2012年7月26日

7月も半ばを過ぎると、あちこちで3週間、一ヶ月と夏季休暇をとる人が増
えてくる。それが理由で、このところ9月始めに催すことになっている我が
日本文化展示会の大まかなプランを立ててしまわなければならず、やっと昨
日市立図書館のディプレイの係りの人と打ち合わせができた。

というわけで、更新がないぞとアーティストのブログ友、ちゅうさんに促さ
れてしまったが、ちゅうさん、こんなわけでござんした。

過去に何度かしてきた個人展示会だが、いずれもたった一日の催しでディス
プレイは自分で考え自分で実施してきた。が、今回は2年前に開催された
Japan Week 2010(こちら)の会場だったアルメイダ・ガレッテ市立図
書館のスペースを使うことになり、最初は一日でいいと思っていたのが、そ
れはもったいないと言われ気がつけば開催日数がどんどん増やされて、昨日
の打ち合わせでは一ヶ月の展示にしようと最終宣告された。

いーっかげつ?!いいんですか、そんなにわたしが占領しちゃって?他にも
展示会をしたい人がいると思いますが、と言うと、大丈夫大丈夫、これで行
こうと言う。う~ん・・・と、なんだか大きなことになりそうで少しビビッ
ているのが正直な気持ちだ。まぁ、夏休みが終わるか終わらないかの時期で
もあるし、休暇中に展示会をしようなんてもの好きなアーティストはいない
のだろう。

しかし、夏休みは図書館、実は結構人が集まる場所でもあるのだ。市立図書
館はまたクリスタル宮殿公園内にあることもあって、家族連れでもにぎわう。
加えて言えば、9月の始めはまだ休暇が終わりきっておらず、今年は公務員
や年金生活者のボーナスが国に取り上げられたので、遠方へバケーションに
出かけず、近場でお金のかからない休暇を楽しもうと言う人たちがやって来
るかも知れない。

2009年にダウンタウンのギャラリーの2室を借りての展示会はかなりの
物を持ち出したが、今回は図書館の正規のギャラリーでなく(ずいぶんと
広い。いつの日にかここでできたらいいなぁとの夢はあるが^^)小さなス
ペースを利用しての展示会、あまりごちゃごちゃ出すのもいけないと思い、
テーマをしぼって展示するものも選んでみた。

わたしとしては、来てくださる人に直接手にとってでも見られるくらいの展
示方法を考えていたのだが、原則的に壁にかける額以外のものはガラスショ
ーケースにディスプレイするのだそうだ。市立図書館には不特定多数の大人
子供が自由に出入りするわけだし案内人は置かないというのでなるほどと納
得だ。

さて、ここで、今回の展示会で初出番でもあるブリュッセルで予想外に手に
入れた日本の焼き物をちょっとご紹介。

yaku2-2.jpg yaku1-2.jpg
(左)なに?このUFOみたいなの、とモイケル娘に言われた香炉。
(右)青磁

その美しい色と姿にすっかり惚れてしまい、えーい!とわたしの懐具合から
して、いわゆる奮発をしてしまった上の二つ。何を隠そう、わたしは亡くな
った横浜の叔母の影響でたいして目利きはないが焼き物が好きなのである。

ポルトガルに来た30年前は今日のように国際テレビやパソコンを通じてリ
アルタイムで日本の様子に触れるなどはできなかった時代だ。書簡の交換に
も片道10日くらいはかかり、国際電話料金が随分と高かったのでじっと我
慢。年に一度も使ったことはない。

そんな中で独り箱から焼き物を取り出しては日本を懐かしみ眺めて楽しんだ
ものだが、横浜の叔母から結婚祝いだと言って彼女が大切にしていた有田焼
の大きな四方花瓶を贈られ部屋に飾っておいたのが、当時飼っていた猫に見
事にしてやられた経験がある。

あのときの失意ったらない。破片を拾い集めながらあわや落涙。当時は夫の
母たちと同居してもいたので、自分の焼き物等を入れる飾り棚を持っていな
かったこともあり、以来、焼き物を飾ることはしなくなった。

