2013年3月16日 

子供たちとスカイプ文字チャットが日課のようになってから、息子とは4年、
娘とは足掛け9年になる。モイケル娘の旅立ちは2004年6月末日、息子の
は2009年早春であった。

日本上陸当初は、習慣の違いやヒアリングの聞き違い等慣れない生活での
ズッコケ話を二人からよく聞かされ、文字チャットではあるが、キャッキャ、
ガハハと共に笑いあっては子供たちの新しい門出を心密かに祝福していた
ものだ。

最近その手のズッコケ話を耳にしなくなった。二人とも東京での生活に馴染
み、果たして根を下ろすことになるかどうか息子の方は未定だが、娘は少し
ずつ確実に根を張り始めている。

親離れってこれかもな、とつい先ごろ二人のことを考えながらふと思った。
息子は経済的にはなんとかやりくりしている。過去3年間の会社勤めを辞め
てこの春から2年間を大学院で学ぶことになった娘は勤め時代の蓄えだけで
は納まらず、もう少し親の援助を受けることになるのだが、そして、本当の
親離れは生活の自立と共になされるのだが、それでも近頃の彼女からは、
「親離れ」の雰囲気が感じられる。

で、これもふと思ったことなのだが、世間でいうところの「子離れ」なるも
のを自分はしてるだろうか。別にその言葉にこだわるつもりはないのだが、
何だか少し気になりだしてここ数日、心のどこかにそれがひっかかっていた
のだ。

辞書には「子離れ」とは「親が子供への干渉をやめて、精神的にひとり立ち
させること」とある。
ふむ・・・言わんとすることは分かる。しかし、干渉と心配は違うであろう
し、これは危ないと見えていて、親が干渉しないのもどうかと思うので説明
は納得しがたい。

「親が子に対する過剰な関心を抑えて、独立の生活態度を互いに持つように
すること」と別の辞書にはあった。これならば少しは分かるが、どこまでが
「過剰な関心」になるのか、また「独立の生活態度」とはなんぞや?となっ
てくる。あれやこれやと考えた結果、もともと好かない「親離れ、子離れ」
の言葉だ。もういいや、と相成った(笑)

それぞれの親子関係における互いの信頼感があれば、親離れしないだの、
子離れしない等の言葉にこだわることはない、と思ったのである。

そんなことに思いをめぐらしていたときに、こんな写真と文章に出会った。
「母から娘への手紙」。今フェイスブックでシェアが増大しているのだそう
だ。日本語で書かれてあるのだが、シェア元には訳だとの言及がなされてお
らず、なんとなく日本人の感覚の文章ではないような気がして検索してみた。

オリジナルは写真の撮影者であるGuillermo Pena氏でスペイン語で書かれ
ているとのこと。英訳をしたのがSergio Cadena氏。その英訳をもとにMio
Nakajimaさんという方が訳したのがフェイスブック人気のシェア。

まず、オリジナルを英訳したのから写真とともにご紹介する。

letterfrommather

Letter from a Mother to her Daughter:

My dear girl, the day you see I’m getting old, I ask you to please be patient, but most of all, try to understand what I’m going through.
If when we talk, I repeat the same thing a thousand times, don’t interrupt to say: “You said the same thing a minute ago”… Just listen, please. Try to remember the times when you were little and I would read the same story… night after night until you would fall asleep.
When I don’t want to take a bath, don’t be mad and don’t embarrass me. Remember when I had to run after you making excuses and trying to get you to take a shower when you were just a girl?
When you see how ignorant I am when it comes to new technology, give me the time to learn and don’t look at me that way… remember, honey, I patiently taught you how to do many things like eating appropriately, getting dressed, combing your hair and dealing with life’s issues every day…
The day you see I’m getting old, I ask you to please be patient, but most of all, try to understand what I’m going through.
If I occasionally lose track of what we’re talking about, give me the time to remember, and if I can’t, don’t be nervous, impatient or arrogant. Just know in your heart that the most important thing for me is to be with you.
And when my old, tired legs don’t let me move as quickly as before, give me your hand the same way that I offered mine to you when you first walked.
When those days come, don’t feel sad… just be with me, and understand me while I get to the end of my life with love. I’ll cherish and thank you for the gift of time and joy we shared.
With a big smile and the huge love I’ve always had for you, I just want to say, I love you… my darling daughter. (Guillermo Pena)


こちらは日本語訳

「母から娘への手紙」

私のかわいい娘へ。
私が老いていることに気付いたときには、落ち着いて受けとめてね。
何より、私が直面している状態を理解しようとしてほしい。

話をしているときに私が同じ話を何回も繰り返したら、「さっき同じ
こと言ったじゃない」なんて言って遮らずに、ただ耳を傾けていて。
幼いあなたが眠りに落ちるまで、私は幾夜も幾夜も同じ物語を
読み聞かせたわ。

私がお風呂に入りたくないと駄々をこねても怒って私を責めないで。
あなたが小さな女の子だったころ、言い訳をして逃げ回るあなたを
追いかけてお風呂に入らせなければならなかったことを思い出して。

新しいものに対して私が無知であることに気付いたときは、
そんな目で見ないで、ゆっくり時間をかけて覚えさせて。
覚えてるかしら、私があなたにたくさんのことを教えてあげたこと。
正しい食べ方、お洋服の着方、髪のとかし方、そして毎日ぶつかる
人生の壁との向き合い方まで、ね。

私が老いていることに気付いたときには、落ち着いて受けとめてね。
何より、私が直面している状態を理解しようとしてほしい。

私が何を話していたか分からなくなってしまったときは、思い出す
時間をちょうだい。そして、もし思い出せなくても、心配したり、
いらいらしたり馬鹿にしたりしないで。私にとって何よりも大切なことは
あなたと一緒にいることだということを分かってね。

私が年老いて、以前のように歩けなくなったときはやさしく手をとって。
あなたが初めて歩いたときに、私がそうしたように。

そんな日がきても、決してさみしいだなんて思わないでね。
私が最期の日を愛情に包まれながら迎えられるように、
ただそばにいて。

ともに過ごした時間、ともに過ごすことができた幸せを、あなたに
感謝しています。

満面の笑みと、いつ何時も絶やすことのないあなたへの愛と
ともに伝えさせて。愛する、私の大切な娘へ



読後、わたしが感じたことだが、この手紙は今娘を持つ母からよりも既に母
をおくってしまった、今母をしている女性、もしくは、今記憶が薄れつつあ
る老いた母をかかえる女性への手紙ではないのか。

わたしはこれを娘に送りたいという思いよりも亡き我が母をしのんでほろり
としたのであった。

その母が亡くなって今年で十年になった。
明日は母のことを綴ってみたいと思う。
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