法を使ったのであります。次回はそれをあげたいと思います。

自宅待機3週目に入り、日本のことが今は心配になっていますが、できることをして待つほかはないと観念しつつあります。
ではみなさま、できるだけ外出をお控えくださいませ。

ではみなさま、また明日。
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2020年3月29日 

地上の出来事を知らぬ、真っ青な今日のポルトの空です。

引きこもりを始めて今日で12日目です。表通りには人影もほとんど見られません。が、今日は食糧調達にマーケットへ出かける必要があります。

毎日、暗いニュースで気が重くなりますが、同時にウイルスの出元でありながら、ほぼ終息に近いと嘘をつき、感染国へ支援姿勢を見せて世界中にマスクやコロナウイルス検査キットを爆売りする「放火犯が消防士のふり」の如き隣国に、怒っています。

今回のウイルス騒動で、中共だけに依存する脆弱性、そして、国産であること、国産できることの重要性を世界は認識したのではないでしょうか。きっとそうであって欲しいと願わずにおられません。安物にあふれた生活はもういいとわたしは思っています。

昨日現在のポルトガルの中共ウイルスに関する情報です。
死者は100名にのぼり、確認した感染者は5,170、感染の疑いがあるのは32,754、回復者43となっており、老人ホームでの感染者も増えてきました。依然として北部に感染者が多いです。

さて、本題です。

我がYY日本語塾は、3月8日を最後に集団感染を恐れて臨時閉鎖しました。家での個人授業もしかり。いつ再開できるのか、今のところ目途が立ちません。

気になるのは生徒たちの日本語能力です。こういう時に自宅待機の時間を利用して自発的に日本語を勉強する生徒は希少です。どうも気になって仕方ありません。

一日中家にいるわたしも時間があるので、オンライン教室はできないのかなと考えてみました。生徒たちに「初めてのことなので上手くできるかどうか分からないけど、してみますか」とメールで意見を聞くと、みな乗り気です。

そこで、少しあちこち調べましたが、段々、頭の中が@@な状態になり、目下、離職して家にいる我がモイケル娘に助けを頼みました。

彼女は丁寧に根気よく教えてくれるのです。腹の中じゃ、なんと思ってるか分かりまへんが(笑)、これは我が子ながら、いつも感心しているのです。

まずは自分が子供たちとのチャット、メッセ手段として日頃利用しているSkypeを考えたのですが、グループ授業に使うには、生徒全員に友達申請をしてもらわなければならないので、これは面倒。止めて、Gmailでつながっている生徒が多いし、それでできるというHangoutsとやらを選んでみました。

これがです、娘相手にセッティングをして模擬オンライン日本語グループ授業をしてみたのですが、んまぁ、機械に弱いわたしのことです、四苦八苦。娘には数日付き合ってもらいましたが、その肩の凝ること!オンラインセッティングと授業準備とで、目の下にクマができてしまいました。

そして、昨日土曜日朝に、土曜日日本語教室のいつもの時間通りに開始し、オンライン授業デビューでした。

できるだけ、順番に生徒に読ませ、練習問題を解いていく、全員でわたしが読むのをリピートするという、いつもの授業体系にしたかったのです。

授業中わたしは座ることはありませんし、説明に黒板を使いますから、画面は下のようにカメラを設定しました。

onlineclass1.jpg

黒板の文字が鏡文字になっていますので、この点も夫と娘にどうなっているか確認しましたら、大丈夫。相手にはちゃんと普通の文字に見えてるのだそうで、挑戦してみなかったらこんなことも知らなかったというわけで、何事も勉強です。

すると、生徒が「先生がイスに座ると、先生の頭のてっぺんしか見えない」と言うのです。「ええのよ、ええのよ、それで。この年寄りの顔を画面いっぱいに見てもしようがないでしょ。てっぺんしか見えないようにカメラを高い所に設定したんであ~る」(爆笑)

朝10時から午後1時まで、初オンライン授業で、まだまだ改善すべき点はありますが、とりあえず、当座はこれで日本語授業を続けることにしました。

今回の中共ウイルス騒動による工場、会社等の閉鎖で、給料が入らない、もしくは減る人もいるとのこと、オンライン授業はわたしにとっていい勉強にもなるので、しばらくは授業料無料、ボランティアで参ります。