在住年数が重なるにつれ気がついたことに、和の物は何にすれ様式の部屋に
はそぐわないというのもある。割れないように持ち込むときの気遣いも加わ
り、そんなこんなで、見たらついつい手を出してしまうので帰国してももう
デパートの焼き物売り場には行くまいと決心してから随分になる。

それがである。6月に4日ほど滞在したブリュッセルで出会おうとはつゆ思
わなんだ。いきさつはと言えば、市内をさんざん歩き回ってのホテルへの帰
路、ふと通りがかりに見たブティックのショーウインドー。あれ?日本製品
じゃないか?しかし、高級そうだなぁ。入ろうかどうしようかと少し迷って
いると、店内から見ていたのだろう、中から出てきたのは日本女性だった。
「日本の方ですか?どうぞどうぞ」と声をかけてきた。
「お言葉に甘えて少し見せていただきます」とその時点では久しぶりに目の
保養にと思い、買おうなどとは考えていなかった。

ふむふむとじっくり眺めていると、ブティックの持ち主が店じまいして日本
へ帰るために、値段はどれも半額にはなっているという。気に入って何度も
立ち止まって眺めていた上の二つ、お買いになるのでしたらもう少し安くし
ますと言う!その日の朝は前に書いた「貴婦人とユニコーン」のタペストリ
ーを手に入れていたのであり、迷ったのだがこれらを日本から持ち込むとな
ると色々大変なのである。特に今は税関で見咎められたりでもしたら、とん
でもない通関税を支払う羽目になる。よし!と思い切った。

思い切ったらあれもいいな、お、これもこの値段では安いぞと、気がつけば
店を出たときは、大きな袋を二つも抱えていた。そして下のも。お盆も木に
塗りの大き目のものだが、これも思い切っちゃったのである。

yaku2.jpg

丸一日の国際会議から帰り、部屋の隅に置かれてある大きな紙袋に目を付け
た夫があれはなんだと言う。こうこうしかじかのわたしの返答に、ブリュッ
セルで日本のものを・・・・と少々呆れ気味であった。

うん。分かってます。でもこれを日本で見かけたのなら、わたしは手を出さ
なかったような気がする。ヨーロッパ文化の中でもひときわ光を放っている
ような日本の焼き物だ。できるものなら家でも飾れないかなと目下思案中だ。

とは言いつつ、我が家にいるのは猫一匹ならず五匹だからなぁ。
近頃とみに日本美に憧れてやまない異国在住30余年の筆者である。
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ジャンル:海外情報
コメント
こんにちは。

焼き物に塗り物、指物、日本ではなるべく目に入らないようにわざと通り過ぎるようにしています。和食用の食器なんて凝り出したらきりがないですよね。もうすっぱり諦めて、すっかりヴィスタ・アレグルの世話になっている我が家です。(でも、こういう写真を見てしまうと心が騒いでしまう。むむむ)

今年のポルトガル行きは8月に入ってからです。北部に遊びに行きたいと画策すれども、全然予定が決められずのいつも通りの夏休みです(とほほ)。
2012/07/28(Sat) 00:35 | URL | 梨の木 | 【編集
>梨の木さん

同じですねぇ。近頃はかんざしにまで心動かされ、我ながら困っています。

お子さんたちの成長振り、読ませていただいてます。楽しみですね。

久しぶりのポルトガル、ご主人のご家族も首を長くして待っていらっしゃることでしょう。そちら優先で、よし、北部へ行くか!となったら、そして、お互いのスケジュールがあったときに、と気楽に参りましょう。

我が家も8月には息子が3年半ぶりに帰国でv-291その息子に2週間遅れて、彼のガールフレンドも合流、にぎやかな夏になりそうです^^
2012/07/29(Sun) 15:19 | URL | spacesis | 【編集
息子さんとガールフレンドですか。それはにぎやかですね。ますますお忙しくなりそうですよ。

ポルトガルに着いて落ち着いたら、様子を見て、行かれそうでしたら連絡致しますね。会えるか判らないので、とりあえず、、、楽しい8月を!
2012/08/01(Wed) 21:01 | URL | 梨の木 | 【編集
>梨の木さん

了解です。来られそうだったら是非ご一報を!

そちらも楽しいポルトガル滞在を!
2012/08/02(Thu) 16:15 | URL | spacesis | 【編集
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