2013年4月4日
 
しばらく前にモイケル娘のブログ「字の練習」を読んで笑ってしまった。


ある人に「字きったなwww」と言われてカチーンと来たので
お前なんか英語の発音(略))時間もあるし漢検ついでに字の
練習をすることにした。


とある。

わたしも字があまり上手だとは言えない。
日本語教師をしているのに、である。日本語を教える仕事柄、字は丁寧に書
く習慣がつき、そうなると、そこそこ見られる字にはなるが、メモを取った
ときの字は地が出るので自分は分かるが、極力人の目に触れないように願う。

半世紀も前の13、4歳の頃、これは以前に「思い出のアルバム・夜汽車
に乗って
」で触れたことがあるのだが、中学3年のほぼ1年間をわたしは
大阪の叔父叔母のもとで暮らした。

当時叔父は三○石油に勤めていて、バリバリのサラリーマンであったが後の
日本の繁栄はあの叔父の世代の頑張りの所以だとわたしは思っている。

さて、その叔父、我が字を見るや、「ユーコ。これはだめだ」と、その日
からわたしは朝食前に叔父がノートに書いたのを手本に手習いの毎朝であ
る。そのおかげで急がなくていいときは字を丁寧に書く習慣がついた。

わたしは細めのペンが嫌いだ。字の下手なのがすぐ見てとれるからだ
高校時代は叔父からもらった極太万年筆が気に入りで、それを使い字の上手
下手を気にもせず大胆な太文字でよく手紙や日記を書いたりしもした。

実はわたし、意固地なわけではないのだが、美しい字を書く人を羨ましいと
思ったことはない。流れるような文字の中には時々読めない字だってあった
りする。それに、なんとなく字にその人の自信めいたものが感じられたりす
るのは、字そのものと書いた人を重ねるからだろうか、字には上手下手を越
えてその人の性格が多少見えるような気がするのだ。

わたしの場合、字の上手下手も、高学歴を修めることができるかどうかが経
済的な問題がからむのと少し似ているかもしれないと思わせるような体験が
ある。

小学校も中学校も、わたしは習字やら、そろばんやら、絵の具を使っての
美術の時間やらは、ひたすらその授業が早く終わってくれることを心の中
で願いじっと息を潜めるのだった。なぜなら、習字道具もそろばんも絵の
具も自分のものを持ったことがないのだ。

大人になって補習校で講師をするようになったある時、ひょんなことで習
字の話が出て、日本人なら誰でも多少の習字心があるはず、ということに
なったのだが、その時、自分の経験としてそんなことを話したのであった。
が、そんなバカなと鼻で笑われてしまった。だが、本当の話である。かほ
どに我が家は貧しかったんです。

最初のうちは、先生や同級生に「忘れてきました」で済むのだが、その内
そんな言い訳が通らなくなり、身の置き場に困るもので、時々さぼったり
するのである。今ならば、「道具が買えません」と堂々と言えるのだが、
子供の頃のわたしは究極の内弁慶だった。

美術の時間も苦手であった。何しろ絵の具がないのだもの(笑)
ある時、美術の教師に叱られて、どうしても絵を出せと言われたわたしは
家の裏にある小川の向こう、田んぼの彼方に見える仏舎利塔を鉛筆でデッ
サンして提出したことがある。教師は何も言わなかった。

こんな具合だったので、その類の授業はいつも5段階の1か2だった。

今日どうしてこんな話を書くかと言うと、これもモイケル娘のブログ、
勉強中」を読んでつい遠い子供の頃を思い出したからである。


この4月から近代日本文学を学ぶことになったモイケル娘、「くずし字」と
とやらも読めるようにならなければいけないかも知れないとのことで、とり
あえず授業が始まるまで付け焼刃で、独学しているのだそうだ。
いやぁ、何しろ大胆なことをする娘ではある。

で、娘と二人、今なら習字道具、買えるぞ。今度の帰国でご近所に習字教室
があれば行って見ようかと冗談のような本気のような話をしているのだが、
あ!と思い出したことがある。

モイちゃん、あんた、左利きやん!(爆

実は彼女、正真正銘の左利きである。これはかつて「帰国子女物語・日本語
教育編」の「針はどっちで持つの?」で綴ったのだが、以下引用。

針はどっちで持つの?」

海外の映画を見て気づくことのひとつに、有名な俳優さんに左利きが
思いのほか多い、ということである。

今はどうか知らないが、わたしが子供の頃は、左利きは家庭でも学校
でも矯正されたような気がする。
亡くなった母は字を書いたりするのは右利きだったが、編み物をしたり
ご飯を盛り付けたりするときは、左利きであった。わたしはと言えば、
記憶の限りでは子供の頃、左利きだった様子はない。

