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2020年2月22日

今日は我がモイケル娘が綴った猫の話をば。以下。


ことばにするとこの上なくバカバカしいが、言わずにはいられない。

事の発端は先週の台所での出来事。朝起きて台所に向かうと、洗面台の下にある収納入れの扉が半開きになっていた。

嫌な予感がした。なぜならそこにはネコのエサが保管されているからだ。

収納入れの中を覗いてみると、案の定無残に穴を開けられたフード袋。

取り出しやすいように、フードはプラスチックの箱に詰め替えてあるが、入りきらなかった分は袋に入ったままだった。

事件は夜中に発生しているので誰が犯人だか分からない。

無性に腹が立ったのですぐにごはんをやる気にはなれず、寄ってくるやつらを無視してまずは顔を洗うことにした。

洗面所で水道の蛇口をひねって水を出すと、タメがやたら水に興味を示す。なんじゃい今日に限ってと思っていると、なんと顔を近づけて水を飲みだした。

ちらりとネコ用の水のお皿を確認してみると、水が全部なくなっている。

おまえか。
ばかめ。食べ過ぎて喉が渇いたんだろう。仕方ないから水を補充してあげる。

他の2匹が朝ごはんを食べてる間、ひたすら水を飲み続けるタメ。

余っていたプラスチック箱に残りのフードを袋から移した。それで解決したはずだった。
ところが今夜また事件は起こってしまったのだ。

開けられた洗面台下の扉。開けられたプラスチック箱。水のない水入れ。

どうやらフタのしまり具合が緩かったらしい。

必死にわたしを見つめてくる3匹。あー、そりゃ喉も渇くでしょうよ。け!

普段エサを入れる皿それぞれに水を入れてやると、飲むわ飲むわ、すごい勢いで飲むわ。まぬけでしょうがない。

飲み終わった後の彼らのパンパンに膨れ上がった腹。やばい。やばすぎて撮影して公開する気にもなれない。苦しいのか、動きがゆったりしている。というか動かない。

腹をぽんって触ってやったら「うぷっ」の呻き声。もはや酔っ払いのおっさんではないか。

この3匹の腹が食べ物ではなく水でふくれているのだと願いたい。

そんなわけでただいま喧嘩をしている。正確にいうと私が一方的に怒っているだけでもある。

ネコと喧嘩するとどうなるか。
人間の喧嘩とさして変わらない。
口を利かないのだ。

お粗末さまでした!
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2020年2月4日 

10年以上も前の春、東京から下関へ引っ越したモイケル娘のアパートを訪ねた時のことです。

まだ時差ボケが残っていたのと、新幹線と言えども東京から下関までの長旅で疲れていたのがあって、娘の携帯電話が鳴るまで、わたしはぐっすり寝入っていました。携帯電話の呼び出し音に起こされ、時計に目をやると朝9時をすっかり回っていました。

応対していたモイケル娘、「はい、じゃ、すぐ行きます。」と切るではないか。
「どこから?」とわたし。
「保健所から。小猫ちゃんが入ったんだって。10時まで行かないとすぐ処分されるって」

そう言うなり顔も洗わずジーンズに足を突っ込み、セーターをひっかけ、小猫を入れる布袋を引っさげて自転車で保健所を目指し慌てて出て行きました。なんだか胸騒ぎがしたおっかさんでした。

当時の彼女、ブログに、捨て猫ちゃんがいないかと探して神社まで行ったら、猫はおらず、代わりに神社にはたくさんの雄鶏が捨てられてた、と書いてあったの思い出し、久しぶりの親子の話題でも、ネットで里親を探している人にも連絡をとったことがある、保健所にも出向いたけど、その時にはネコはいなかったと話していた娘です。 

あぁぁ、とうとうネコちゃんを・・・と気をもみながら帰ってくるのを待っていたのでした。

そして、ただいまとドアが開き、見ると、なんとまぁ~~、彼女の抱いてる布袋の中身、ひゃ~~~!か、かわゆい小猫が二匹も!

