2011年5月2日 

さて、目的地カルモ教会へいざ、と言う段になり、我がモイケル娘がトイレ
だと言う。そこで、駅構内ならばあろうと思って最初に入ったのがロシオ
駅。前回紹介のスタバはこの入り口すぐ右にある。
rossio1_1.jpg

しかし、トイレは見つからず、カフェに入れば用は足せたのだが、市内に入
る前昼食とともにカフェを飲んでおり、できれば入らずにと小雨降るロシオ
界隈をトイレ求めてあちこち歩き回る羽目にあいなった。
が、結局下の画像にある「Pasteraria Suica」(スイス菓子店)こと別名カ
フェ・スイサに。
pastelaria_suica.jpg

連れなんとかと申し(笑)、3人とも無事用をすませて気持ちも落ち着き、
丘の上のカルモ教会を目指していざ!

Rua de Carmoの坂道を上ってすぐに目に入ったのがなんと、

muji1_1.jpg
「無印良品」リスボン店。さすがポルトガル首都!思わずちょっと寄り道し
ました。シンプルですが紅白の色がよく目立つロゴマークです。
mujirushi1_1.jpg
店員に聞いてみると開店1年と4ヶ月なのだそうです。

坂道を上る右手には1907年にオープンしたカフェ「A Brasileira」が。
ポルトに美しい老舗のカフェがありますが、リスボンもまた然り。
cafebrasileira2_1.jpg
 
店先には20世紀初期のポルトガルの詩人フェルナンド・ペソアが座っています。
fernandopessoa_1.jpg

ポルトガルの書店、みやげ物店なのでも彼の似顔絵がよく見られるほどに、
今でも人気がある詩人です。

今回フェルナンド・ペソアを検索して面白いことに出会いました。彼は詩人の
みならず作家、翻訳家でもあり、エドガー・アラン・ポーの訳詩もしていたとのこと。
かなり以前にブログで取り上げた松本清張の本につながるのでした。

以下、2006年の日記からの抜粋です。

―とどろく海辺の妻の墓―

高校時代には、苦手な理数系の勉強はほったらかしに、フランス文学、ロシ
ア文学、ドイツ文学の著名なものを図書館から借り出し、外国文学の起承転
結の明確なところに、わたしは心を躍らし片っ端から本を読みふけったもの
ですが、どういうわけか、日本文学にはほとんど手を出した覚えがない。

ところが、20歳頃に、グワッとのめりこんだのに、松本清張シリーズがあり
ます。「黒い画集」から始まり、清張の作品のかなりを読破しました。
「社会派推理小説」と当時呼ばれた清張の作品は、大人の匂いがプンプンし
て、20歳のわたしには大きな刺激でした。世の中の理不尽や犯罪に駆り立
てられる人の心理を、こっそり覗いたような不思議な刺激でした。 

それらの中でも特に心に残ったのは、霧の旗、砂の器、ゼロの焦点です。
つい先ごろ、この「ゼロの焦点」をもう一度読み返す機会があり、思い出し
たのです。20歳の頃、気になりながら、当時は調べようもなかった詩の
1節がその本の中にあったことを。

In her tomb by the sounding sea.

とどろく海辺の妻(彼女)の墓・・・
戦後の自分の職業を隠さんがため、今では上流社会夫人になっている妻が犯
罪を犯し、冬の日本海の荒れた海にひとり小船を出して沖へ沖へと漕いでい
く愛する妻の姿をなす術もなくじっと見送る夫の姿を描くラストシーンに出
てくる英詩です。

当時、この詩がいったい誰によって書かれたものなのか分からないまま長い
年月の記憶の彼方に押しやられていたのでした。今回読み終わりgoogleで検
索してみよう!とハッと思いついた。英文でそのままキーワードとして打ち
込みました。

おお!出た!出たではないか!一編の詩に行き着きました。
この詩は、「Annabel Lee=アナベル・リー」と題されるエドガー・アラン・
ポーの最後の作品なのでした。(詩全部をお読みになりたい方はWikipedia
でアナベル・リーと検索すると出てきます)

詩、「アナベル・リー」は、14歳でポーと結婚し、24歳で亡くなった妻、
ヴァージニアへの愛を謳ったものだそうで、ポー最後の詩だとされています。

「とどろく海辺の妻の墓」は、その詩の最後の1節です。エドガー・アラン・
ポーといいますと、わたしなどは、「アッシャー家の滅亡」の幽鬼推理小説
家としての一面しか知らず、詩人でもあったとは。

Wikipediaで検索しますと、ポーの大まかな半生が書かれていますが、残した
作品にたがわないような激しい愛の一生を終えた人です。

40年近くも経ってようやく、「ゼロの焦点」のラストシーンと、このポーの人生の
結晶である「アナベル・リー」の詩がつながったのでした。

う~ん、これは清張ばりで行くと「点と線」が繋がったとでも言えるかしら。


リスボンの詩人フェルナンド・ペソアとこんなところでつながるとは奇遇な
ことです。

肝心のカルモ教会には簡単にたどり着きそうもなく申し訳ない。
リスボンの続きは次回に。
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コメント
立夏とはあちぃものと知る
「フェルナンド・ペソア」検索してまいました。3万件弱で非常に少のうございました。47歳で亡くなり、多くのペンネームを持ち没後に名を馳せた詩人でした。作品には立ち入らず(=_=)。

松本清張と言えば、インタビューで「本当は、きよはるです、が、世間がセイチョウと言いうので、まんまにしている」と言って薄笑いを浮かべていたのを思い出します。

銅像?は殊に多く撫で回される個所は、ペカペカに光っています、ねぇ‥無印は割高な気がします^^リスボンもジャガランダの花咲く頃でしょう、か。こちらは、レンゲの花が満開になり田起し真っ最中です。

2012/05/06(Sun) 01:00 | URL | 入退院繰り返し中 | 【編集
>入退院繰り返し中殿

おお、早速検索なさいましたか!スピリチュアル主義とのこと、わたしもこれから彼について勉強することになると思います。

清張の「きよはる」については聞いたことがあります^^

無印はほとんど手にしたことがありませんが、グローバルになったものですね^^

♪レンゲたんぽぽ花ざかり~(わかるかなぁ、この歌v-290ヒントはひばりさんです)の季節ですものね、こちらもジャカランダがそろそろ見られる頃です。
2012/05/07(Mon) 04:17 | URL | spacesis | 【編集
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