2013年2月24日 

Saorock

4ヘクタールの広さを持つサン・ロック公園はポルト東部Antasのドラゴン
サッカー場近くにあり、かつてQuinta da Lameiraと呼ばれていた。
ポルトワイン業者のCalem一族が代々所有していたのをポルト市が買い取り
公園にして一般市民に開放している。ゆっくり散歩すると小1時間くらい
かかろう。
入り口はTravessa das AntasとRua da Lameiraの両方にある。

iriguchi.jpg
園内

penedono10
入り口を入ってすぐにある礼拝堂。キンタ(Quinta=別荘、果樹園等の意味
に使われる)の多くは私邸とカペラこと礼拝堂を備えているところが多い。
かつては結婚式も行われたことだろう。

ponte2-1.jpg
園内のところどころで見られる橋
ponte3.jpg

屋根がまだ取り付けられていない休憩所↓
ponte4.jpg

公園内にはいくつかの石門がそのままになっていて興味深い。
hashira2.jpg

園内のあちらこちらに置かれたかつての庭園の一部をなした石柱。
hashira3.jpg

さて、これが迷宮こと草木を使ったラビリンス(前回はポルトガル語
式でラビリントと書いたが今回は日本語式、ラビリンスに統一)。
ポルトガルではLabirinto Verde(Verde=緑、草木)と呼ぶ。
rabilinto1.jpg

迷宮は迷路と違い、一本道であること、通路は交差しないこと、中心の側を
繰り返し通ることなどの点が挙げられる。これもごらんの通り、背丈ほどの
高さがある垣根の中を中心を遠回りに回り回って中央の石柱にたどり着く。

ラビリンスの代表的なものはギリシャ神話に基づくミノタウロスが閉じ込
められたとの伝説があるクノッソス宮殿だが、イギリス、フランスでは
ゴチック建築の大聖堂の中によく見られる。

中でも名を知られるのがフランスはアミアンにある大聖堂と、同じくフラ
ンスのシャルトル大聖堂のラビリンスだ。

下はアミアン大聖堂内。祭壇に続くいくつものラビリンス。
Saorock

ラビリンスの部分。
Saorock

こちらはシャルトル大聖堂のラビリンス。
Saorock

シャルトル大聖堂もアミアン大聖堂も、スペインのサンチアゴ大聖堂への
巡礼地線上にあり、いずれも内外に施された建築模様は不思議なシンボル
に満ちている。

ラビリンスは、神々の象徴、天体の運行を表したものとも考えられるが、
神秘主義者にとっては神聖なシンボルである。
昔から巡礼者はヨーロッパ各地からサンチアゴを目指して旅してきたのだ
が、一説によると秘儀参入者(グノーシス主義者とも言えるか)は一般の
巡礼コースとは逆に、サンチアゴを出発点とし、シャルトル、アミアン、
パリのノートルダム大聖堂を経て海を渡り、最終地はダヴィンチコードで
一躍有名になったスコットランドのロスリン礼拝堂に辿り着くのだと言う。
この道を彼らは「星の道(覚醒の道」と呼ぶのだそうだ。

さて、これはspacesisの道楽、謎追いになるのですが、この星の道を歩む
巡礼者だが、わたしは長い間、シントラとこの過去の巡礼者たちとは何か
関連があると推測してきた。「サンチアゴへ入る前には巡礼者はポルトガ
ルのシントラで一定期間を過ごし心の準備をする」との一文をとある本で
見つけた時はゾクッときたのであった。

シントラに滞在したバイロン卿、ウイリアム・ベックフォードもその巡礼
者だったのではないかと推測している。果たして彼らがその奥義に覚
醒したかどうかは知る由もないが。

終着地がサンチアゴであれ、ロスリンであれ、考えようによっては下
図にしめされる数多くの巡礼路そのものがラビリンスとも言えよう。
Saorock


ラビリンスの真ん中は奥義の真髄であり、そこへ辿りつくまでの迷宮は自己
啓発の道であり、最終目的地は人間の気高い精神とは考えられないだろうか。

とまぁ、迷宮ラビリンスから、このような話に及びました。最後にポルト
ガルのもうひとつの有名なラビリンス絵が見られるところの紹介。
コインブラ近くにあるローマ時代の遺跡、コニンブリガ(Conimbriga)の
床に残された、中央にミノタウロスがあると言われるモザイクのラビリ
ントです。
Saorock

わたしが思うに、ラビリンスのもつ性格からしてこれはギリシャ神話に出て
くる迷宮に閉じ込められた怪牛ミノタウロスではなくて何か別のシンボルの
ように思えてならない。

本日も長い拙ブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。

なお、コニンブリガの案内はこち
シントラについては、左下カテゴリの「シントラ」と「specesis,謎を追う」をどうぞ。
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テーマ:ポルトガル
ジャンル:海外情報
コメント
いいね!5(笑)
日本は日本の趣が、西洋は西洋の趣がありますね、古い建物や文様って・・・。それに魅せられるママの気持ち、凄くよく分かる写真ですね。

それにしても教会とラビリンスの繋がりって何だろう・・・。
2013/02/25(Mon) 15:51 | URL | なみ | 【編集
届きました!
珍しいもの、文化的な物と、ありがとう!チョコ、チョコと味わいますね。
それにしても、”侘び寂び“の感じられるような落ち着いた公園ですね。逆に教会の内部は遠近感が計れないような模様で、目が回りそうです。着々と準備してますね!楽しみにしてまっせ!
2013/02/26(Tue) 08:12 | URL | 忙中閑ありちゅう! | 【編集
>なみちゃん

ラビリンスは神秘思想のシンボルと考えられていました。
教会の建築家たちはいずれも石工(メーソン)だということに照らし合わせると、あからさまな表現はできないもののこうして分からないようにその道の人たちだけが知る手がかりを残したとも思えます。

中世のカトリックによる異端思想迫害はすごかったですからね。

日本の神社とユダヤ教の共通点もなかなか面白いのですよ^^

>ちゅうさん

期限はちゃんと確認しましたが
チョコ、大丈夫だったかしら?
「After eight]は8時以降、夕食が済んだ後の甘いもの、って意味合いです。

妹が好きで、東京でもなかなか見つからないと愚痴っていました。

こちらも2年ぶりの再会、奥方にお目にかかれるのも楽しみです^^
2013/02/27(Wed) 03:41 | URL | spacesis | 【編集
大丈夫!
今日はカミさん、友達と映画へ。私は、頂き物の鴨肉で、薫製作り初挑戦です。只今下準備終了。一晩冷蔵庫で寝かせます。早ければ明日にでも、薫製作りの段階に。出来上がりが楽しみ。夜8時のチョコを、昼食後“鬼のいない間に”一枚、「うむ!うまい!」で二枚と食べてしまいました。さて、今度はどこへ遊びに行きましょうか?
2013/02/27(Wed) 15:30 | URL | 本日、鴨薫製作りちゅう! | 【編集
燻製に挑戦!!
>ちゅうさん

すごいなぁ。
燻すんだけど、家の中、大丈夫かな・・・
奥方から苦情が出そうな気がするのだが^^;

ポルトガルは何と言ってもPresunto=プレズントと言って、肉の燻製です。
今度こっそり持って行く予定してますので、お試しにおすそ分けしましょう。

もっとも、塩気が結構ありますからシオはダメ!という場合は考え物ですが。

子どもたちは大好きです。わたしも大好きですが、血圧の関係で近年は控え気味ですが、少しならちゅうさんとこもいいでしょう?^^
2013/02/28(Thu) 21:41 | URL | spacesis | 【編集
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