2006年6月22日

ポルトガル語では「Festa do São João(フェスタ・ドゥ・サン・ジュアン)」と言います。
「サン(聖)・ジュアン」とは、ヨーロッパでも最も祝福される、洗礼者ジュアンを
指します。
ジュアン、ジョーン、ジャン、ジョン、イワン、シーンと国によって呼ばれ方は
色々ですが、ひとりの人です。

毎年6月24日が聖ジュアンの生まれた日と言われ、祭りは23日、前夜祭です。
ポルトガルの町は、それぞれが守護神を持ちます。
例えば、リスボンはサント・アントニオを守護神と掲げ、その生誕日6月13日の
前夜祭には目抜き通りのリベルダーデ大通りを、リオのカーニバルに匹敵するような、
盛大なパレードが練り歩き、大変な人出で賑わい、この様子はテレビでも一晩中
放映されます。

ポルトのサンジュアン祭りは、それほど華やかではありませんが、ローカル色のアット
ホームな雰囲気があって、なかなかよろしいようです。

サンジュアン祭りの中心は世界遺産指定され、わたしの気に入りの場所、これこそ
ポルト!と言われるドウロ川べりのRibeira(リベイラ)です。
前夜祭には、ここに架かる二重橋D.Luis Ⅰ(ドン・ルイス一世)橋を背景に、
華やかな花火が打ち上げられ、祭りは明け方まで続きます。

サンジュアン祭りの三種の神器(笑)、マンジェリコ(鉢植え植物)、にんにくの花、
そしてプラスティックのピコピコ・ハンマー!
マンジェリコはこの時期、どこの家庭でも手に入れて屋内に置きます。
マンジェリコ

マンジェリコ。くるま花科と辞書にはあります。
小さな旗にはサンジュアン祭にちなんで毎年催される
短詩コンテストで入選した詩が書かれてあります。
日本で言う短歌でしょうか。恋の詩がたくさんあります。
   ↓ピコピコハンマーとにんにくの花               
           ピコピコハンマー
にんにくの花

長男がまだ2歳頃に、一度サンジュアン前夜祭家族でに繰り出しました。
日本人がいなく、夫に抱かれた少し東洋系の顔をした息子、珍しいのが手伝ってか、
行き交う人毎にピコピコ頭を叩かれて、とうとう息子はベソをかいて
しまいましたっけ^^
もう二昔も前のことです。
サンジュアン・ジュアン
★当時の息子
おっと、サンジュアンになくてはならない、もうひとつの主役を。
これなくしては、サンジュアンにならない^^
「鰯の炭焼き」!
22日、23日と、ご近所、レストランと町中いたるところで鰯の炭焼きです。

わたしは鰯のウロコをきれいに落とし、頭も切り、きれいに洗って焼くのですが、
こちらの人はそうはことはしません。
「ウロコ?頭?なんで落とすの?」
そのまんま、でかい鰯を炭火に乗せ、ついでにデカいピーマンも乗せ、これに茹でた
ジャガイモ、サラダがサンジュアンの定番夕食です。
ウロコは、とらない方が美味しく焼けるのだそうですよ^^

後はあなた、ポルトガル北部の銘酒、Vinho Verde(テーブルワイン)があれば
文句なし!最高のサンジュアンの食事です。

マンジェリコで言い忘れたことがありました^^manjericoと書きます。
独特の香りをもち、人々はこれに手をかざして香りを掬い取り、その手から
香りをかぎます。
ちょっと日本の香道の仕方に似ていませんか?

鰯の炭焼きに至っては、前夜祭、町中鰯の焼く匂いにつつまれますぞ。
匂いそのものはお世辞にもロマンチックとは言い難い(笑)
ドアを閉めても窓を閉め切っても、鰯の匂いは家の中に入って参ります。
いっそのこと一緒に焼いたが勝ち!
干してる洗濯物は早々に入れるべし。さもないと匂いがついてしまいます。
サンジュアンイルミ
★サンジュアンの夜
さて、マンジェリコは町へ持ち出しませんが、ピコピコハンマー、にんにくの花を手に
持って、夜ともなるとリベイラ目指して大勢の人が繰り出します。
サンジュアン1
こんな具合に、いったんリベイラの群集に入ったらもう出られません^^;

         サンジュアン2
右の写真、黄色、赤、緑の色をしているのがピコピコハンマー。

サンジュアン3


真夜中12時になると花火の打ち上げが始まります。
それが終わると、やがてリベイラの群集は川岸をつたって、やがて大西洋にでる
Fozまで歌い、踊り、行進していきます。そして、海で朝を迎える。
昔から、サン・ジュアンの朝、6月24日の夜明け前に、ドウロ川や大西洋の海に
浴すると魔よけになるという言い伝えがあります。

最近はとんと見かけなくなりましたが、わたしが来た当時は、この日は、日が落ち
始めるとどこの通りでも焚き火が焚かれました。
かつてのわたしの借家の前が、毎年ちょうとその焚き火の場所に使われ、近所の
子供達が集まって、その焚き火をジャンプして超え、遊んでいたものでした。
これも、サンジュアンの前夜に焚き火を一回目か三回目で飛び越えた者は、その年は
幸運が授かるといういわれがあるからです。

6月23日サンジュアン祭りは、このようにポルトの夏の一夜の夢物語です。
ついでに言いますれば、我が息子はこの「サンジュアン祭り」を
小さい時は
ずっと自分のためのお祭りと思っていました。
そうです、息子のポルトガル名は「ジュアン」なのです^^

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コメント
どうしてピコピコハンマーなのですか?
でもその日は遠慮なく
あっちこっちをピコピコ叩いてもいいのかな?
そうなら大人でも楽しんでピコピコやってしまいますね(笑)
私もやりたいです。
でも群集に入るのはちょっと勇気がいりそうですね。
2006/06/23(Fri) 22:00 | URL | みぃー | 【編集
元々はにんにくの花を茎のところから
切り取ってそれでポンポンと叩いて
いたのでしょう。

それが近年はピコピコハンマーが変わりに
なってと思います。
今でもにんにくの花をもってでかける人も
いますよ^^

サンジュアンの夜はそれで誰を叩いてもいいのです^^
でも、ドでかいピコピコで(実際にある)力いっぱい
叩かれたらいい加減腹たちますよ・・・

この人並みと言うより、ネット仲間のかんちがいさんの
言葉を借りれば満員電車並みの群れ、
わたしも入りたくないわぁ(w)


2006/06/24(Sat) 02:53 | URL | spacesis | 【編集
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