2011年6月10日 
 
今日は「カモインスの日=Dia do Camoes・ポルトガルの日=Dia do Portuー
gal・共同体の日=Dia das Comunidades」」という祭日です。

長い名前です^^;初めは「カモインスの日」だったのですが、誰かは知り
ませんがこの日に便乗して、これもあれもというわけでいつの間にか長たら
しい名前の祝日になってしまったと言う^^;
oslusiados
我が家所蔵のカモインスの限定版叙事詩集「Os Lusiados」

ポルトガル人は別にして、「カモインス」って何よ?という方は多いと思い
ます。15世紀のポルトガルの国民詩人ルイス・ドゥ・カモインスのことで、
15世紀と言えばポルトガルの大航海時代が始まる世紀です。既に過去記事
で何度か取り上げて来ましたので、興味のある方は下記の案内からどうぞ。

さて、今年はポルトガル語の勉強に少し本腰を入れて見ようとは年初めに決
めたことでありました。

そこで、昨年日葡修好150周年を記念してポルトで行われたJapan Weekの
仕事のため、長らく休んでいたポルトガル語レッスンを先生に無理矢理お願
いして週に一度、日本語教室の合間を縫って再開したのですが・・・

それがずるずると、日本語教室が忙しいのなんのと言っているうちに日本滞
在になり、ポルトガル語を習っているディアス先生には、「帰ってきてから
まじめにやりんす」なんて言ってごまかしたのですが、今月からいよいよ、
再再会であります。

先日、午後の日本語レッスンが急にキャンセルになり、それなら丁度いいと、
これまではざっと内容を読んで、言うなればハショッた予習をして行くのを、
じっくり取り組んでみました。

わたしが現在使っているのは読解力テキストで一番最後のレベルです。
今回のテキストは「リスボンのシンボル」と言うではないですか。
ありゃりゃ、こりゃシンボルずくめであります(笑)

わたしの学習の仕方というのは、語彙を日本語で知ればそれでいい、で、終
わらないのがキズ^^;
文化・習慣を異にする外国語の語彙はきちんと知ろうとすれば時間がかかる
ものです。

まして、わたしなどは、
「そういえば、これに関連したあれがあったんでは?あれはどういう関係が
あるのだ?」とか「ふむふむ。待てよ、あれとこれとは関係ないんだろか?」
と、ひとつを調べているうちにどんど知りたいことが広がり、仕舞いには
一体最初は何を知りたかったんだったっけ?てな具合に、度々なるのであり
ます。

よく言えば「好奇心旺盛」、別の面からすれば「能率が悪い、埒があかない・
ぐずぐず」学習というわけです。飲み込みも悪いしね^^;

しかし、今回は、こと自分の好きなシンボルに関してであり、漢検受験勉強
以来、一日で2時間もテキストの予習で机、辞書にかじりつく、という珍し
いことをやりました。

この辞書にしても、欲しいにも、現時点では日葡、葡日ともにちゃんとした
辞書が未だない。わたしが持っている辞書はといえば、ホンの基礎的な語彙
しか掲載されていないハンディな、しかも日葡葡日両方の辞書です。

これではとても間に合わず、通常使う辞書は葡葡辞書、つまりポルトガル国
語の辞書です。ところが哀しいかな、実力不足でそれではどうもよく分から
ないことが多い。そこで、最後は「葡英辞書」のお出ましです。

これじゃぁ時間がかかるはずです、しっかり予習しようとすれば(笑)

さて、前日が2時間の予習、それに当日ももう一度リーディングと、普段し
ない予習がバッチリできたもので、
「よし、来い!」てな具合でDias先生のお宅まで車を飛ばしました。
10分ほど遅刻です!慌てふためいて先生のお宅のブザーを押しました。

が、いつもならすぐ自動ドアが開くのにその日に限ってなかなか開かない。
すると、家の二階の窓からDias先生の奥さんが顔を出し、
「ちょっと待ってね。今行きます」と言う。
こんなことは一度もなかった・・・

ドアが開き「すみません。ちょっと遅くなりました!」と言うと、Dias先生
の奥さん、「あら、ドナ・ユーコ。授業は3時半ではありませんでしたか?」
と言う。
「はい、その通りで。で、わたくしそれに10分遅れまして」と自分の腕時
計に目をやると、ギャフン! 二、二時半じゃん!
意気揚々とでかけたわいいが、1時間自分が早いんじゃん!

