2011年10月18日
 
ポルトガルは今年6月、これまでのPS(社会党)からPSD(社会民主党)
に政権交代したのですが、目下、厳しい経済危機に直面しており、いよいよ
国民の忍耐が試されることになりました。

既に昨年、公務員の給料は10%ほど(と思う)削減されているのが、今回
は更に2012年2013年の2年間、月収1000ユーロ以上の公務員と
年金生活者の「夏の休暇手当て」と「クリスマス手当て」がカットされる
ことになりました。

この手当ては、それぞれが1ヶ月分の給料に相当するもので、通常、ポルト
ガル人は年間11ヶ月の労働で14ヶ月分の給料をもらうことになっており、
言ってみれば二月分の手当ては低いボーナスみたいなもので、今回の政府の
発表は早い話がその2ヶ月分のボーナスを国に捧げることになります。

また、今年のクリスマス手当てにも50%の課税です。
加えて医療費、教育費などの控除もなくなり、消費税もアップ、収入減に
重税の苦しい2年間を控えるわけですが、ここまでの経済危機に陥ることに
なったのは、なにも昨日今が原因ではないでしょう。

肝心の大事な問題である経済成長政策を長年先送りにしてきたことのツケが
今、回ってきたのです。
ポルトガル人の口からよく出る言葉に、
「E vida!(これが人生というものさ。"E"の上にアクセント記号がつく)」
と言うのがあります。
これは将来直面するであろう物事を直視しないで流れに任せようとする
一種の諦めなのですが、こんな風にして大事な問題を「マニャナ、マニャ
ナ(スペイン語の明日、明日の意味)」と先送りしてきたことが、今日の
国難を招いた一因です。

この先2年間は公務員は11ヶ月働いて12ヶ月分の給料をもらうことに
なるのですが、1ヶ月の休暇をもらったところで、手当てが出ないことには
これまでのように、どこへも出かけようがない。

かつての日本、はたまた現在の中国のように大きな経済発展を遂げるのも
面白いものかも知れませんが、拝金主義になり人間関係も自己チューで
ドライ、異様な社会事件を多く抱えるよりも、今日の国難は現実の問題を
先送りにしてきたツケだというわたしは、まぁ矛盾していると思われるの
を承知で言えば、「E vida! 明日があるからね」的なポルトガルの国民性、
人の世話を焼きすぎがちな性格が嫌いではありません。

わたしが住む、一応ポルトガルの第二都市と呼ばれるポルトはさほど大きい
わけではなく、若者たちにとっては刺激に欠ける街ですが、日本やヨーロッ
パの他都市に比べると、これまでは大きな犯罪もあまり起こらず、皆それぞ
れになんとか生活を営んでいると言う愛すべき街です。

少なくともポルトガルではこんなことはまず起こらないでしょう。

Chinese ignoram crianca de dois anos atropelada.
(多くの通行人、瀕死の2歳女児を路上に見て見ぬふり)

news

こちらはこれに関する日本の報道↓
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111017/chn11101718350006-n1.htm

とここまで書いたのは昨日で、長年の日本語教室の生徒でもあり、友人でも
あるマリアさん、今朝来るなり、わたしに新聞を見せて言うことにゃ、

「元政治家の年金は手付かずで今までどおり支給だってよ!」
!!!!
おーーっと、お待ちよ!それはないぜ、おっかさん。
これを聞いて、二人とも多いに憤慨。

国民が安閑としてきたことも責められないが、もとを正せば元政治家たち
の怠慢、先見の目のなさが今日を招いたことで、責任を逃れられるわけは
ない。国民が無理やり搾り取られるというのに、それでは納得がいかない
と言うものだ。このままで済ませるわけがない。

そんなこんなで授業もほったらかしでマリアさんと口角泡飛ばした今朝でし
た。

今回の2年間の国民の辛抱で今の状況がいくらかでも好転してくれるのか、
これら国民の献金がはたしてどのように使われるのか、しっかり国民は目を
大きく開いて見張っていなければなりません。

それにしても笑っちゃったのはこれ。

ミネラル水にも今まで以上の課税がなされるというのに、ワインのは据え
置きですってよ(爆)下手するとミネラル水よりワインの方が安くなる?
水のかわりにワインを飲めと?
マリア女子と二人、思わず笑ってしまいましたっけ。
こういうのもなんだかなぁ・・・

