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2016年1月20日 

ポルトガルスペインからなるイベリア半島は、レコンキスタ運動(8世紀から15世紀)以前、アラブ人に占領されていましたが、いるラム文化の影響を今に残しています。

ポルトガル語のalで始まる言葉の語源はアラブ語です。例を挙げると、
alface(レタス), almoço(昼食), almofada(枕、クッション), alfarrabista(古書店) など等。またポルトガル南部に行くと、Algarve, AlbufeiraなどAlで始まる町の名前もたくさんあります。かの有名なスペイン、グラナダのAlhambra(アルハンブラ)もそうです。アルハンブラ宮殿案内は後記にあります。

さて、イスラム文化の名残りとしてポルトガルを代表するものに青タイル絵ことアズレージュ(Azulejo)があります。azulejoはアラブ語のal-zu-leycha(小さい石)を語源で、azulとなり、ポルトガル語で「青」を意味します。

写真はアルハンブラ宮殿内のアズレージュ
アズレージュ

ポルトガルのazulejo(絵タイル)産業は、16世紀には一辺が13.5 もしくは 14.5 cmの正方形とする規格がありました。20世紀初期には新しい機械技術を駆使するイギリスやフランスのセラミック製品に追いやられ苦戦しますが、やがて改善され、タイルの多くはブラジルやアフリカに輸出されています。 

ポルトガルを旅すると、所々にアズレージュ絵がはめ込まれてある家々を多く見かけますが、屋内では浴室や台所でも大いに使われています。今では土産店でも一枚一枚、色々なパターンのタイルが手に入りますが、今日わたしが紹介するのは、9枚、もしくは12枚のタイルが一枚の絵になっているものです。

アズレージュ

下は同じ絵の天然色版。
アズレージュ

昨年春に、我がモイケル娘が運営するポルトガル雑貨オンラインショップ「東のポルト屋」用にと持っていったものです。Viana de Casteloで見つけ、わたしも気に入ったアズレージュ絵のトレイです。ちょっと重いのと、タイルが割れはしないかとの心配があったのですが、羽田空港から無事、所沢の妹宅まで配達されたときはほっとしました。

すると、これを見た妹、「それ、いいね!わたしが買うから譲って~」と、ポルト屋に渡る前に落札されてしまったというものです。
ポルトガルの昔の台所、食堂を描いたもので、良く見ると、ふいご、つるし鍋、十能、鉄砲、網掛けの計と等、昔の台所用品がたくさん描かれてあり、懐かしさがこみ上げてくるような絵です。妹2人、この絵を見ながら、猫か犬が描かれていたらもっといいねぇ、と話したのでした。

こんなアズレージュ絵がもっと欲しいとしばらく前から考えていたのですが、絵のパターンとなる一枚一枚は見かけるものの、数枚が一枚となるタイル絵、しかも、こんな風なポルトガルの昔の生活感があるものにはなかなかお目にかかれません。

それこそ、二昔、いえ、それ以上も前にポルトのクレリゴス教会辺りを歩いていたときに見かけたのに、これに似たような大きなアズレージュ絵を見かけたのを思い出し、今もあるかどうか不明でしたが足を運んで見ました。

あの時は、そのアズレージュ絵に惹かれ、行き帰り眺めたものです。写真を撮ったような気もするのですが、随分昔のことゆえ、保存先も分からず。或いは削除してしまった可能性も無きにしも非ず。欲しいと思ったのですが、当時は子どもたちの教育費で我が家は火の車でありましたゆえ、諦めたのでした。

さて、先週、久しぶりにポルト散策ででかけたついでに、その店を探してみることにしました。クレリゴス教会の横道Rua Assunçãoがそれです。歩いてみるとかつてと違いたくさんの土産物屋が並んでいました。入ってみると店員(店主?)はほとんどインド、パキスタン系です。確か通りを行ききったあたりだと思った一軒の店頭に、無造作に置いてありました!こんなのが。

アズレージュ

これは9月のVindimaことワインにする葡萄の昔の収穫の様子を描いたものです。12枚のアズレージュからなり、結構大きい。

アズレージュ

絵がしなっているのは、額、枠がなくそのまま段ボール紙に貼り付けているからです。

店の奥ではおばあさんが一人店番をしています。他にポルトガルの昔の生活を描いたものはないかと聞いてみましたが、今のところはこのVindima絵くらいだとのこと。わたしのようなマニアックなのを除けば、嵩張って重く、割れる可能性もあるゆえ、からツーリストにはあまり人気がないのかも知れません。
が、こんなタイル絵が入ったトレイがひとつあってもいいなぁ、と、これからミニマリストになろうかというわたしが調子のいいことを考えているのです。