gato
連れてきたばかりの二匹。

おい!ど、どないするのよ、二匹も^^;聞くと、「おっかさん、二匹も持ってくるとは自分でも思ってみなかった。けど、保健所に着いてみると三匹いたんだ・・・・それで、一匹だけ選ぶのはとてもできなくて、結局自分ができる範囲内の二匹を連れてきた。わたしの後に男性が一人いたから、もしかしてその人が残りの一匹をもらってくれるかもしれないと期待して・・・」

モイケルよ、よくぞやった!とこれがポルトなら誉めてつかわします。けれど、大丈夫? えさ代もかかるし、予防接種とか、トイレの砂とか色々物要りになるのだよ?ポルトからの少ない仕送りからそれを捻出しなければならないのだぞ・・・

あ!そういえば、アパートに入った時にすぐ目についた、床から6、70cmの部屋中の壁、水色のナイロンシートで覆われていたのでしたっけ・・・あれはネコの爪とぎ防御の準備だったのか!

呆れながらも今更返して来いとも言えず。見ると、おいおいモイちゃん、こりゃツガイではないか^^;知らんぞぉ~~!

しかし、小猫を抱いてしまったが最後、おっかさんももうダメです^^;可愛いったらないのです。

neko

保健所では一ヶ月未満の小猫は、まだ母ネコの乳で育てるので持って行ってはいけないのだそうですが、その二匹はどう見ても一ヶ月はたっていませんでした。目がろくに開いていないからです。
下関に着いて二日目は、モイケル娘のアパート整理云々より、まず小猫の粉ミルクと毛布を探して走ることから始まったのでした。

さて、元来が動物好きなわたし、モイケル娘と同じことに遭遇したら二匹どころか、おそらく後先も考えずに三匹とも連れてきたことでしょう。

そうやって、結果的には、一時の感情で行動を起こし自分を後で窮地に追い込むようなことになるのですが、ことネコに関してはいくつになっても冷静に考える大人になりきれないわたしです。

そのDNAをしっかり受け継いでいると思われるモイケル娘とおっかさん、子猫用の高い粉ミルクを買い、まだ自分で器から飲むことも知らない小猫たちに、人間の赤ちゃん用の哺乳瓶で3時間置きに授乳する羽目になったのでありました。

これがなかなか大変な作業でした。小猫たちが哺乳瓶の乳首を受け入れようとしなかったのです。下関の娘のアパートに滞在した10日間は、こんなこともずっとし続けていたのでした。

わたしが下関を去るころには「みかんちゃん」「タメゴローー」とようやく名前も付けられたのでした。

neko

上がタメゴローこと「タメ」、下がみかんちゃん。
gato
 
こんなあどけない顔をどうして無視できましょう。

この2年後、九州にある大学を卒業して東京へ移動するわけですが、後に養子にしたもう一匹、チビの計3匹の猫を連れて、東京へ移動したときのことは、後記にて案内しています。

neko
手前がすっかり成猫になったみかんちゃん、ひっついているのが養子のチビ。(2011年)

あんなに小さかったのが、こんなになって元気いっぱいに東京の兄妹のアパートを走り回っていたのでした。

2007tame-1.jpg

一番元気なタメことタメゴロー

neko
暑さでグロッキー、だらけすぎのタメです。だらしないぞ!

猫たちも息子娘同様、いったい何回引っ越ししたことか(笑) 一番やんちゃだったタメゴロー君でしたが、昨年秋、わたしの日本滞在中に、治療の甲斐なく、13年の生涯を全うしたのでした。

今日はモイケル娘のネコの話でございました。 下記では「ズッコケ兄弟の東京移動」の様子が読めます。よろしかったらどぞ。
http://spacesis.blog52.fc2.com/blog-entry-717.html

この記事は過去の書いたものに手を加えて再掲載しています。
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2020年1月29日 

kusatabe1.jpg
ベランダの猫草を食い漁ってます

猫の話をさせてください。

生き物を平気で捨てる人はいるのでしょうか。普通はとても心が傷むものだと思います。人家のないところに捨てる人は罪な人だと思います。食べ物にありつけないわけですから。

