2011年4月8日

2008年に綴った日記にこんなのがある。

2008年9月16日

いつものようにいつもの景色の中で、この日も終わろうとする夕暮れ時、
宵闇時。
yuyake1
    
わたしは何度も同じような日暮れの写真を撮っているのですが、みなさま、
ご勘弁あれ。夕焼けを見るとなぜかしら「あぁ、ほんまにきれいやなぁ。」
と心惹かれ、夫に呆れられながらもデジカメに納めずにはいられない、こと
夕暮れ撮影に関しては懲りない性分です

♪「ぎんぎんぎらぎら 夕日がしずむ
  ぎんぎんぎらぎら 日が沈む 
  まっかっかっか 空の雲 みんなのお顔もまっかっか
  ぎんぎんぎらぎら 日がしずむ」

そしていつも口から出てくるのがこの歌です。

夕日には子供の頃の時間が紛れ込んでいる。
わたしはそんな気がします。

わたしの子供時代は昭和20年代。
パソコンどころかテレビもなく、塾もなく。
ですから今のようにそれらに時間をむさぼられることもありませんでした。

学校から帰ると、こんな夕焼けが空を染める日暮れまで外で棒っきれを振り
回し、ターザンの真似をし、下町少年探偵団ごっこをし、墓地まで行っては
帰ってくる肝試しをし。

♪かぁって うれしい はないちもんめ
 まぁけて くやしい はないちもんめ

 どの子がほしい あの子がほしい あの子じゃわからん
 この子がほしい この子じゃわからん 

童歌を歌いながら、誰からも望まれずに最後まで残りたくないな、との心配
があたり、グループで一人になったときの心細さ・・・

子供の頃に心を振り返らせる不思議な魔法の力が、夕日にはあるような気が
します。
       
パソコンに向かいながらふっと部屋の窓へ顔を向けると、上の写真、こんな
素晴らしい夕焼けが空を彩っていました。
おおおお!と、この角度からはすでに何度もシャッターを切っているのです
が、写さずにはおられないのです^^;

わたしは海や森や山の向こうに、夕焼けが沈もうとする瞬間を目の当たりに
するたびにこころに大きな平和を感じます。
自分が今日生きていることの幸せ、安堵感と言うのでしょうか。
大自然への畏れは当然あります。
夕焼けを見ると、いつも宇宙からすると塵芥にも満たない小さな小さな、そ
れでいて自由にこの地球上で生きている自分の姿が、夕日に反射して見える
ような気がします。

子どものころから今日に至ってすら、夕日や星空には抗(あらが)いがたい
魅力を感じずにはいられないのです。
そして、思わず「きれいやなぁ~」と、ひとりでにその言葉が口から出てし
まいます。
 
  
2008年8月31日(水曜日)夕焼け小焼け

ネット友で、掲示板にも時々登場するスギさんからいただいたビデオがあり
ます。ふるさと紀行シリーズですが、その中に「夕焼けの里」を取材した一
本があり、わたしはすっかり魅了されて、もう何度も繰り返し見ている次第
です。

夕焼けの絵を描き続けていらっしゃるメルヘン画家「坂田喜作」さんという
方が登場します。その方の夕焼けの絵にも、そしてそのモデルになっている
と言う「八王子市恩方」の里にも、わたしの子供時代が再現されているよう
で、郷愁を誘うことこの上ない。

弘前の下町での子供時代は、学校から帰ると家に閉じこもっていることなど
まずなく、表通り、裏の畑、たんぼ、川、お寺の裏などで日が暮れるまで
遊び呆けたものでした。
「ばんご飯だよ~~」と、どこかの家から声がかかると、それこそ、真っ赤
な夕焼けの中を「お手手つないでみな帰ろ」でした。

そんな郷愁に浸って、とうとうHPのトップページも、今回は夕焼けの里にな
ってしまいました。一週間ほど、このトップぺージで参ります^^
ああ、懐かしや、と思っていましたら、これまた、弘前に住んでいる高校時
代の同窓生からのメールで、遠い昔の幼い時期、もしかしたら知らずに遭遇
していたのでは?と思わされるような、子供時代の下町の様子を綴ってのメ
ールが入った。