と言うので、奥さん、エスプレッソを飲みに行かれたDias先生を近所のカフ
ェまで迎えに行き、早めの授業で終わりはいつもの時間に^^;
得をしたような申し訳ないような。オホホ。

下記、今回わたしが真面目に取り組んだトピックを、それこそハショッて
ご案内。自分のメモでもあります。


画像はリスボン市の紋章(ポルトガル語でBrasao)
brasao_lisboa

小さな帆掛け舟に二羽のカラスです。 
こういうのを見ると、何ゆえカラスが二羽?とわたしならずとも思うことで
しょう。この紋章のシンボルの由来を学習したのでした。

このシンボルはスペインの「聖ヴィンセント」(ポルトガル語ではサン・
ヴィセント」を讃えて作られたと言われます。

時代は遡り、4世紀。スペイン、サラゴーサのヴィンセント修道者は当時イ
ベリア半島を占領していたローマ帝国のキリスト教徒迫害において、スペイン
バレンサで殉死。その後、遺体はサグレス(ポルトガル)に運ばれるも途中で
船は沈没。

アラブ人がイベリア半島南部に侵入していた8世紀に、サグレスの近くで遺
体が発見され、ヴィジゴードスたちにより、サグレスの近く、現在の「サン・
ヴィセント岬」の洞穴に秘密裏に隠されていた。
註:Visigodos=西ゴート人。ゲルマン民族の一族。5世紀から7世紀にか
けてフランス、イベリア半島北部で王国を作っていた。
←ポルトガル人には
この血も流れているのでは?)

レコンキスタの戦もいよいよ南下していた12世紀、後のポルトガル国初代
王ドン・アフォンソ・エンリケス(エンリケ航海王子とは別人)は、アラブ
人とのリスボンでの戦で勝利を授けてくれたら、遺体を捜し出し教会に祀る
と、聖ヴィセントに誓いを立てます。

勝利を納めたドン・アフォンソ・エンリケスは約束どおリスボンに教会を建
て、ヴィジドードスたちが隠していた聖ヴィセントの遺体を帆掛け舟でリス
ボンへ運ぶに及び、その舟に守るように付いてきたのが2羽のカラス。
聖ヴィセントは生前からカラスにえさをあげたりしており、カラスは遺体を
守ってきたと言われます。

以来、カラスはポルトガルでキリスト教徒へのよきメッセンジャー、また航
海の守護のシンボルとされました。

聖ヴィセントは現在でもリスボンの守護聖人であり、市の紋章にはそのシン
ボル、帆掛け舟と船首船尾にとまる二羽のカラスが描かれています。

ざっとこれがわたしが今回学習したことなのですが、記事内の赤字の言葉
かなり手間取り、Dias先生に教わることになったのでした。先生は若かりし
頃、神学を学んだ方です。
特に「修道者」については、いまいち意味がつかめず、先生の説明でやっと
理解できました。

カトリック僧の地位順は下から修道士(助祭。神父の手伝い。結婚可)→
神父→僧会会員→大主教→司教→枢機卿(ローマ法王の最高顧問)→法王と
なり、聖ヴィセントはこの中の修道士だったとのこと。

カトリックでもないわたしがこんなことを学習して今語彙を覚えてもきっと
すぐ忘れてしまうこと、請け合いなのですが、この数日はこんなことをして
遊んでおり、ブログ放ったらかしだったのでした。

さてと、こうしてメモも取ったことだし、あ~あ、スッキリした!
え?みなさんはどうもいまいち、すっきりしない?ス、スミマセン^^;

