2013年3月28日 

桜の花咲く季節になると、わたしには台所に立ちながらふと口をついて出て
くる歌が二つある。ひばりさんの「柔」だ。

「勝つと思うな思えば負けよ 負けてもともと」
「奥に生きてる柔の夢が一生一度を待っている」
「口で言うより手の方が速い馬鹿を相手の時じゃない」
「往くも止まるも座るも臥すも 柔一筋夜が明ける」

この歌には人生の知恵と哲学が凝固されているとわたしには思われる。
だから、食事を作りながら小節(こぶし)をきかしてこの歌を唸ると、わた
しはとても元気になるのだ。演歌そのものは、わたしはあまり好きではない
のだが、これは別である。

「柔」と歌う部分を、心の中で「自分の夢」に置き換えてみる、苦境に立っ
たときも、起き上がり頭(こうべ)を上げて、また歩き出せる気がするのだ。
この歌にわたしは何度も勇気付けられて来たように思う。

もうひとつは、「南国土佐を後にして」

♪南国土佐を後にして 都へ来てから幾年ぞ

で始まるこの歌は、昭和34年にペギー葉山が歌って大ヒットした。
日中戦争で中国に渡った第236連隊には高知県出身者が多く、この部隊が
歌っていた「南国節」をヒントに創られた歌だと聞く。
わたしの古里は桜まつりで有名な弘前である。
それが何ゆえ「南国土佐」なのかと言えば、その桜まつりに関連する。

わたしが子供のころ、「桜まつり」等とは呼ばず、「観桜会」と言ったもの
である。夏のねぶたまつりと並んで、観桜会や夏のねぶた祭りには、雪国の
長い冬を忍んで越した津軽の人々の熱き血潮がほとばしるのだ。

弘前公園内は3千本もの桜の花咲き乱れ、出店が立ち並び、木下サーカスや
オートバイサーカスが毎年やって来ては、大きなテントを張った。
「親の因果が子にむくい~」の奇怪な呼び込みで、子供心に好奇心と恐怖心
を煽った異様な見世物が不気味であった。お化け屋敷もお目見えし演芸場が
組み立てられ、そこからは園内に津軽三味線のじょんがら節だのよされ節だ
のが流れた。

わたしが12、3のころ、その年の観桜会でNHK「素人のど自慢大会」の公
開番組があり、わたしは生まれて初めて往復葉書なるものを買い、こののど
自慢大会出場参加に応募したと記憶している。

どんな服装で出場したかはもう覚えていない。外出用の服など持っていなか
った子ども時代だったから、想像はつく。
きっとあの頃いつもそうであったように、両膝っこぞうの出た黒っぽいズボ
ンであろうw。今にしてみれば黒っぽいものをよく着せられたのは、黒は汚
れが目立たないからであろう^^;

そして歌ったのが「南国土佐を後にして」
客席で見ていた母の話では、「出だしはとてもよかった。これはヒョットす
ると鐘三つかな」と期待したそうである。
ところがである。一人で大声を出して歌う分にはいいのだが、生まれて始め
て人様の前で歌ったわけですからとっても上がってました。
後半がいけませんです。伴奏より先走ってしまったのでありまして^^;

「土佐の高知の播磨橋で」に入る手前で、鐘がなりますキンコンカンw
いえ、二つが鳴りましたです。恥ずかしさにうつむいて退場。
わたしの声域は低い域そのもので、普通の女性歌手の歌は高音が出なくて歌
えないのだが、ペギー葉山さんの音域は大丈夫。台所のベランダから外へは
丸聞こえなのだが、誰に遠慮がいるものか~。よく台所でこの歌を歌いなが
ら、さぁ、こい!今なら鐘三つもらうぞ!と、はた迷惑にも、つい力を込め
て大きな声を張り上げてしまうのだった。

弘前公園の桜は18世紀の初期、津軽藩士が25本のカスミ桜の木を京都から
取寄せて植えたのから始まるのだという。明治にはソメイヨシノが千本、更
に千本植栽され、現在ではソメイヨシノを中心に、枝垂桜、八重桜の役50種
類2500本の桜が春爛漫と公園に咲き誇る。

sakuramatsuri
<画像はWikiより>

その弘前のさくら祭りに今年はほぼ40年ぶりに足を運ぶことになった。
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コメント
正に今!
いあM、テレビの特番でペギー葉山さんが♪南国土佐を〜と歌っています。
早速、カミさんに「あのY子さんがね!」と。
なかなか年に似合わず、渋かったんだね!
2013/03/28(Thu) 21:24 | URL | セカンドライフ準備ちゅう!? | 【編集
>ちゅうさん

うわ!偶然ですね!

南国土佐も「学生時代」も好きでした。
「学生時代」はアサヒビアハウスでもよく歌いましたっけ。

あと2週間、そろそろ床上げして、帰国準備です!
2013/03/29(Fri) 22:46 | URL | spacesis | 【編集
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