わたしの二人の子供は、幼児期は両方とも最初は左手でクレヨンや鉛
筆を持ち始めた。長男の時は、見かけると常に「こっちの手に持って書
いてごらん」と軽く注意を促し、息子はその都度素直にこちらの言うこと
を受け入れ右手に持ち替え、いつの間にか就学年齢に達したころは、
完全な右利きになっていた。

ところがである、娘の場合は、これがなかなか頑固なことに、何度注意
を促しても、左手から右手に持ち替えようとしなかった。
しつこく言うと終いには、ポロポロ涙をこぼして幼いながらも抵抗するの
である。

世の中の多くのものは、人は右利きであることを前提に作られ
ている。わたしは、できるならと矯正を試みたものの、4歳の娘の涙を
前にして「これほどまで嫌がるのを矯正する必要が本当にあろうか?」
と、とうとう諦めたのである。
以来娘は現在に及んで字を書くのも、包丁を持つのも、いわゆる左利
きである。

10日ほど前に日本から帰国して一ヶ月滞在する娘に、今回は針の持ち
方、少なくともボタン付けとジーンズの裾上げくらいは、この夏覚えて
もらおうと思っている。
日本の学校と違い、ポルトガルでは家庭科なる教科はなく、裁縫や料理
を教えるのは、親の役割である。

日本語は是非身につけてもらおうとわたしも手を変え品を変えアイディ
アをしぼったのだが、肝心の裁縫はうっかり教え忘れたまま、2年前に
日本の大学へ送り出してしまったのだ。
そう思いながらふと思い出した。

左利きの母に右利きのわたしが編み物を教わろうとし、2本の棒針の持ち
方からして混乱してしまい、とうとう途中で諦めてしまった遠い昔の
ことを。娘にまず聞かねばなるまい。
「針はどっちで持つの?右?それとも左?」


う~む、左利きの習字って、大丈夫か?くずし文字って書けるんか・・・・
いやいや、おっかさんは右利きなのだから、たったひと月でも60の手習
いと洒落込んでみようかとも思っているのだが、

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コメント
右、左。
我が家の息子、二人とも幼い頃は左利きだった。長男は右手にすんなり変わったが、次男は今でも左利きだ。真性左利きがあるらしく、それを見極める方法があった。方法は忘れたが、その方法で次男は左利きのままにした。無理矢理直そうとすると、精神上ヤバくなるとのことでした。危ない!危ない!中国からの食品、今週の週刊文春で特集。買いに行こう!と。
我が家では、安心、安全な生活協同組合の物を購入しています。それ意外は、生産地などチェック。最近では、韓国の物も注意しています。
去年の話らしいですが、アメリカが輸入した韓国の「カキの缶詰」から
人と思われる糞が微量ですが検出されたとか。その缶詰のラベルには「GEISYHA」でご丁寧に踊り子(芸者?)のイラスト入り。別の缶詰には、訳すと「皇太子」と言う、日本からの物と錯覚させるデザインだったそうです。また、我が家でも前には良く買っていた「韓国海苔」にも、一部の商品にはつや出しなどのため、硫酸や塩酸を使っていたと言う事です。クワバラ、クワバラ!
さて、元気なお姿でお会いできる事楽しみに待っていまっせ!
2013/04/05(Fri) 09:39 | URL | 本日まったりちゅう! | 【編集
私も、書初めなどで書道を指導してるのに字がへたくそです。教え始めて多少増しになりましたが…
板書きするときできるだけ丁寧に書くよう心がけてはいますが、急ぐとぐしゃぐしゃになり、生徒から「なんて書いたんですか?」と聞かれることしばしばです。やはり毎日鍛錬しなければ上達しないんでしょうね。
2013/04/05(Fri) 20:30 | URL | ganchan | 【編集
>ちゅうさん

アメリカでは韓国の乾物にノロウィルスが発見されたとかで輸入禁止になったと
記憶しています。
韓国海苔だって中に紙を混ぜているだとかの噂もあり、わたしも今では買いません。子供たちにもそう言っています。
まったく、なんだというのでしょう。そういうことをしていると日本からだけではなく世界から鼻つまみもの扱いされるのが分からないのでしょうかね。

心配していたモイケル娘の体調もどうやら回復しそうです。
帰国まで後一週間、しっかり体調を整えて参ります!奥方にもよろしく!

>ganchanさん

コメント、ありがとうございます。

書初めの体験を生徒たちにさせられるなんていいですね!

書道の方は、同僚のOちゃんにお任せです^^:
でもその時に、ちょっと生徒たちにてを添えてあげられたらなぁ、なんて思います^^

お手本をみての練習がコツなのでしょうか。毎日バタバタと忙しく生活しているようでは、習字の練習もできませんね^^;
なんとかしなくてはと思っています。
2013/04/06(Sat) 03:08 | URL | spacesis | 【編集
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