また、愛するペットを亡くして後、その辛さにもう二度とペットは飼うまい、と決心する人も多いようです。 その二つとも経験しています。

ネコを捨てなければならなかったのは、大阪の団地の社宅でおじたちと暮らしていた時ですから中学3年生のことです。

田舎が嫌で、何度か家出までして、おじ達にとりあえず引き取ってもらったとは言え、一緒に暮らしてますとどうしても、親子というわけには行かないところが出て参ります。

丁度わたしが厄介な思春期だというのもあって、時々孤独に陥り、あんなにも飛び出したかった家が、そして特に二つ年下の妹が、恋しく思われたのでした。

おじの家で一人になった時のこと、「五木の子守唄」を歌いだし、「セミじゃごんせん、いもとでござる。いもうと鳴くなよ気にかかる」のとこに来て、大声出して泣き出してしまったのでした。

そんな気持ちの頃、ある日、出会った道端の捨て猫をおじの社宅に連れ帰ってしまいました。
団地社宅で飼えないのだ、ということに気づかなかったのです。

連れ帰ったところが、ここでは飼えないから捨てて来なさい、とおばに言われ、いやとも言えず、子ネコを抱きながら夕暮れ時の町をうろつき、そして最後には泣く泣く捨てたのでした。
その時わたしは、決心したのです。
「大人になったら、捨て猫を拾うことこそすれ、決して捨てることはすまい」と・・・

自分自身に誓ったのですが、それでも大人になってから、やむなく一度だけ捨ててしまった
ことがあります。そういう心のうずきは、なかなか消えるものではありません。

たかが猫のことで、と思うかもしれませんが、捨てられた動物の目は、鳴き声は哀しいものです。

neko
我がパソコンの周りに集まって仕事のジャマをしてくれる可愛いヤツら

捨てたその猫への償いでもするかのように、ポルトガルに来て以来、次から次へと捨てネコや捨て犬を、特に猫を集めましたわ。

寄ってくる猫、藪の中に捨てられて姿が見えない鳴いていたのや、車庫で親猫に産み捨てられたのやと、もいける娘と二人、本当にたくさんの捨て猫を引き取って育てたものです。

だからと言って、あのネコを捨てた時の気持ちは、幾つになってもぬぐえるものではありません。

人間同様、犬猫にも運、不運があるのでしょう。
下は運よく我が家に拾われ、日向で大あくびをする猫。怖いよ、その顔^^;
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犬猫保護団体が、野良犬野良猫をいったん保護し、避妊手術をしてから再びそれぞれのコロニー(特に猫が多く集まっているところ)に戻す昨今、確かに野良犬野良猫の数は増えなくなるのですが、ふと思うのです。

いつの日か、犬も猫も(犬は既に街をうろついてるのをほとんど見かけなくなった)数が減って、ペットショップへ買いに行かなければならないような時代がくるであろうと。

自然界や動物界の生態を、自分たちの都合に合わせて変えているわたしたち人間は、いずれやってくるしっぺ返しを考えれば、万物の霊長だとのおごりにもっと謙虚になるべきだと思うわたしですが、みなさまはいかに。



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2019年12月10日
 
日本から帰って以来一か月ほど、老猫の本格的な介護をしていました。

これまでに飼ってきた猫を何匹か見送りましたが、今回の猫、クルルにするような本格的な介護は初めてでした。夫の話によると、粗相が始まったのはわたしが返ってくる2週間ほど前だとのこと。わたしの4週間の帰国は猫にしてみれば約1年間の時間に例えられるとあります。

しばらく前から、ひたすら食べ物をねだり、食べても食べてもガツガツ食べるクルルは、ひょっとして自分が食べたのを忘れるというような痴ほう症かな?とも思っていたので、4週間家を空けるのは痴呆が進む危険があるかもしれないとは思っていたのですが。
夫はきちんと面倒をみてくれたとしても、午後は仕事があるので、いったん家を出ると夕方6、7時ころまで帰りません。

わたしの日本語を教える仕事は家が教室になっているもので、家にいる時間が多く、猫たちにとっては飼い主様はわたしということになります。

食べても太るということはなく、食べる量に反比例するようにひたすら痩せていきました。視力もかなり弱くなったようです。
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寒いからなのか、わたしがシャワーの後、ヘアドライヤーを使い始めると決まってそばにやって来るので、髪を乾かしながらドライヤーでクルル猫の体もついでに温めるたね、ドライヤーを向けていました。