これも好き^^
アズレージュ

デパートEl Corte Inglesでたまたま見つけたアズレージュトレイ。ちょっとツーリスト向けだけど、悪くはない。
アズレージュ

本日はこれにて。
尚、その他のアズレージュ記事、アルハンブラ宮殿に興味がある方は下記リンクからどぞ。

*「アルハンブラ宮殿」 
*「シントラ駅のアズレージュ」
*「セラミック社のアズレージュ
*「Vilar de Formosa駅」
*「サンベント駅の歴史絵
*「グランジャ駅」 
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2018年4月2日 

毎年3月14日にブルッセルで発表される「European Tree of the Year」コンテストがあります。

2018年は13カ国が参加しましたが、ポルトガル南部、セトゥーバル(リスボンから南東約45km)の近くにあるÁguas de Moura(アグアス・デ・モウラ)の大きな「コルク樫」の古木が選ばれました。

1783年に町に植えられたコルク樫は樹齢234年です。コルク樫の寿命は200年といわれますが、それをとうに越しました。現在高さ16.2m、回りが5mの大きさで、人々には「assobiador」、「口笛を吹く樹」のニックネームで親しまれています。梢にたくさんの小鳥が憩いさえずることからこの名前がつけられたそうです。

1988年には世界で一番大きなコルク樫としてギネスブックにも記録されています。

コルク
wikiより

コルク樫の樹皮がコルク製品の原料になるのですが、この古木もこれまでに20回以上剥がされ、1999年には1200キログラムのコルクを提供し12万個のワイン栓が製造され、世界一のコルク製造樹木とされました。

そこで、今日はちょっとコルクのきについて紹介したいと思います。

ポルトガル語でコルクの木を「Cortica=コルティッサ」と言います。 ポルトガル南部の地方でよく見かけます。

下の画像はアレンテージュの田舎道で見つけた立派な「コルク園の木」。柵で囲いがあり、園の中に入ることはできませんが、
コルク

↓こうして見る剥皮された後の茶色の木は美しくすらあります。
コルク

これは随分昔にデジカメではないカメラで撮った写真なのですが、原画が見つからず小さいのでご勘弁ください。

コルクはコルクガシと呼ばれる木から剥がされた樹皮のことです。 主にイベリア半島に見られ、ポルトガルは世界の50%以上を生産すると言われ、国の保護樹木になっています。

植樹後25年ほどたってから最初の剥皮があり、これはひどいデコボコがあるため加工製品の素材としては不適合とのこと。その後、10年毎に剥皮がなされ、樹齢は200年ほどだと言われます。                

下は旅行中に道端で見かけたコルクの木。
コルク
木肌が茶色でないのは今年剥皮された木ではないと思われます。

コルク
こちらはシントラ・モンセラーの森で見かけたコルクガシ。

コルク
表皮がこんなにゴツゴツしています。

下記、2枚の画像はwikiからですが、コルク樹皮を剥いているところと         
コルク

剥がれた樹皮の置き場
コルク

コルクはその断熱性、吸音性、弾力性から近年は環境素材として活用されます。これに着眼してコルクレザー(コルク皮)を開発し、このエコ素材にファッション性を加えたユニークなアイテムを最初に売り出したのが、ポルトガルの「Pelcor社=ペルコル社」です。

高級エコファッションとしてアメリカでも評判を得たペルコル社は2008年にマドンナがリスボンでコンサートをしたのを機に、Mのイニシャルをあしらったコルクバッグをマドンナに贈与し、一時期「マドンナバッグ・ライン」を発表しています。

コルク

コルクレザーはコルクの持つ温かい手触り感触と軽さがが魅力、ウォータープルーフでそのまま洗うこともできます。ペルコル社製品はファッション性も優れていますが、高級ブランド製品で店舗はポルトガル国内でもリスボンにしかありません。後はオンラインショップです。

