2011年1月24日 

テンプル騎士団の歴史を追いかけていると、ポルトガルの歴史は当然ながら、
キリスト教やフランス中世の歴史にまで検索が及んでいき、趣味の勉強も
一筋縄では行かないと気づきますが、そこがまた面白いところでもあります。

しばらく前から、我がモイケル娘に以前頼んで送ってもらったテンプル騎士
団のspacesis勝手研究の資料「アラバスタの壷を持つ女・マグダラのマリアと
聖杯」を再び読み返しているのですが、前に読んだ時に重要だと思われる箇所
はマークしたにも拘わらず、新たに発見する箇所がたくさん出てきて、我なが
ら斜め読みしたものだと反省すること、しきりです。

それで、ほぼ終章に来ているのですが、読んでいて、今になり、はたと思い出
したことがあります。検索しようと思いながらいつの間にか昨年いっぱいの
多忙の中、ついつい今日まで確認し忘れていたことです。

パリ、クリュニー美術館に展示されていると言われる「一角獣と貴婦人」の6
枚シリーズ、中世のタペストリー(わたしは見逃してしまった^^;)について
本で触れています。このタペストリーの絵はとても暗示的です。

背景はミル・フルール(秋元奈美の少女漫画ではない)、千花模様もしくは
万華模様という小さな花や動物をあしらってあります。6枚のタペストリー
にはそれぞれ題がついているようで、下が「視覚」。

unicorn1
手鏡をもった貴婦人の膝にユニコーンは前脚を乗せています。
貴婦人の両脇の獅子とユニコーンは初期キリスト教ではキリストの象徴だった
と言われています。

unicorn2
「聴覚」貴婦人はオルガンを弾いています。全てのタペストリーに見られる
三つの三日月は象徴的です。

unicorn5
「味覚」貴婦人は皿のお菓子を食べています。
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ー続きはここからー

unicorn4
「臭覚」侍女は花の入った入れ物をもち、貴婦人はカーネーションの
冠を作っています。
5枚目の下は「触覚」。貴婦人はユニコーンの角に触れています。

6番目のパネル。
unicorn3

ユニコーンと獅子は天幕のすそを両脇から持ち上げ、貴婦人はネックレスを
はずして侍女に渡しています。或いはネックレスをこれから身につける?
天幕の上には「A mon seul desir=我がただひとつの望みに」と文字が
書かれています。
ユニコーンは狩人には決して捕まらず、乙女の側に誘い出して、頭を乙女の
膝に乗せて寝入った時に捕まえることができるという伝説があるそうで、
この6枚のタペストリーの解釈はとても意味ありげです。

これを自分なりに推測するには、まだまだシンボルの意味を勉強する必要
があり、今回は絵の紹介のみになるのですが、さて、
「spacesisさん、はたと思い出したのはいったいなんであるのか?」はい、
実はここから本題です(笑)

最初にこの本の中でタペストリーの絵を見たときに、「見覚えがある!」と
思い、記憶を辿ったところが、ありもあり、自分がかつて持っていたランチョン
マットの絵模様だったのです。

アメリカへ行くにあたって、わたしは全ての持ち物を処分し、トランクひとつ
が全財産で出かけたのですが、その時にこのランチョンマットを恐らく誰か
にあげたか、売ったか(笑)既に手元になくなって30年以上です。

これをわたしは一ヶ月間仕事を休んでケンブリッジ語学留学し、休日を
利用してロンドンに出た際に、今はなくなった(と思うが)有名なハロッズ・
デパートで2枚セットで手に入れたのでした。

London1 
ロンドン。1975年。ふ、古~~w

なんと、もう30数年も前に「テンプル騎士団勝手研究」と絡んでいたとは不
思議な縁で、我ながら驚きです。

London2
シャーロックホームズの家を背に。

できるものならもう一度手に入れたいと思い、そこで検索すると、あれれぇ~、
この図柄のコースターがフランス製で出てきます。クリュニー美術館にあるの
ですから、当たり前なのですが、すると、わたしはパリであれを買った?

確かにこの一ヶ月の語学研修間に、わたしは3日ほどロンドンからパリへ
飛んだのでした。しかし、パリにいたのはたった1日、あとはディジョン滞在
で買い物は全くしなかったはずです。

おっかしい・・・では、あれはどこで手にいれたのか?
そう思いながら「一角獣と貴婦人・ランチョンマット」で更に検索を続けると、
出たー!
フランスでタペストリーのコピーを一桁間違って買ってしまったと言うあるブ
グ主(3万円と思ったら30万円であったと後でクレジットカードで発見した
とのこと^^;)、ロンドンのハロッズで「一角獣と貴婦人ランチョンマット」
を買ったことがある、と書いているではないか!

