2017年3月8日 ポルト市立図書館、日本文化展示会

長年かけて自分が日本から持ってきたものを紹介したいと、ボランティア活動として、会場を無料提供してもらい、日本文化展示会なるものを始めて、かれこれ10年以上になります。

こう言うと、お茶お華ができて筆も握り、着物も展示してあるので着付けもできよう。さぞかしや日本の伝統文化に造詣(ぞうけい)が深いのだろうと思う方もおられるでしょうが、本人は上に挙げたことのひとつもできないのであります。

弘前の高校を出て、大阪での独り暮らし、稽古事はなべてお金のかかることゆえ、とてもそのような余裕なく、美しい伝統文化への憧れが、異国に住む自分をそう仕向けているのかな?と、何だか自分でもよく分からないのが正直なところです。

ただ、日本語を教えていると、どうしても日本文化に触れないわけにはいきません。ああだこうだと口で説明するより、実際に見てもらいたいと思って始めた部分もあります。

アルメイダ・ガレッテ市立図書館での今回の展示会は、主に日本語学習者に見てもらいたいと思い、実は2週間後の帰国を控え、ちょっと無理しての行事でした。

日本文化展示会

日本文化展示会

そう、当初は「ちょっと無理して」だったのですが、ふたを開けてみると、がびーーん!前日、金曜日午後に相棒Oちゃんといっしょに会場でディスプレイする予定だったのが、木曜日に図書館から連絡が入り、部屋がどうしても必要なので、金曜日午後は仕様不可とのこと。

日本文化展示会

土曜日1時まではOちゃんは仕事があるので、展示会当日の開場時間まで一人で準備することになったのでした^^; 「ちょっと無理」どころか、未だ疲れを引きずってるのであるよ。頼むぜ、図書館・・・・

展示会というのは、展示物を選び、車に詰め込んで運び、会場に展示、終わった後は箱に仕舞いこみ、車に詰め込み持ち帰り、それらをもの仕舞いこんであった各々の場所に再び入れて、完了とあいなります。

わたしたちの展示会は常に数時間、今回も2時半から6時まで。今回手間取ったのが、思いもよらなかったところの黒布がテーブルと相性が悪かったのでしょう、何度敷きなおしてもテーブルから滑り落ちディスプレイがはかどらなかったたことでした(汗)Oちゃんが念のためにと渡してくれた白布を一部下に敷くことで、やっとセッティングに入ることができたのでした。

日本文化展示会

日本文化展示会
美しい櫛とかんざし。使うことはないが、眺めているだけで心が和みます。

日本文化展示会
「釣月耕雲」、実に味わい深い禅語だ。

右横の着物は亡き母が選んでくれたわたしの着物です。これまでは展示しませんでしたが、もうあまり着ることもないので、今回から展示物の仲間入りです。

日本文化展示会
日本語学習者には漫画ファンが多いので、その一部も。

日本文化展示会

扇子も随分たくさんあったのが、来客に差し上げたりして大分少なくなりました。

母の形見の紋付は、毎回出します。ブログ友からの寄贈である桐の下駄一式も。
日本文化展示会

日本文化展示会

今回、思い切って展示してみた「小袖」です。展示方法をもう少し考えたかったのですが、時間切れだったのと、展示する空間がなくなってしまったのとで、こんな風にしてしまいました。

この小袖は長い間、長持ちの中に眠っていたものですが、絵づけは、かつて友禅染を習っていた妹が、それを母が仕立て上げたものです。それを妹から譲り受けました。丈の長い着物より、背丈の小袖の方がわたしは好きで、気に入っています。

今回展示したもので、人気があったのが「判子」です。この展示会では「どうぞ自由にさわってください」の趣旨で、来た人たちが手に取り半紙に押して遊んでいました。

日本文化展示会

そして、初めての小さな展示物。

日本文化展示会

これは柄頭(つかがしら)と呼ぶのだそうです。わたしがポルトに来た当時、名誉領事をなさっていたCarbalho氏のコレクションの一部だったのですが、2年ほど前に未亡人から形見分けとして、わたしのもとに届けられて来たいきさつがあります。