が、コルクはポルトガルの主要産物であることから、このエコファッショは現在手軽な値段で国中で見かけますし、お土産として買う人も増えました。

まだまだ日本市場ではあまり知られていないようですが、興味がある方は是非こちらを覗いてみてください。

オンラインショップ「東のポルト屋

他にも色々在庫はあるはずなのですが、店長が多忙らしく、新商品の紹介に少し手間取ってるようです。「東のポルト屋」では良心的なお値段でポルトガル・グッズの提供を心がけています。

なんだ、宣伝になっちゃった(笑)

本日はこれにて。
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2018年2月16日 

今日は、ポルトガルの文化と暮らしの情報、それに、ポルトガル雑貨を紹介するサイト「東のポルト屋」の紹介です。

前にも紹介しているのですが、その後、店長こと我がモイケル娘は新装したいと言うので、しばらく工事中でしたが、数日前にめでたく開店できたようです。

ネットショップを開くに至ったいきさつを少し話させてください。
伝統工芸界はいずこも後継者の問題を抱えています。ポルトガルもその例に漏れず、かつては街のあちこちで見かけることができた北部工芸品の多くが、今ではすっかり店頭から姿を消してしまいました。それらを手に入れようと思ったら、探さなければなりません。

ポルトはこの数年観光客がたくさん訪れるので、ツーリスト向けに手ごろな値段でいわゆる観光土産はあるのですが、わたしが言う伝統工芸品はあまり目にすることがなく、あっても量産できないのでどうしても値が張ります。

ボルダーロ社の陶器、金銀を使って繊細な細工がなされる装飾品フィリグラーナを始めとする北部工芸品に限らず、南部の手作りのアライオロシ・カーペット、そしてポルトガルで新たに開発されたコルクを使った製品など、他にもたくさんあるのですが、わたしは長い間、これを独り占めにするのはもったいない、なんとか日本に紹介できないかとずっと思ってきたのでした。

ボルダーロ社の有名なキャベツ皿。
ポルトガルの伝統工芸

ポルトガルの伝統工芸
夏も冬も 足に触る感触がいいアライオロスカーペット。

ポルトガルの伝統工芸
可愛い「恋人たちのハンカチ」。素敵ないきさつがあります。東のポルト屋にて説明しています。

特にわたしが惹かれるものにポルトガルの布物があります。ポルトガルの一般家庭ではたいていどこの家でも、あちこちにレースや伝統的な織物の横長 クロスが敷かれています。小さなスペースでも、ちょっとしたところにちょっとした心遣い、というので、小さなレースのモチーフもよく使われます。
ポルトガルの伝統工芸

わたしがこれを同じように我が家でもするのは、ポルトガルに来た最初の6年間を同居した夫の母の影響です。彼女も同居していた夫のおばも、よく暇を見てはレース編み等に手を動かしていました。当時はバスの中や診療所の待合室でも、レース編みをしている女性をたくさん目にしたものです。

これらの布製品も今は市内ではあまり見かけないもので、年に一度の遠くのリネン工芸フェアにも足を運びます。手織りのリネンには飽きが来ない質素な美しさがあります。

あれやこれやと紹介したい思いが今回のモイケル娘の「東のポルト屋」オープンに結びつきました。まだまだご紹介できる品数は少ないですが、徐々に増やしていけると思いますので、どうぞ覗いてやってくださいませ。また、布物についてはご興味あらば、「東のポルト屋」まで、お問い合わせください。出展はしていませんが、数点在庫であると思いますので。

下記、「東のポルト屋」サイトです。
http://www.higashinoportoya.com/

本日はこれにて。
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2017年12月14日 

拙ブログ、左のカテゴリ欄でお分かりの通り、自分が発見して気に入ったポルトガルの伝統工芸品を紹介しています。

それを読んで、買いたいのですがとか、送っていただけないかとかのメールが時に入ったりします。

ポルトガルは郵送料が高いのと、それを買い求める時間、更に郵便局まで出向く時間がないのとで、残念ながらお引き受けしないのですが、こういうものをもっと日本に紹介できたらいいんだがなと、以前から考えていたのでした。

