2012年9月24日 

2008年から7回に及んでキンタ・ダ・レガレイラ(レガレイラの森)を
紹介してきましたが、今回はこの春の訪問時の館の写真の紹介とレガレイラ
と言うエキセントリックな森と館を造った過去の持ち主、「アントニ・カル
ヴァリュ・モンテイロ(Antonio Calvalho Monteiro)について触れた
いと思います。
 
キンタ・ダ・レガレイラ
シントラ旧市街から徒歩で行けるレガレイラ。

キンタ・ダ・レガレイラ
高い外壁に囲まれているが道にも六ぼう星のモザイクが施されている

2008年のキンタ・ダ・レガレイラシリーズの第一章でわたしはこう書いて
いる。

この館と庭園に意味なく作られたものは何ひとつないであろう。あるもの全
ては秘儀秘教のシンボルである。建物や装飾は訪れる者を有頂天にさせる
魅力がある。そして、そこには隠されたストーリーがあるだろうと想像させ
るに十分な芳香の魅惑的な残り香がする。

第一章 レガレイラ館について

ユネスコにより世界遺産に指定されていりる建造物のなかでもエキセントリ
ックな光を放っているのが、シントラ歴史地区にあるレガレイラ館とその
荘園である。レガレイラ館は富豪Antonio Carvalho Monteiroが住んで
いたことから「億万長者モンテイロの館」と呼ばれた。

1904年から1910年まで6年の歳月を経て、モンテイロがイタリア
の建築家ルイジ・マニ二と共に造り上げた館と庭園は錬金術、メーソンリ
ー、テンプル騎士団、薔薇十字秘密結社のシンボルがいたるところにはめ
込まれている。

その建築様式はロマネスク、ゴチック、ルネサンス、ポルトガルのマヌエ
ル建築様式と多岐に渡り、館はモンテイロの哲学を描いた一冊の本のよう
である。


キンタ・ダ・レガレイラ
館と森の入り口。館の全貌は後記案内サイトをご覧いただきたい。

アントニオ・アウグスト・デ・カルヴァリュ・モンテイロは1850年ポルト
ガル人の両親の元ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで生まれ、コインブラ大
学法学部を出る。彼の莫大な資産はブラジルでのコーヒーと宝石の原石専
売からなる。
 
モンテイロがこの森を手に入れたのは1893年で、現在のレガレイラは
1904年から6年を費やしてイタリア人の建築家ルイジ・マニニと共に
プランが練られて完成されたものである。

キンタ・ダ・レガレイラ
正面のバルコニー
キンタ・ダ・レガレイラ

館を始め森の中の建築物全てに神秘主義思想が見られ、その方面に興味が
ある人にはシンボルの宝庫と言えよう。

キンタ・ダ・レガレイラ
今回我がモイケル娘が足元で見つけたのは「G(メーソン)」と「X(異端
信仰)」のシンボル↑↓
キンタ・ダ・レガレイラ

正面入り口を入るとすぐに美しいベネチアンタイルモザイクで迎えてくれる。
キンタ・ダ・レガレイラ

ハンティングルームの暖炉。
キンタ・ダ・レガレイラ

シンボリックな白鳥と三羽の雛
キンタ・ダ・レガレイラ

赤と白のコントラストが美しいドア。この向こうには入れない。
キンタ・ダ・レガレイラ

キンタ・ダ・レガレイラ
ライオンはシンボルとして広く使用されるが神秘主義者、異端信仰者間で
は「ユダの獅子」と理解される。

キンタ・ダ・レガレイラ
会合室として使われた部屋↑↓これらはいかにもメーソン的である↑↓
キンタ・ダ・レガレイラ

館内の黄金比の階段。ダヴィンチ・コードでも紹介されている。
キンタ・ダ・レガレイラ

屋上の錬金術実験室へ続く狭い階段の手すり。
キンタ・ダ・レガレイラ

モンテイロは本、蝶や貝、楽器、銀製品などの蒐集家としても知られた。
蒐集した蔵書は膨大だったと言われる。蔵書の多くはその死後、イギリス
人やアメリカの議会図書館に売り渡されたという。
下は現在残る館内の図書室。

キンタ・ダ・レガレイラ

実はこの図書室にわたしは三度入っているのだが、その三度とも何かしら
通常ではないものを感じ、軽い目まいを起こしたのである。夫もモイケル
娘もなにも感じないと言う。しかし、三度目の今回は同じくこの図書室に
入った外国人が「I feel strange here」の言葉の端を聞いたようで
「自分も同じだ」と言ってきたのである。

この図書室には簡単なトリックがある。写真では明るくしてあるが部屋は
かなり暗い。黒い床の四方30センチくらいが鏡が仕込まれてある。
キンタ・ダ・レガレイラ
矢印のところからが鏡
キンタ・ダ・レガレイラ

暗示にひっかかりやすいわたしなのだが、このトリックが分かっていても
どうもダメなのだ。最初のときはやっとの思いで出口をまたぎ室外にでた
という、わたしにとってはそんな不思議なフィーリングの部屋である。

さて、彼の蒐集の中でも時計のコレクションは有名だ。特に時計に興味を
示す人ならその名を知らない人はないであろう、Leroy 01(ルロワ01)。
これを作らせたのはモンテイロなのである。

次回はこのLeroy01について書いてみたい。

なお、過去のレガレイラ記事は左下にあるカテゴリ欄から「spacesis、
謎を追う」から選べます。また、右上にある検索欄に「レガレイラ」と入れ
ると出てきます。

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