価値については、良く分からないのですが、日本語学習者の間では人気があるマンガ「流浪人剣心」もあるので、出してみました。すると、柄頭は持っていないが鍔(つば)がある、という生徒がいて、驚いたのでした。

こうして来客たちと話しているうちに3時間半の展示会はあっという間に終わり、それと同時にはたと気がついた。昼ごはん食べてへんやん!朝からずっとコーヒーも水も飲んどらんうやん!喉が渇いたー、生ビールが飲みたい!と、Oちゃん、Oちゃんのご主人、我が夫、それに残って後片付けを手伝ってくれた3人の生徒さんに、しきりに訴えたわたしでした。

もちろん、展示物を夫とわたしの車の押し込んで、Oちゃん一家と無事展示会が終わったのを祝して、図書館近くのCervejaria Galizaへと向かい、立て続けにクーッと3杯生ビール!おいしかった!Oちゃん、ご馳走様でした & お疲れ様!

え?そ、そうなんです、手伝ってくれたOちゃんのご馳走になっちゃいましたっけ^^;
本日はこれにて!

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2017年3月3日 

明日、土曜日の文化展の準備でここ数日、バタバタしています。

今回は、持ってるものぜ~んぶお見せしますよ、という趣旨の芸術性まったく抜きの展示会です。ちょっと面白いものでは、小袖、刀の柄頭(つかがしら)も幾つかご覧になれます。ポルト近辺の方、興味がありましたら、お気軽にお出かけください。入場料は無料です

以下、ご案内いたします。

Um Espaço de Cultura Japonesa
                Por YY-Nihongo Juku

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画像はWikiより

Local: Bibliotéca Munincipal Almeida Garrett
Sala UNICER
Data: 4 Março 2017
Hórario: 13:30 – 17:00
Entrada:Gratuita
Contacto:+351 226 081000 (BMAG)

では、みなさま、報告は後日に。

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2016年10月31日 

今年は個人的に色々な変化があり人生のターニングポイントだな?と少し気を引き締めています。

数えで行くと、わたしも齢70であります。故郷弘前では同窓生たちが「古希祝」と称して第一回卒業生たちと恩師たちが集って同窓会を開いたそうな。

「ソデ(我が呼び名)、来る?」と、わたしにも声はかかったものの、いかんせん、ポルトガルからでは「ほいきた」と飛んでいくわけにも行きません。それに今年はモイケル娘のおめでたい事もあり、気と共に財布の紐もちょいと締めているのであります。

母校のウエブサイトに掲載されている写真から会の様子を想像して行った気になっております。で、写真を見て気がついたのは、いったいが、生徒か恩師かもう区別がつかないような状態だってば^^; あははは。
さて、変化のひとつに、「ちょっと困ったかな?」という類もありました。ポルトの市立図書館にて毎年ボランティアで影絵上映をしているのですが、中心は日本の絵本なのです。故に作成にはポルトガル語の翻訳とナレーターが欠かせません。
翻訳は毎回、我が日本語塾の長年の生徒であり友人でもある、我が塾の2番目の最年長者であるマリアさんにお願いしているのですが、彼女、どういう拍子でか、6月のサンジュアン前夜祭で前のめりに転び左手指と手の甲にかけて骨折しちゃったのです。翻訳はそれ以前に頼んでいたものの、そのまま6月末から日本語授業には来ることができず。手指の手術を2、3度繰り返す羽目になったようです。

そのような状態では翻訳もできないかも知れないと思いながらも、少しの期待があったのですが、音沙汰なし。翻訳が出来上がらないことには、切り絵にもなかなか本気が出ず、実はこの数週間、ダラダラと切り絵をしていたのでした。

これはいかんかも?というので、最近翻訳の仕事も手がけ始めた息子に依頼した矢先のことです。
「来週月曜日、行きまっせ。翻訳で意味がいまいちつかめない箇所があるのでいっしょにお願い!」とやっとこさ彼女から連絡が入ったのが先週のこと。

それで、今朝は二人でポルトガル語訳の推敲です。マリアさんはこれまでにドイツ語、ロシア語、英語等の本の翻訳を手がけてきた人で、日本語もある程度理解するので、やはり、文意をつかんでうまい訳をしてくれます。

