2006年6月1日

国旗

ドーンと大きく、今日はポルトガル国旗をご紹介。

ポルトガル語で国旗はBandeira(=バンデイラ)と言います。
現在掲げられるこの国旗は、ポルトガルが王政から共和国になった後の、
1911年6月に制定されました。

濃い緑と赤の比率は緑が五分の二、赤が残り五分の三を占めます。
赤は、ポルトガル民族に流れる血、勇気、頑張り、喜びを表し、緑は海と
希望の色、また、戦いに於いてポルトガルに勝利を与えた栄誉ある色として
選ばれました。

中央にあるのは、ドン・マヌエル一世がポルトガルの大航海時代の象徴として
選んだ地球儀を据えてあります。
真ん中の五つの盾はポルトガル国の紋章で、これを「quinas(キーナス)」
と呼びます。
ポルトガルサッカーチームの名前「equipa das quinas(キーナスチーム)」は、
これから来ます。

背景の白は平和を、五つの青い盾は、ドン・アフォンソ・エンリッケによる
オーリッケでの戦いの戦果、五人のムーア人(アラブ人)王を表します。
(註:イベリア半島の大半はアラブ人によって占領されていた)
   
盾に中の五つの白い星は、この戦いに勝利するためにドン・アフォンソ・
エンリッケを加護するキリストの五つの苦痛(十字架刑に処せられた時に
受けた五箇所の傷)を表します。

キーナスの周りの七つの黄色いcastelo=城は、ドン・アフォンソ三世によって、
アラブ人から取り戻された七つの城を意味します。

ポルトガル国旗には、遠い昔のイスラム教徒から国土を奪回
(reconquista=レコンキスタ)し、世界に誇る華やかな大航海時代の栄華を
経て、王政から共和国成立という広大な歴史を垣間見ることができます。
   
いずこの国もそうであるように、ポルトガルもこれらの歴史はきれいごとで
あるはずはなく、共和国になった時点で王家の紋章であるquinas,盾など取り
払ってしまうこともできたことでしょう。
しかし、それをしなかったところに、ポルトガル人の懐の大きさをわたしは感じます。

一国の歴史は、遥か古代からの積上げがあり延々と鎖のように繋がっているのです。
民族はそれらの歴史を、例え悪事を働いたからとても否定はできず、受け
入れて行くべきではないかとわたしは思います。
国が犯した過ちがあるとすれば、それは民族も同罪です。指導者がそうした
んだから、俺ら一般人は仕方なく従ったのだ、被害者だ、では済まないでしょう。
   
国旗を変え、国歌を変えたところで、それらの歴史が帳消しになることは
あり得ません。
国の歴史を厳かに受け止め、未来に進んで行くべきだと言うのが、国旗国歌に
対するわたしの考えです。

海外にいると、自分の国、「日本」に対して国内に住んでいた時以上に、
熱い思いをわたしは抱きます。
2006年のドイツワールドカップ、もうすぐ開催です。
日の丸の国旗が掲げられ、君が代が堂々と会場に流れる晴れの舞台、
日本チームもポルトガルチームも健闘せよ!
   
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コメント
この国旗の話を聞いた食事会は、
とても楽しい夜でした。
大西洋の波音もとても心地よかったです。
この国旗の意味する物については
それはもう、熱く語ってくれました。
が、酔いも回り、英語力の無い私は、
端々しか、解らなかったのです。
(同行した人は、理解してましたが、食事の席で、全部が全部、私に通訳してられませんからね)

ただ、熱く語りながらも、何かを噛締めているかのような表情が、とても印象的だったのです。

正直、歴史の授業は「なんのためになるのか」そんな気持でした。
この頃、日本国民の愛国心が・・などと騒がれていますが、自国の刻んだ歴史も理解せずでは、生まれませんよね。
アキには胸を張って言えそうです。
「歴史は大事だ」と。

そうそう、私もちょっと調べたんですが、ポルトガルは、タングステン鉱の産出が世界5位なんですね。ウィキペディアにてですが、触れておりました。私の生業とする溶接は、TIG溶接といい、タングステン電極・イナート(不活性)・ガス溶接の略です。
溶接の歴史は、ツタンカーメンまで遡るそうな・・・
日本における集大成は、「刀」となるのかな。

長文失礼しました。
ためになり、人として、親としてまた一つ勉強になりますm(__)m
2006/06/02(Fri) 22:47 | URL | マー | 【編集
マーさん
日常会話の語いはなんとかなっても、専門的な
用語となると、どの言葉も並大抵ではなく、
逐一自分で言葉を拾って調べて行かないと、
理解できませんよね。
わたしもポルトガル語はまだまだです。

でも、国旗の説明をするポルトガル人の
熱い思いはマーさんに伝わったのですね^^

ところで、タングステン、名前は聞き覚え
ありますが、どういうものがわたしには
知識はありませんが、ポルトガルが世界5位の産出量だとは!
おかげでわたしもひとつ賢くなりました^^

溶接の歴史がツタンカーメンに遡るというのも
言われてみてなるほどと思いますね。

いや、ツタンカーメンよりももっと遡る
メソポタミアが起源かも知れませんよ^^
マーさんのお仕事は人類が古代から営々と
受け継いできた遺産的な職種と考えられますね。

いや~、これだから学ぶと言うことは、面白い!

2006/06/05(Mon) 00:12 | URL | spacesis | 【編集
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