2012年1月6日

久しぶりに「Out of Porto」、ポルトを離れた訪問地の紹介です。
今回は、クリスマスに日本からやってきた親友親子と訪れたConimbrigaです。

Conimbriga(コニンブリガ)・ローマ時代の遺跡
 
古くから一部、ケルト民族が住んだといわれるポルトガル、スペインから
なるイベリア半島はジブラルタル海峡を隔てた向こうがアフリカ大陸入り口、
また東には地中海が横たわる地理上、フェニキア人、ローマ帝国、イスラム
教徒の侵入を受けて来た。
それらの遺跡や文化の名残は現在も見られる。
 
特にローマ帝国に関しては水道橋などの遺跡が今日でもいたるところで見受
けられ、中でもコニンブリガはポルトガル国内で遺跡がもっとも良い状態で
残されているローマン遺跡とされる。

conimbriga
何度か訪れている遺跡だが初めて行った30年ほど前は野ざらしにされてい
た。モザイクもすぐ目の前で見られたのだが、今は一部に屋根がかかってお
り、立ち入りができない部分もあって、この床の区分のモザイクは写真が
撮りにくかった。
          
conimbriga
上の画像は「ミノタウロスの迷宮」。こういう迷宮はフランスのシャルトル
大聖堂内にあるのを始め神秘主義のシンボルだと考えられることが多いので、
ローマ帝国時代にすでに描かれていたのは興味深い。
conimbriga
conimbriga

コニンブリガの遺跡は16世紀ドン・マヌエル王の時代には既に発見されて
いたとされる。発掘が始まったのは19世紀に入ってからで、現在でも遺跡
全体のまだ10%少ししか発掘されておらず、発掘作業は続けられている。

conimbriga

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遺跡の建つ地層の一部は紀元前900年の鉄器時代に遡ると言われる。

conimbriga

conimbriga

現在発掘修復中のフォロ・ロマーノ。

conimbriga
2006年夏に訪れた時は、わずかに数本の円柱が建てられていただけで
あった。  

下の写真はフォロ・ロマーの完成図だが、現在修復されたのは3柱のみ。
conimbriga

conimbriga
並立する柱の遺跡。
(註:フォロ・ロマーノとは古代ローマの政治、宗教の中心として置かれた
 広場のこと。フォロ・ロマーノでは定期的に民会が開催され、宗教的な
 場所とみなされていた)
 
conimbriga
 
入場したのが遅かった。夕日を受ける3本のローマンフォラム。

 
コニンブリガ遺跡のローマンモザイクとコニンブリガ焼き 
     
conimbriga

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↑これもシンボリックなモザイク模様。

conimbriga

コニンブリガのモザイクは「コニンブリガ焼き」として現在に引き継がれて
いる。コニンブリガモザイクを祖にしたコニンブリガ焼きは、鳥や鹿、植
物の模様をあしらい、白と青の色付けを基本の特徴とする。

コニンブリガ近くの小さな町Condeixa-a-Novaには、その窯元が10数件ある
と聞く。
わたしは「コニンブリガ焼き」に魅せられるひとりだが、買出しはコイン
ブラ大学の周囲の路地にある土産店でいつもする。

コニンブリガ焼きについては、また案内しています。
  
 
ちょっと横道おしゃべり

「全ての道はローマへ通ず」と言う。また、詩人ゲーテは「ローマ悲歌」
の中で謳った。  

「ローマはもとより大世界なれど、恋なくて世は世にあらず。
さればローマもまた恋なくてローマならずも」と。
 
ローマ帝政期の地図を見ると、アレキサンドラ、トリポリ、アルジェのア
フリカ大陸地中海沿岸はもとよりヨーロッパ大陸一帯にその街道網は敷か
れている。イベリア半島もその例に漏れない。

これらの街道網を見て気づいたのだが、現在の主幹道路はこのローマ時代の
街道と見事に重なっていることだ。

わたしは塩野七生氏が書き下ろしている「ローマ人の物語」シリーズの愛
読者だが、読むにつけ、その政治体系、外交、建築、生活様式には、成熟
したローマ人の精神に感じずにはいられないのである。

ローマ帝国で最も有名な人物と言えば、シーザーであろう。
エジプト女王クレオパトラとの恋沙汰と「ブルータス、お前もか」の余りに
も有名な話で知られるのだが、塩野氏のシリーズ4、5巻に渡る「ユリウス
・カエサル(シーザー)」の2巻には、カエサルことシーザーの武将として
の度胸、戦略のうまさ、人間味溢れた姿などが余すところなく描かれており、
多くの女性関係がありながら、どの女性にも恨まれず、スキャンダルにも
ならなかったと言うカエサルの心憎い配慮には、ただ舌を巻くのみである。
世の殿方、かくあらん(笑)

インフォメーション

ポルト、リスボンのほぼ中間に位置するCoimbra市から約17キロほど。
バスCondeixa-a-Nova下車
博物館開館時間: 10月~5月 火曜~日曜 10時~18時
          6月~9月 火曜~日曜  9時~20時 
 
★月曜日が休館だが、遺跡は月曜日も見ることができる。  

 
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テーマ:ポルトガル
ジャンル:海外情報
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