やったー!我が記憶に間違いはなし!
ということで、この数日のもやもやがスッキリしたわけですが、しかし、こう
いう縁はあるものですね。
この暗示的な一角獣と貴婦人のタペストリーの絵には、実はもうひとつ7枚の
シリーズがあるのです。

それについては次回ご紹介します。

今日はついでに1970年代のケンブリッジ語学研修時代の古い写真をば。 

Cambridge1
ホームステイした先、ケンブリッジはMrs.Cutterの玄関前で。
今のメタボ形と違い、スリムでしたっけ^^;20代す。 

Cambridge2
ベルギーからの同級生とキングスカレッジのキャンパスで。

cambridge3
ケンブリッジの市。

本日も他愛ないお話ではございました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
テーマ:歴史雑学
ジャンル:学問・文化・芸術
コメント
どんぴしゃ!?
姐さまの深~い探究心には脱帽ですが、1970年代の若さとスリムさにも脱帽だす。
時を同じくして、1977年にちゅうが仲間とロスやシスコに旅行をし、撮った写真を一部紹介しようと準備を進めていたら、姐さまの紹介ブログを見たのでした。国は違っても、やはり1970年代の風景は懐かしく感じられました。近々アップいたしますね。それにしてもモイケル嬢、笑えたが良い子に育ったね~v-290
2011/01/27(Thu) 22:24 | URL | 美味いもの喰いたいちゅう毒症? | 【編集
>ちゅうさん

「スリムにも脱帽」だけ余計だい!笑

シスコはモンテレイから車を飛ばして二日ほどいきましたが、
LAは空港のみ。それでも空港で行き交う女性の洗練
されたのには、目を見張りました。

それは1978年の1月のことでしたから、ちゅうさんたちとは
一足違いですれ違ったのですね。
あの頃のアメリカにはまだちょっぴり夢があったような気がします。

現代のように気軽に海外へ行ける時代ではなかったので、
思い切ったことをお互いにしていたのですね。

怖いもの知らずの若さってほんとに素晴らしい^^

写真、楽しみにしたますぞ。
そそ、日本上陸日、11th April でござんす!
2011/01/28(Fri) 00:42 | URL | spacesis | 【編集
Spacesisさん、こんにちは。

ちょうどクリュニー中世美術館に行こうと思っていたところなんです。(今年は個人的に「中世」をテーマにしようかと思っておりまして)

貴婦人と一角獣のお話の続き、待っております~。

2011/01/30(Sun) 20:34 | URL | 梨の木 | 【編集
>梨の木さん

やっと自分の追っかけテーマに再び戻ることができました。
JWでほぼ1年近く休息しましたので、スローな出だしです。

テンプル騎士団はフランスが発祥地ですから梨の木さんが
羨ましいです。訪れようと思ったらちょっと頑張って車ででも
行けそうですものね。実際に目でみるのはやはり理解度が
違うと思います。

ポルトガルもそうですが、フランスも中世の歴史は
面白い謎が色々ありそうですね。

クリュニー美術館、お出かけになりましたら是非、「一角獣と貴婦人」の
感想をブログで!
あぁぁぁ、羨ましいイ!
2011/02/03(Thu) 11:20 | URL | spacesis | 【編集
ハロッヅ
ハロッヅはまだ健在です。ダイアナの最後の恋人のお父さんアルファイド氏は直接経営から手を引きましたが、この不況の中でもアラブの富豪やサッカー選手などがお客となってやってきます。そしてまだまだ日本人観光客もがんばっております。
2011/02/17(Thu) 19:17 | URL | chikako | 【編集
>chikakoさん

こんにちは。
しばらく前にアルファイド氏が売却したというような
ニュースを耳にしました。

ロンドンの老舗ですもの。簡単に閉鎖というのは
ちょっと考えられませんね。
名前もそのままということで、よかったです。
情報をありがとうございました。
2011/02/19(Sat) 22:05 | URL | spacesis | 【編集
五感と心
ボンジェズス教会の噴水、貴婦人と一角獣のタペストリの五感と心は、般若信経(仏教)の眼耳鼻舌身意と同じ事象の教訓と理解する。年代では千年の違い。
2013/10/19(Sat) 01:06 | URL | 佐藤 多秀 | 【編集
佐藤さま
なるほど、そのような解釈もできるのですね。
貴婦人と一角獣のタペストリについてはその他にもミステリアスな点があって、なかなか興味深いです。

情報をありがとうございます。
2013/10/20(Sun) 21:57 | URL | spacesis | 【編集
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