本日の愚痴のお口直しに。

cao
ね?こんな心優しい国民です(笑)先週土曜日の海岸で。

cao
つまんないんだよね、ボク・・・そりゃそうでござんしょ。ま、ポルトガル
の財政難とちがって、あんたのは一時のことだからw

gato
ボクのご飯はないの?と目をいっぱいに開けての黒猫ペト君。
(ネコ風情が何をお言いだい。喝!)

gato
待てど暮らせどエサはなし。いったいがなんちゅう格好だw 

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テーマ:ポルトガル
ジャンル:海外情報
コメント
怒・怒・怒!!!
し、信じられません!?
人情が薄れたと言われている
昨今の日本でもこれほどひどくはないはずです。
写真には、ものすごい嫌悪感を覚えます。
ポルトガルの経済危機、日本でも静かに、非常に巧妙に政府や、大企業から恩恵を受けている官僚、そして東電とつるんでいる大企業などが、暗躍して国民に負担をかけようとしているような動きです。
数年経ったら、日本と一般庶民はどうなっちゃうのでしょう!?
と、昨夜も仕事先で仕事の合間に喧々諤々!一介の弱者が吠えてもな~!?
2011/10/19(Wed) 09:13 | URL | 朝からお仕事ちゅう! | 【編集
10年近く前の話しになりますが、同じ様に子供が路上で見捨てられている事件について中国人の知人に意見を聞いた事があります。もしその子を拾い上げて病院へ連れて行ったとして、病院側は受け入れてくれず、両親が見つからない場合、そして施設もない場合は自分が面倒を見る事になる。そんな面倒は引き受けられないという事らしいです。一人っ子政策の実態などを考えるとこの事件との深いところでの繋がりが見えてきます。こういう事件は許されるべきではなく、中国の政策に不信感を抱くものの、ただ世界中の子供が幸せに生きられるように願うしかない微力な自分です。
2011/10/19(Wed) 21:20 | URL | chikako | 【編集
こんばんは ^^
まず、ペト君の姿に、ニタニタがとまりません!かわいいかわいい♪♪♪
結局ご飯はもらえたんかな?w

中国の件、ほんまに痛ましい事件ですよね。
子供さんは脳死になってしまったとか。
ほんまに残念としか言いようがないです。

↓ シネマ・パラダイス、私も大好きです♪
この間、B&Bを見て、おお、新しいホテル~と思ったのですが、中に入らなかったんですよ。
ホテル内、すごく面白そうなので、今度入ってみます♪
2011/10/21(Fri) 08:13 | URL | ピパーナ | 【編集
>ちゅうさん

遠くから眺めていると日本の先も本当に心配です。かつては隣国を「眠れる獅子」なんて言っていましたが、今はこの言葉、日本に対して言えます。「目を覚ませ!日本!」とわたしも一介の弱者ながら吼えたいぜよ。

東北の震災を放っといて、返金などまず期待できず、世界も見放している韓国に大金をばら撒く野田政権はなんやねん!
それで増税?おふざけじゃござんせんよ。みなさん、なんでお静かなのか。わたしなど、子供らにこんだけ税金払ってるんだから、しっかり自分たちの政府、の行動、市政を見張りなはれ、と近頃は口うるさくいってるもので、煙たがられてます。

>chikakoさん

なるほど、そういう事情もあるわけですね。
あるべき施設もなんだか分からない状態のようですね。本当ならこういう場合に連絡できる機関があってしかるべきなのに、そういう社会制度すらも整っていない隣国、経済No.1とは言え、先進国とはとても呼べませんね。

もうひとつ、この子の親は?2歳児が一人路上にいるというのもこれまた不思議でなりません。女の子だからどうでもええのだろか?

こんなのを知ると経済危機を抱えているとは言え、今住んでいるポルトガルが天国に見えて来ますね。

>ピパーナさん

お久しぶり!おげんこ?

うんうんB&Bホテル、中は質素でなかなかいいですよ。
なんと言ってもかつての大スターたちのパネルが魅力です。
是非、入ってみてください。
2011/10/21(Fri) 16:26 | URL | spacesis | 【編集
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