毎朝、ニュースを読んで後の腹立たしい思いを一日中ひきづってばかりではいけません。そうだ、日本語の準備があるんだ!と、気持ちを切り替えることにもなります。

では、みなさま、ウイルス感染には重々お気をつけて。
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2020年2月2日
 
今日は初めに、前回の記事で「検査結果は陰性」と書くべきところを、うっかり「陽性」と打ってしまい、文章を読んでおかしいな?と思った方もおられるかと思います。友人からの指摘で気づき、間違いを訂正しました。

ニュースにその都度イライラしても仕方ありません、今日は話題をいつもの日常生活にもどしましょう。

しばらく前から、ポルトガル人生徒の日本語教授業前の45分ほどを、友人の高校生の娘さんAちゃんにあてています。

彼女の日本語読みの能力は高いので、時に解説つきの「ねずさんの日本の心で読み解く百人一首」の中から数首を選んで読んでもらいます。

ねずさんの百人一首は、解説に歌の時代背景も書かれているので、海外の補習校日本人子女がまず触れることがないであろう歴史の勉強にもなるので、一石二鳥というものです。

さて、昨日は33番歌、紀友則の、

「ひさかたの光のどけき春の日に しず心なく花の散るらむ」

を、取り上げました。

これは、日本の国語教科書によく紹介されている歌のひとつですが、この歌の特徴として、花を擬人化していると多くの解説書であげられているとのこと。友の訃報に接した紀友則が、その死を悼んで「花の散るらむ」と詠んだ、そう解釈した方が歌の心に合っているような気がする、とねずさんの解釈にあります。

擬人法ならば、古事記上巻にある「因幡の白うさぎ」もそのそうだと言います。

「因幡の白うさぎ」など、Aちゃんは恐らく知らないであろうと推測し、わたしはきちんと勉強してみることにしました。

調べてみると、あな、おもしろや。

白うさぎというのはいわゆる「うさぎ」ではなくて、いにしえに因幡あたりを治めていた、うさぎのごとく穏やかで信望があつかった白兎(「はくと」と読む?)一族のことだそうです。

inabanoshirousagi.jpg
図はWikiより。Aちゃんにはこの地図に県名を書いてもらった。

その一族が日本海を荒らしていた「和邇(わに)軍」と隠岐の島辺りで戦い、気多の前(けたのさき)まで押し寄せた和邇の大軍に打ち破られました。

そこへやってきたのが大国主命(おおくにぬしのみこと)で、白兎族は大国主命と協力し、最後には和邇族を討伐した、との考察に出会いました。

ははぁ~、なるほどねぇ。

で、思い出したのが、今の若い人たちは知らないであろう、わたしが子供のころに歌ったこんな歌、

♪大きな袋を 肩にかけ
 大黒様が きかかると
 ここにいなばの白うさぎ
 皮をむかれて あかはだか

 大黒様は あわれがり
 きれいな水に 身を洗い
 ガマのまわたに くるまれと
 よくよく教えてく やりました

33_daikokusama2_2.jpg
大国主命と白兎。Wikiより
33_daikokusama1_1.jpg
 蒲(がま)の穂綿 Wikiより

と、ここまで来て、はてな?と思ったのであります。

「大黒様」は七福神の一柱、大黒天でしょ?それは元を辿ればインドのヒンズー教になるわけでしょ?するってぇと、古事記の大黒様とは違うんじゃないか?

そうして検索してみれば、がび~んなのでありました。

古事記のだいこく様は「大国様」、つまり大国主命です。これが神仏習合、つまりもともとからあった日本の神道と仏教が融合した時に、大国主命と大黒天も習合し、大黒様になったのだと言う・・・

うひゃ~、勝手に神様を習合しないでよ、ややこしい!けど、面白い発見です。

Aちゃんには、33番歌解説の途中に「因幡の白うさぎ」が出てくるもので、歌の解釈の途中からそっちの方向へ話が行ってしまい、古事記上巻にある、「八十神、おのもおのも稲羽の矢上比売をよばはんのこころありて・・・」と、読み下し文を読んでもらい(「おのもおのも」のところでたどたどしくなった。笑)現代文訳までも行きつけず。

続きは再来週へ持ち越しと相成ったのでありました。

いやぁ、こういう発見ってつくづく面白いと思うのですが、「あんたが知らないだけよ」?
それを言っちゃぁ、おしまいよ(笑)

ではみなさな、また。
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