本日は長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。

なお、下記では「カモインス」について書いていますのでよろしかったら
お立ち寄りください。

ポルトガルよもやま話:ここに地尽き海はじまる

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テーマ:語学の勉強
ジャンル:学問・文化・芸術
コメント
好奇心、探究心!?
ちゅうも幼い頃より好奇心は旺盛だったような?それも、どうでも良い事を「なぜだろう!?」と疑問に思った事あったな。今でもそうですが、姐さまの探究心には敬服です。面白い事に、ご存知でしょうがサッカー日本代表のシンボルもカラス(ヤタガラス)です。由来は神武天皇に遡るのでした。若い頃から、この探究心を上手く使っていたら、ちゅうも姐さまも立派な学者になっていたのではと悔やまれます。と、言う事で『探究心』、『好奇心』大いに結構!近い将来のボケにも予防効果あり!気張ってや!
2011/06/11(Sat) 06:59 | URL | 本日雨なれどテニス出動ちゅう! | 【編集
>ちゅうさん

こ、この頃「ボケ防止」とか「ボケ予防」とかの言葉、
やたら多くないかい!v-412

ボケまいぞ~。意地悪ばあさんになって
せいぜい長生きするのだ!v-389

で、ちゅうさん、雨天でもテニスとは
わっかいね!

2011/06/11(Sat) 08:15 | URL | spacesis | 【編集
私の英語と一緒だ(^_^;)
最近はちょっとお休みしてるのですが、映画v-55から入って辞書を見たり検索したりしても単語の意味が見つからない単語は雰囲気で決めちゃったりしつつw

普通に英語の教科書的なのを使わずに、映画や英文の詩などを分からない単語を調べつつ読んでます。詩の場合は朗読を聴いてみたりも。イギリス英語の方が聞き取りやすいですね。でもそんな状態なのであっちこっちに興味が分散するのは同じですwww
最近はFacebookもネタになっていて、辞書も見ずに何となく意味を掴んだりしています。しゃべれないけど。アーティスト側も簡単な英語で書いてくれてるみたい。
2011/06/11(Sat) 11:45 | URL | なみ | 【編集
>なみちゃん

根がそそっかしいわたしはそのやりかたで何度か
冷や汗をかいているのであります^^;
特に昨年のJapan Weekのコーディネーターのような
仕事では「だいたい云々」が通用しない。
会議もしっかり議事録がとられるわけで、深く反省
したのでありました。
それでもう少し突っ込んだ学習をしようと思っているのです。
で、少し欲を言えば、もうちょっと教養あるポルトガル語が
話せたら嬉しいな^^なんてね!
2011/06/12(Sun) 08:41 | URL | spacesis | 【編集
知識欲!
人間だけですからね!
私も、そういう勉強って、好きですよ
(*^^*)
テストのための暗記より、はるかに覚えられると思いますが…
でも、それでも、忘れちゃいますよね
_(^^;)ゞ
私も、毎日少しずつやってる英語、スペイン語(その次に、ポルトガル語をやる予定ですが(f^^))、
ぜんぜん、覚えられずに苦労してます…
なんで、若い頃からやらなかったかな!

ちょっと難しいですが、
こうやって紹介していただけると、私もフムフムと思って見れますね!
また、楽しみにしてます!
(*^^*)
2011/06/13(Mon) 05:28 | URL | jackie | 【編集
>jackieさん

毎日少しずつするというのは簡単なようでなかなか難しいことですね。
でも、そういう努力を継続できる人が最後には物にできます。

覚えられなかったらまた覚えなおす、わたしも同様です、
普段使わない単語はなかなか身に付きません。
だからといって諦めたらお仕舞いだ、と思い、少しでも
継続させたいと思っています。

楽しみにしていただけたら、わたしも書きがいがあります!
ありがとうございます。
2011/06/16(Thu) 07:41 | URL | spacesis | 【編集
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