そこで、本日は、まだ構築途中ではありますが、既にいくつかアイテムがアップされていますので、ポルトガル雑貨オンラインショップ「東のポルト屋」をご紹介いたします。

ガロ
     東のポルト屋

また、下記はフェイスブックサイトです。
https://www.facebook.com/mikeyinPorto/

本サイトでは工芸品にまつわる小ばなしや説明を併せて載せています。また、ポルトガルのメディアから拾った「ニュース!ポルトガル」も和訳して設置していますので、お時間を見て訪問していただけたら嬉しいです。
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2017年8月22日 

盛夏に街の中を歩くのは運動になるどころか疲れるの一言で、自分の年齢も考えて夏場は近年のポルト散策を控えています。

が、昨日の日曜日は、帰省していて来週には日本へ帰る息子が土産物を買いたいというので、昼食をダウンタウンでし、その後、付き合うことにしました。

勿論、息子は普段は一人で行動するのですが、前回のエントリーにあげたチビねこちゃんの術後の経過がよくなく、親子休暇旅行を中止したので、せめてはわたしの賄い負担を軽くしようと、先週はできるだけ3人で外食にした夫でありました。

でもね、わたしにとってレストランでの食事は、賄い負担にはならないけれど、胃に負担がかかるのでありまして、ポルトガル料理。もう、このところ、胃が重いんです^^;

と、贅沢な愚痴を言ってしまいましたが、そんな訳で昨日の午後は、親子3人でツーリストもどきの土産探しでダウンタウンを歩いたところで、さて、本題です。

ほこ天のRua das Floresでは昔から贔屓の店「Memórias」に入ったものの、気に入ったものは今回はなし。もう少し歩くとMemóriasと同じ並びに、おろ?足を止め店内をチョロッと覗いてみると、おお、店全部がクラウス・ポルトの石鹸だらけではないか!いったいいつの間に?と思いながら、とにかく入ってみました。

クラウスポルト
左右のショーウインドーが素敵です。ちょっと見では気づかないのですが、左を拡大してみましょう。

クラウスポルト
レンガの煙突から石鹸の泡が出ているようなディスプレイですが、煙突はクラウスポルトの石鹸で組み合わせられています。

16世紀にポルトガルから日本に伝わったと言われる石鹸ですが、ポルトガル語では、sabão、サバォンと言い、日本語のシャボンはこれが語源になるようです。

ポルトガルには世界でも人気のある高級石鹸がいくつかありますが、今日はその一社「Claus Porto(クラウス・ポルト」を紹介します。

クラウスポルト
ポルト店内

1887年にポルトで創業されましたが、これまでポルトガル国内での販売店はありませんでした。専ら輸出用に生産されてきましたので、ポルトガル国内よりもしろ国外で人気があります。

近年ようやくポルトの一部のブティックでも見かけられるようになっていましたが、種類は限られ、わたしが好きなゲストソープ「Favorito」は一度買ったきりで、以後目にすることがなく残念に思っていたのでした。

それが、まさに創立130年の歴史を記念してか、はたまた、ポルトガルが観光スポットになったためか、2016年9月にリスボン店、そして2017年6月にポルト店がオープンされた高級石鹸販売のクラウス・ポルト。   

クラウスポルト

↓下は今回わたしが買ってみたゲストソープと小さい石鹸。ClausPortoの石鹸は、香りが甘かったりしつこかったりしないので、わたしのような香りに敏感なタイプでもイケます。

クラウスポルト

ゲストソープは薄くて丸型クッキーのような形で、最後まで香りが保てるというので評判を得ています。
クラウスポルト

因みに、お値段は写真のゲストソープは15個入りで20ユーロ(約2600円)、小さい石鹸は6.5ユーロ(約850円)、いずれも税抜きです。


クラウス・ポルト石鹸はハリウッドでも人気があり、ニコラス・ケイジ、ケイト・モス、また元ファーストレディーのナンシー・リーガンや、アメリカの実業家兼女優で、オプラショーの司会者でもあった、オプラ・ウインフリーも愛用すると言われています。   

息子にもガールフレンドにはこれをお土産に持って行けと薦めたのでありました。 

クラウスポルト

↑レトロなデザインをあしらったパッケージが素敵でしょ?大きい石鹸にはそれぞれCarimboと言われる封印が押されてあるのも高級感があります。

かつては見かけなかった男性用のコーナーもあり、店員に階上の博物館を覗いて行ってくれと言われたのですが、今回は時間なく、涼しくなってからもう一度取材がてら、行ってみるつもりです。

本日はこれにて。
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