2011年5月30日

お、spacesisさん、更新が続いて調子がいいね、なんて声が聞こえて来るよ
うな いえね、もう原稿はできあがってたのでありまして、アップロード
を忘れていたのでした^^;

では、参りましょう。前回に引き続き、トマールです。


リスボンから鉄道で2時間ほどにあるリバテージュ地方のトマール(Tomar)
は、13世紀のポルトガル、レコンキスタ(イスラム教徒からの国土奪回運動)
時代からテンプル騎士団の町、またはキリスト騎士団の町として知られてい
ます。

この小さな町が、ごったがえしの観光客で埋まる祭りがあります。4年に一
度町をあげて催されるタブレイロス祭(tabuleiro=木のお盆)がそれです。

わたしがトマールを訪れた2007年は6月30日から7月9日が前回から
4年目のタブレイロス祭にあたりました。が、既に7月も下旬で祭りそのも
のを見ることはできませんでしたが、まだここかしこにかすかな祭りの名残
が見受けられました。

タブレイロス祭は、スペインのアラゴンから農業王と呼ばれたディニス王に
嫁いだ信心深いイザベラ王妃の篤い精霊信仰に基づくとされています。
「エストレモスの項」でも案内していますが、イザベラ王妃はポルトガルの
歴史の本に必ず載る「奇跡の薔薇」と言う伝説にもあるように、聖イザベラ
王妃の別名を冠し、各地で貧しい人々に施しをしました。

タブレイロス祭(=お盆・tableiroの複数)の所以はイザベラ王妃がパン等の
食べ物をお盆に載せて配ったことからくるそうです。

では、写真を見ながらタブレイロス祭を紹介しましょう。

タブレイロス祭の行列
タブレイロス

行列は男女一組で、女性がタブレイロ(頭に乗せている)を運びます。
服装は決まっています。女性は白いドレスを着、赤、黄色、緑などのリボンを
写真のように掛けます。

男性は白シャツに黒のズボン、肩にはリバテージュ地方独特の「barette=  
バレッテ」と呼ばれる三角頭巾帽子をかけます。ネクタイは自分が組む女
性のリボンと同色のものを。

下は、筆者が昼食をとったレストラン内の絵。
タブレイロス

タブレイロについて

タブレイロス
これがタブレイロです↑

運良く、祭が終わった後もまだショーウィンドーに残っていたのを撮影。
タブレイロの構成は、まず、下はコリ柳で編んだかごを白刺繍の入った布で
包みます。
その上に5本か6本の軸を立て、それぞれが一個につき小麦粉400gで作った
パン30個と紙の造花で軸を飾ります。
パンの形も下の写真にあるように決まっています。↓
タブレイロスのパン

タブレイロのトップには王冠と十字架か聖霊の象徴である白い鳩を乗せます。
       
タブレイロはこれを運ぶ女性の背丈と同じでなければなりません。
1個400gのパンが30個ですから、12kg以上の重さです。
自分の身長と同じ長さのタブレイロを頭上に乗せて運ぶことになります。

祭りの期間中、トマールの町は民家の窓から裏通りまで花一色です。
                  (下記5枚はGoogle画像から)

tableiros3-1.jpg

タブレイロス

              
tableiros5-1.jpg

タブレイロス

tableiros4.jpg

4年に一度のトマール・タブレイロス祭は花祭りのオリンピックと言えるで
しょう。  次回の4年先は2011年、つまり今年です。
テンプル・キリスト騎士団修道院については2007年に撮影して来たもの
の見逃してきたものがたくさんあるのと、その後、聖堂(円堂)の壁画の修
繕がなされていましたので、今回是非、行ってみたいと思っています。
       
さて、最後に面白い物を。
トマールのこの幟(のぼり)のシンボルをご覧ください。

festatabuleiros4-allseeingeye.jpg

異端のシンボル、鳩の背景はピラミッドと輝く太陽、そしてピラミッドのト
ップにはなんと、「all-seeing eye」(全てを見通す目)が!
これらは紛れもないフリーメーソンのシンボルでもあります。

次回のトマールシリーズはいよいよミステリアスな騎士団の聖堂(円堂)を
ご紹介します。

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コメント
不安を煽るわけではありませんが・・・
正確なデータに基づいてご連絡します。御子息、確か千葉県市川市在住ですね?近隣の松戸、流山、三郷、柏に放射性セシウムが沈着(ホットスポットと呼ばれるもの)した模様です。勿論、原発のそばみたいに高濃度ではありませんからパニックにならないように!敢えてこの地区には近付かない、この地区で芝生の上で寝っ転がらないとか、砂場で遊ばないとか。まあ幼児ではないから大丈夫でしょうけど念の為。
http://takedanet.com/2011/05/post_5c55.html
2011/05/31(Tue) 13:09 | URL | Werder Bremen | 【編集
すごい花ですね。
色々勉強になります。
次回も楽しみにしています!
2011/05/31(Tue) 17:32 | URL | gallega | 【編集
spacesisさん こんにちわ。
すごいお祭りですね。花が沢山で宗教的な感じがあまり無くってさわやかですね。

私の地区も高いほうらしいです。でも気をつける以外(野菜・魚・水など)どうしようも無いです。戦争は体験しなかったのに、今遅ればせながらしてる?って気にもなっちゃいます。ご心配ですよね、日本が好きで住まれてるでしょうに、何だか悪いナと思ってしまいます。
2011/05/31(Tue) 19:32 | URL | kumi | 【編集
重いでしょう~!!
10キロ以上で、自分の背丈もあるものを頭の上に??
私は見て楽しみたいと思います!_(^^;)ゞ
次回の記事も楽しみにしてますね!
2011/06/01(Wed) 16:14 | URL | jackie | 【編集
>Werder Bremenさん

あ、武田邦彦さんですね。
娘との間でこの人の話が出たこともあり、時々覗いています。

今日の内閣不信任案否決を見て、この人たち、もうどうにも
なりませんね。深い失望感と大きな不信感を抱きます。
こんな政府こんな政策の元・・・運がいい、悪いというのは
こういう時のことなのかなと・・・

島国の日本はどこへも逃げられないのです。財力のない一般国民は
残念ながら今後この原発問題とともに生きていくしか
ないのだとわたしは思っています。

本当に大変な世紀になったものです・・・
2011/06/03(Fri) 06:25 | URL | spacesis | 【編集
>gallegaさん

興味を持っていただき、嬉しいですv-291
みんな紙の花ですが作るのにどれだけの労力を要するでしょうね!

次回はいよいよテンプル騎士団の聖堂をご案内します。
少しだけ待ってね^^

>kumiさん

ほんとにね。広島、長崎に続いて今度の事故です。

人間が作りだすもので完璧なものはないのでは
ないでしょうか。人間の驕りが作り出した手に負えない
巨人を見てるようです。巨人の気まぐれで、いつどこに
その息が吹きつけられるかわからない不安を抱えながらでも
一日一日を頑張って生きる以外、どうにもできませんものね。

この状況下の国会のごたごた、被災地への善後策が
なかなか講じられず、近頃は新聞を読むのにうんざりしています。
本当に、どうなってんだい!ですよv-412

>jackieさん

わたしも!首が回らなくなるかも~。

はい、次回は少しお待ちいただきますが、
聖堂のご紹介です。面白いですよん、
って自分で言ってたら世話ないですけどv-407
2011/06/03(Fri) 06:45 | URL | spacesis | 【編集
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