今年の影絵は「かたあしだちょうのエルフ」
BGMは出だしに「Circle of Life(ライオンキングから)」、語っている間は「Born Fee(野生のエルザから)」と「Out of Africa(アカデミー賞を獲得したロバート・レッドフォードとメルリ・ストリープの映画から)で、訳20分くらいの影絵になります。

↓翻訳がどうなるかまだ分からなくて、のらりくらりとやってきた切り絵。
kagee

よっしゃ!と気合入れだした切り絵です。

kagee

これからセロファン紙はったり細かい切込みを入れたりしていきます。ボランティアですから、作成費用は全て自己負担になるのですが、題材、曲の選定、場面の設定など等、通常は約1年ほど案をあたためて取り掛かります。気を盛り上げるため3曲のBGMを聴きながら日本語教室の仕事の合間や夜なべをして作成していく。

影絵を一番楽しんでいるのは、見る人たちよりも実は作成するわたしであったりしましょうか^^

本日はこれにて。
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2016年5月18日 

ポルトに帰ってここ3週間、YY日本語塾恒例の「日本語を話す会」パーティーと、昨日火曜日に終えたポルト大学での小さな日本文化展示会のイヴェント二つ、それに先週土曜日から始まった日本語初級新コースとで、さしものわたしも顎を出す寸前で、齢69の数字が目の前にちらついているような気すらします。

が、とにかくこれでやっと夏休みまでは日本語教室授業いっぺんでやれそうです。ボランティアの話がきても、ひきうけないぞ~と、夫にもらしましたら、曰く、「どんなもんかね。数日もしたら、そのしんどさを忘れて、話が来たらまた引き受けそうだ。」・・・・

本日は昨日のイヴェントの写真をば。下が今回の「U.Porto:Once upon Another Time.Nultilinguim & Multi-
Cculturalism」イヴェントが行われた会場、ダウンタウン、ライオン広場前のポルト大学Reitoria(大学総長の執務室とでも訳すのかな?)です。20世紀初期に造られました。

PortoUniversityevent

PortoUniversityevent

展示会場廊下なのですが、構内、もう一箇所では、各国からの留学生による自国紹介のプレゼンテーションや民族舞踊等が紹介されました。

PortoUniversityevent

PortoUniversityevent

残念ながら日本人留学生はいない様子で、プレゼンテーションはなしですが、その代わり、展示会は他国と比べてかなり大きなものになりました。

PortoUniversityevent
モロッコ、ブラジル、ベトナムなど意外やシンプルな展示をしている中、じゃ~~ん、わが国はこんな風に十分なスペースをいただいて、並べられるだけ並べてみました。できるだけたくさんのものを皆さんに見ていただきたいと思うもので、芸術的な展示からは程遠く、ついついこうなってしまうのが、YY塾です^^;

PortoUniversityevent
 
ただ物を並べたと思うなかれ。実は、会場がかつての図書室なもので壁がない!背景のセッティングに随分と手間がかかり、2時間半を要してしまいました。

PortoUniversityevent
毎年いただいたものをずっと集めてきた知人の墨絵葉書も今回は紹介させていただきました。
   
PortoUniversityevent
いつもの如く親友みちこの作品も欠くことなし^^

PortoUniversityevent

各国国旗の折鶴は、友人のアーティストちゅうさんからいただいたものです。
PortoUniversityevent

PortoUniversityevent
こけしも、ちゅうさんからの寄贈です。

毎回、相棒のOちゃんとの展示会写真を撮りわすれてしまうのですが、今回もOちゃんは先に帰り、残った
わたしのみ。すまん、Oちゃん!
PortoUniversityevent
母の形見の紋付ももちろん登場。

5時半終了のはずが、さすがポルトガル、おおまかにスケジュールが送れ、展示会場に人がどっとやってきたのは6時半も過ぎ。日本へ何度か足を運んでおられると言う女性の副大学長が見えられて、日本の展示を是非皆さんに見て欲しいので、申し訳ないが予定時間をオーバーしてくれないか、と申し出があり、お断りもできませんでした。

