2012年12月20日 

12月ともなればお付き合いで人との会合も増える。
補習校を退いて以来、日本人と話す機会がめっきり減り、昔はそれがさびし
く感じられたものだが、日本語教室の生徒たちを通してポルトガル語である
程度コミュニケーションがとれるようになった今、ともすると自分が2ヶ月
3ヶ月と同国人に接触していないのに気づいて、ハッと思ったりする。

そういうことをずっと続けていると、やがてお付き合いも面倒になりまとも
な日本語を話さないで過ごしたりするので、12月は思い切って知人友人に
声をかけたり、声がかかったときには極力出かけるようにする。

そんなわけで、日本人会の忘年会も終わり、かれこれ一ヶ月ほども前から大
阪出身の長い間の知人に誘われていた昼食会にさてと出かけてきた。
わたし同様長い間補習校をともに盛り上げて来、わたしに2年遅れて退職し
たI氏も含めて久しぶりに顔を合わせたのが先週土曜日のこと。

図書館の日本語コースを終えて駆けつけたので、時計はすでに1時半を回っ
ていたが、すっかり成長して成人になったお互いの子供たちのこと、近況、
老後のことなどあれやこれやと話は尽きなく、コーヒーを飲み終えて解散し
たのがなんと5時であった。

車を駐車しているセドフェイタ教会まで来て、薄暮の空にその佇まいを見せ
た小さな教会の素朴な美しさに、改めてデジカメを向けてみる。何年か前に
ホームページで紹介してあるのだが、新しい画像に改め、新情報も含めて今
回はこちらでも案内したい。

romantico_cedofeita3.jpg

時々、ここで結婚式を見かけることがあるが、普段は閉めきったままの小さ
なチャペルまがいの教会である。同じ敷地内には、モダン風に建て直された
大きな教会がそびえ立っているが、ひっそりとたたずんでいるロマネスク風
のセドフェイタ教会は伝説と謎に満ちている風でわたしは気に入っている。

セドフェイタ教会はドウロ北部地方唯一の中世時代のモニュメントとされる
が、その歴史は5世紀に遡るといわれる。イベリア半島を占領したゲルマン
王によって建てられ、その後西ゴート族、そして、カトリック教のポルトガ
ル初代王アフォンソ一世へと所有が移りかわる。また、ポルトでは一番古い
教会だとされ、8世紀初期には、スペインのサン・チアゴ・コンポステラに
向かう巡礼の宿泊所や避難所として利用された。

igreja_cedodfeita
セドフェイタ教会の正面。上にはラテン数字でこの教会が建てられた年号
559と彫られてある。

正面入り口の3本の円柱に支えられた動物、鳥、草木の装飾の中に面白い
ものが見られる。
igreja_cedodfeita
真ん中は二頭のドラゴンに見える。

igreja_cedodfeita
右側の彫刻はなにを伝えようとするものなのか。

 
igreja_cedodfeita igreja_cedodfeita
北側上方に小さな鐘が二つ。その横にある入り口。
 
入り口にはモチーフAgnus Dei(=アニュス・デイouアグヌス・デイ)がある。

igreja_cedodfeita

Agnus Deiはラテン語で、「神の子羊」ことイエス・キリストを表し、洗礼
者ジョンがイエスに与えた名称だと言う。

ここまではかつてホームページサイトで案内した内容とほぼ同様です。

この北門と反対の南側にも入り口があるのですが、今回はここで思わぬ幸運
に出会うことができました。
入り口をカメラに収めるためパチパチやっていると中年の一組のカップルと
鍵を携えた教会関係者がやってきて戸が開けられました。それで遠慮して写
真を撮る手を止めているとカップルの男性が手招きして「どうぞ、入ってみ
ませんか?」と誘ってくれたではないか!

うわ~、チャンスが転がり込んできた!この教会に入れる人はそうざらにい
るものではありません。ひょっとするとわたしはこの教会の内部を見る最初
で最後の日本人かもよ!男性の親切に大いに甘えて、撮影許可も得て内部を
見学させていただきました。

igreja_cedodfeita

概観同様、装飾を殆ど持たないシンプルな建築様式に却って祈りのためだけ
の教会の美しさを感じました。あちらをパチリ、こちらをパチリ。内部撮影
のチャンスをくれた男性が写っています。

igreja_cedodfeita
初期の教会をもとに再建されたこともあり、トップに十字架を頂いた石版
は初期の物と勝手推測。これと似たような十字架を探してみたのだが、現在
のところ見つからずどの宗派のものか不明。この探索で目がショボショボ。

igreja_cedodfeita

ほとんど装飾がない中で目に付いたのは柱のトップにある鳥のシンボル。
cedifeita

が、その横の石壁に刻まれた記号にわたしは大いに惹かれたのである。

次回はそれについて。謎解きの成果が挙げられればいいのですが。実はそれで
この数日時間をみては調べており、目、首が痛いのであります。

では、みなさま、本日はこれにて。
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ジャンル:海外情報
コメント
お正月まで残り10日。
負担と感じられない様なもの送ったよ!ぎりぎり年末に届くかな!?
2012/12/22(Sat) 12:58 | URL | 外は雨。お仕事待機ちゅう! | 【編集
こんにちは!
そうですね、ポルトガルの教会としてはとても質素ですね。スペインの教会スタイルに似ています。(ただ、ポルトガルに近いVIGOの教会へ先日行ったのですが、あそこは豪華絢爛でした。SANTIAGO MATAMOROSの滑稽な描写には笑ってしまいました。本来は笑うべきところではないのですが)
ドラゴンらしき横は生き血を吸うどくろ又は蛙でしょうか。
鳥のシンボルの柱の左下はなんだか象形文字みたいですね・・・・

謎解き楽しみにしています!
2012/12/23(Sun) 01:32 | URL | gallega | 【編集
>ちゅうさん

いつもありがとうございます!

こちらはやっと今日日本語教室から解放され、明日はプレゼントの買出しに走ります。いつもの事ながらこちらからは年明けになりまする^^;
2012/12/23(Sun) 07:32 | URL | spacesis | 【編集
>gallegaさん

6世紀ですものね。イベリア半島はまだレコンキスタも始まっていない時代で、キリスト教初期の素朴な信仰が現れているような気がします。

建築様式はロマネスクと言うよりもそれ以前のプレ・ロマネスクよりもっと以前のものになります。
西ゴート族の時代に建てられたものがポルトガルにもまだあるようです。ゴチックに通じる謎めいた面白さがあり、好きです。

文字の謎解き、苦心してます~v-408

2012/12/23(Sun) 08:18 | URL | spacesis | 【編集
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