「その銭湯、知ってる!行ってたもの。」「隣のアイスキャンディー屋?
知ってる知ってる~!」という具合に一挙に距離がせばまった気がしたもの
です。

さて、昨日のこと、そろそろ授業準備をし始めないとと、9月の中1の国語
教科書に目をやりますと、詩人、吉野弘氏の「奈々子に」とあります。
そしてはたと気がついた!そう言ってみれば、この人、「夕焼け」と言う詩
を書いてなかったっけ?
本箱をひっくり返し探したら、おおおお!あった!古い教科書にありました
ありました。

    いつものことだが
    電車は満員だった。
    そして
    いつものことだが
    若者と娘が腰をおろし
    としよりが立っていた。
    うつむいていた娘が立って
    としよりに席をゆずった。 
    
と、始まるこの詩は、満員電車の中で出会った3人の年寄りに席をゆずる娘
の優しい心の痛ましさが、美しい夕焼けと共に歌われている詩です。
3人目のとしよりに対する娘の自責の気持ちが切なく伝わってきます。
この詩を興味のある方は「吉野弘 夕焼け」で検索してみてください。

夕方、近頃は亭主が早めに帰宅するので晩御飯も8時半頃にはできあがり。
ふと台所のベランダから空を見上げると、おお!これはまたなんと奇遇な!
美しい夕焼けではないの!
ご飯、まてまて~~、と亭主に言い、デジカメを構えましたぞ(笑)

そんなんで、昨日は嬉しい夕焼けづくめで、幸せな一日でした。
さて、上述のメルヘン作家「坂田喜作」さんについて、どなたか画集を持っ
ているなどの情報をお持ちでしたら、是非ご連絡いただけないでしょうか。
ネット検索してみたのですが、ご本人や絵の情報はほとんど出てきません
でした^^;


こんな日記を書いてから3年経った今年2011年の1月も終わり頃、突
然、坂田喜作先生のお嬢さんからブログを通して連絡が入りました。連絡の
糸口は、この「ふるさと紀行」シリーズ作成に携わった友人のスギさんだと
思います。

残念ながら先生はこれらの絵を本にしておられないようです。
そこで、嬉しいことに、お嬢さんが先生の夕焼けの作品の写真をわざわざ送
ってくださいました。

わたし一人で楽しむのはもったいない、拙ブログ、ホームページでの作品紹
介の許可をいただきましたので、坂田氏のプロフィールも併せて次回作品を
案内させていただきます。

今日はその一枚。
懐かしい子供のころに帰っていくような美しい夕焼け色です。

坂田喜作画家2
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テーマ:絵画
ジャンル:学問・文化・芸術
コメント
キレイな絵…
私も、夕焼けにはいつも心惹かれます。
やっぱり、子供の頃の思い出が結びついているからかしら…?
そういえば、キレイな夕焼けを最近ぜんぜん見ていないことに気付きました。
ちょうど子供のお迎え時間で、外にいて、赤い空は目に入ってるんですが、
なにせ建物が多くて…(川崎です)

本当に素敵な絵、公開していただいて嬉しいです!
ありがとうございます
(*^^*)
2011/04/09(Sat) 17:11 | URL | jackie | 【編集
>jackieさん

今、千葉県市川市からですが、昨日は夕焼けをみましたよ^^

ポルトとは少し夕焼け色が違いますが、きっとどこででも見かけられるのでしょうが、
生活の忙しさに追われ気づかないことが多いのかも
知れません。わたしの子どものころは
自分の時間そのものを
楽しむ余裕があったのでしょう。

坂田さんの絵は、機会があるごとに紹介できたらと思っています。

東京でしたら氏の展覧会に出かけられる機会が
あるかもしれませんね。
そのときにはここでも案内させていただきます。

こちらこそ、コメントをいつもありがとうございます!
2011/04/16(Sat) 04:06 | URL | spacesis | 【編集
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