PortoUniversityevent

結局、7時まで会場に残り、その後の後片付けには、やってきた夫に手伝ってもらい、1時半から8時近くまで会場につめることになってしまったのでした。

わたしにとっては少しハードワークになりましたが、この会場では偶然の嬉しい出会いがいくつかありました。
ひとつは、2010年の国際親善協会と市の主催で催されたポルトJapan Weekのイヴェントで、この大仕事を1年間共にした市の女性職員マルタさんとここで再会したこと、また、わが子たちと子供時代に一緒に遊んだという近所に住んでいたブルーノ君に声をかけられて、えーー!と驚かされたこと、カンボジアの学生さんのツーショットの申し込みがあったこと(なんでだろ?国のばぁちゃんにでも似てたのかなw)などなど。

もちろん、相も変らず失敗も欠くものではござらん。

Oちゃん: あれ? Sodeさん、ここにあった「Furoshiki」の説明札、どこへいったんかしら?
ソデ:う~ん、おかしいね。
Oちゃん: (横にある紋付の袖に視線をやり)、あー!ここに付けてる!
       「Montsuki」が「Furoshiki」にされるところですぞ、ソデさん!
ソデ: うっ、面目ありまへん。

という具合で、全くもってあぶのうございました。後はこのまま夏休みまで日本語教室に没頭です。ブログも
あまり間を開けないよう勤めますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
では、また!

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2015年6月27日 

「ポルトの小児病棟で影絵上映をしてくれませんか」と打診が入ったのは3週間前のこと。わたしが日本語コースを開いている市立図書館では定期的に、年に1度12月の上映を始めてこの活動をも4年になりますが、今回はその図書館を通しての打診です。

これまで、7回ほど、ポルトやガイアで作った影絵作品を持ってボランティアで上映してきました。

わたしに異存はないのだが、一緒に活動をしてくれているOちゃんに、スケジュールを聞いてみます。彼女の子供たちが夏休みに入っている時期をというので、日程を今月30日にしました。影絵のスクリーンを設定をのするのに、部屋の大きさ、机の大きさを知る必要があり、先ごろ病院のレクレーション・ルームを下見に行ってきました。

子供のレクレーションルームですから、机そのものが低い。わたしが注文して作ってもらったスクリーンは幅117cm、高さ88cm、それに開き扉がついています。大きなスクリーンを机に載せるので、それが低すぎるとスクリーンに影絵を映す出すわたしたち裏方は、頭や手が映ったりしないように苦労するのです。

kagee

上の写真は過去の市立図書館での子供のアクティビティルームでのセッティングですが、これくらいのテーブルの高さが欲しいところです。先方のテーブルの高さは66cmしかありませんので、今回は17cmくらい高さをあげる工夫がいるのです。

テーブルの足は四本ですから、4箇所の高さを同等に上げすることになります。何かいい方法はないものかと、色々考えてみたところ、ふと、東京息子が4、5歳の頃、随分気に入って遊んだ積み木を思い出しました。あれならば、形が違っても高さは均等なはず。と言うので、長年車庫に仕舞っていた積み木を探し出して、もってきました。

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30年もお蔵入りだった引き車の木の積み木。昔、息子のためにと、日本から頑張ってポルトガルに持ち込んだものです。よく遊んだので積み木の色はかなりはがれていますが、プラスティック製とちがい、木製は、こんなに古くなったと言うのに、なにかしら温かみを感じます。それで、懐かしくなり、当時の息子の写真を探してみました。

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倒さずに見事に積み立てたのを、照れくさそうに自慢している30年前の息子、ジョン・ボーイです。

まさに積み木を積み立ててテーブルの脚を乗せる方法ですが、果たしてうまくいくか?日曜日の明日は、Oちゃんと二人、我が家でリハーサルを含めて、それを試してみることになっています。出し物はと言うと、湿っぽい話は抜きで、いつの時代も子供たちに人気があるキョーリューの話です。地球の誕生から、海の中の生命誕生、魚が陸に上がり両足で立つようになり、そして巨大なキョーリューの出現誕生から地球への隕石落下による大気異変、キョーリューの滅亡、人類誕生までの長い歴史をまとめた
「キョーリュー年代記」です。
影絵

kagee

kagee

子供たちの様子をみて、影絵上映の後、もしもう少し続けられるようであれば、これまでもしてきたように、折り紙で1、2種類のキョーリューを折ってもらおうと思っています。
ヨーリュー

本日はこれにて。
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