わたしが家にいるとは言え、ずっと猫について回るわけには行かないので、粗相はどうしても避けられません。そこで、大きなケージを買ってきて、わたしが目が届かない間はその中に入ってもらうことにしました。
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寒がりやなので左横に小さめのストーブを置いています。面白いことにオシッコはちゃんとトイレの中にするのに、もうひとつがダメなのです。それで、ケージにはクッションの上に介護用の使い捨て防水シーツを敷きました。

これを汚した場合は、取り換えると同時に、猫の手足、しっぽをお湯で洗います。これを朝一番、5時ころに起きてし、日に何度も繰り返すのですが、夫も家にいるときは協力してくれました。

シーツは使い捨てですからいいものの、クッション代わりの毛布の選択を何度したことか、雨の日が多かったので本当に困りました。
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寒いので、昔息子が生まれたての赤ん坊の時に着た手編みのセーターを着せてあげていました。

すこしづつ衰弱し、昨日、「クルちゃん、もうがんばらなくていいんだよ」と体を撫でて声をかけた後、わたしが日本語授業をしている間に、静かに逝きました。

前の借家時代から飼っていたただ一匹の二代目猫、18、9歳でした。人間の年齢でというと90歳前後だそうで、長生きです。
クルルの介護を経験したことで、もう次は慌てずイライラせずに対処できるエキスパートになったかと思います。夫曰く、孫の世話の練習だと思って(笑)
本日、火葬に送り出しました。

可愛かった時のクルルの写真を載せて、みなさま、ではまた。
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2019年11月4日

「カワイコちゃん」は、妹の家によく顔をだし、エサを食べて行くノラ猫の名前である。白いメス猫でかわいらしいので、「カワイコちゃん」とここでは呼ばれている。

我が家族同様、妹家族もネコ好きだ。数年前まで、20年間共に暮らしてきた二ひきの猫を見送って以来家猫はいないのだが、1年ほど前から来ている。

子猫を産んでは大変であろうと、避妊手術をしてあげるために捕まえて獣医に連れて行こうとなった。それが先週木曜日のこと。

妹夫婦に慣れているのでなんなく籠に入り、無事獣医に連れて行き、丸一日入院してもらうことになったのだが、妹の話によると、週末はあまり顔を見せないノラちゃんらしい。 

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ふと、わたしは思った。
ひょっとして飼い主がおり、ウィークデイは勤めがあるゆえ猫を外に出して、勤めがない週末は飼い主、猫共に家で過ごしているのではないか?

妹たちがカワイコちゃんを捕まえて獣医に連れて行った朝は、わたしは20年ぶりに出会う、ポルトで知り合った知人との約束があり池袋まで出かけたのだが、気になっていたのである。

帰宅するなり、妹にどんな具合かと聞くと、いわく、「それがねぇ、獣医から電話がかかってきて、カワイコちゃん、既に手術がしてあったんだって」
や、やっぱり!

普通ノラネコに避妊手術をした後は、それがわかるようにと片耳の少し切目を入れるのだが、避妊手術を確認するために少し切開したので、一晩入院し予防接種も受けさせた妹たちであるが、外の自由を味わった成猫を家猫にするのには、難しさがある。

案の定、用意した大きなケージに入れると出してくれと言わんばかりによく鳴くもので、結局再び外へ放した。

一体どこへ行くのかと妹がカワイコちゃんの後をつけると、どうやらこの辺りが縄張りらしく、近所の家の後ろで用意されてある水をのみ、別の家では車庫の前でゴロンゴロンと地面に背中をこすりつけ、実に悠々と歩くのだそうな。

小春日和もある今の時期はいいのだが、氷雨が降ったり、日に日に寒くなるこれから先は、ノラ猫には厳しい季節に入る。その時は、再び妹たちがケージを組み立て、家に招き入れてくれることを切に望んでいるのである。

我が家の4匹猫は、夫が面倒をみてくれているが、外猫4匹については、うちに掃除に来るおばさんに4週間のわたしの留守中、毎晩エサ運びをしてくれるよう頼んできた。もちろん、4週間分のエサそのものをわたしが前もって飼い揃え、バイト代を払ってのことである。

どこにいても猫好きの人には猫が寄ってくるものだ。

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