2013年6月28日 
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我が思い出の「タンポポちゃん」ノラでした。

今朝は出張日本語がキャンセルになり、それでは食料買出しをと準備してい
た。出がけにお掃除のベルミーラおばさんとちょいと世間話をしたのだが、
おばさんがプリプリして言うことにゃ、

先日、家のポストに市からの通知パンフレットが入っていた。読むと、
「ノラ猫ノラ犬にエサを与えたら最高3000ユーロ(30万円以上)の罰
金が課される」と書いてあったのだそうだ。

12時少し前から自宅での日本語レッスンがあり、買い物ならばもう出かけ
なければならない時間だったのだが、なぬ?と思い、つい話をもう一度聞く
ことになった。

彼女が住むのはポルト近辺にある「Espinho」と言う町だ。ポルト市を中心
にその近辺の11都市を併せて「Grande Porto(グランデ・ポルト)」と
呼ぶのだが、Espinhoはそのひとつに数えられ人口3万ほどの町である。
海辺に面しているのとカジノがあるのとで、夏場客で大いに賑わう。

ベルミーラおばさんは娘さん一家と同居しているのだが、動物好きでつい先
日も庭に誰かが4匹の子猫を捨てていったとかで、目下引き取り先を探して
いるところだ。

そんな矢先にくだんの罰金の通知が市民に知らされたことで、迂闊に家の外
でネコに餌をやり近所の誰かに通報でもされたらエライことだと不満たらた
らだ。

ふむふむと聞きながら、買い物に出たわたしは、危ないことに車を運転しな
がら何かおかしいではないかとの念が頭から離れない。

昼からの日本語レッスン終了後、確認のためにネットで情報を確認してみる。
すると早速、今日のこんなニュースに突き当たった。

―Espinhoで母親と同居する現在無職のテレザさんは、収入が乏しい中で
家の側にやってきた5匹の野良犬と2匹のノラ猫にエサをあげた。その上、
テレザさんたちは、なんとか費用をひねりだし避妊手術と治療も施したそう
だ。これをよからぬことと見た近所の人が市当局に連絡したようで、二人に
は970ユーロ(ほぼ10万円)の罰金が課せられる予定。

市議員の一人がジャーナリストに説明するに、「わたしたちは動物に餌を
あげることに反対しているわけではない。むしろ逆に思っている。しかし、
規則に従わなければならない」―

ちょっと待ってください。反対するのでなければどういういきさつがあって、
こんな規則が市で決められたのか。この規則はおかしいではないか。罰則さ
れるべきは餌をあげる人ではなくて捨てる人であるべきだ。

ネコや犬が嫌いな人がいることは承知している。そういう人にとっては、ノ
ラネコやノラ犬が近辺に住み着くのも好かないことだろう。道で餌をやるの
も気をつけないと不衛生になるというのも分かる。だから、わたしの場合は、
食べ終わったと思ったころに再び外へ出てトレイを片付けに行ったものだ。

件のニュースに寄せられたコメントにざっと目を通すと、まぁ、非難轟々で
はある。しかし、同時にこれを取り決めている市が意外や他にもあることを
知った。心無い情けのない取り決めだと思うのはわたしが動物好きだからか。

市の制定するこの規則にわたしが感じるのは「アイツにやるなよ。やったら
こうするんだぞ」みたいな「見せしめ」感覚だ。

道路はコンクリートで舗装され、草も生えない。生ごみもわたしの居住地区
などでは、ポルトガルとしては珍しくしっかりした政策で、各家庭がごみ用
のコンテナ所有を義務付けられ、それに入れる。ネコや犬が漁る餌となるも
のは皆無だ。その上、餌をあげるなとは、ノラ猫ノラ犬に「死ね」と宣告し
ていると同じではないか。

「日本は日本人だけのものではありません」なんて言いもって日本国民から
顰蹙をかった元総理がいるが、それをもじって敢えてわたしは言いたい。
「地球は人間だけのものではありません」

「花に鳴く鶯 水にすむ蛙の声を聞けば 生きとし生けるもの いづれか歌を
詠まざ りける」(古今和歌集仮名序)と歌にある。

生きとし生けるもの、生命あるもの全てのものである。

次から次へと物珍しい品種の動物を作ってはペットにし、飽きると、邪魔に
なると捨てる、そんな人間社会になりつつある。捨てられたペットたちは死
の宣告を受けるのである。

いつかわたしたち人間が動物たちに見捨てられる日がくるかもしれない。
抱きたい、触りたいと思ってもネコや犬のペットが絶滅していないという
ような日が。そんな日が来ないことを心から願う。

最近のうちのネコ一部を紹介します。

gato
記事にある外界のことなど知らぬが仏の我が家のネコたち。
右は盲目のゴンタ君。

gato
この数日の暑さに、あじ~~

gato
あれこれ体の向きを変えてみても暑いものは暑い。どうにもならん。HOT.

gato
なんとかしてくれ~~。しゃんとしなさい!

本日もありがとうございました。
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テーマ:ポルトガル
ジャンル:海外情報
コメント
う〜む!?
姐様、正論です。姐様の怒迫力で市当局に抗議してみたら?
野鳩も目立ち屋がりで、困った物ですね。
復興予算も詐欺まがいな使いかたしているし。
だいぶ前ですが、中目黒の駅前で、福島で放置された犬たちを保護しているNPO法人の団体が募金をしていました。その募金を訴えていた男の子とバッチリ目が合ってしまったので、僅かですが募金しました。
2013/06/30(Sun) 18:26 | URL | お仕事終了ちゅう! | 【編集
>ちゅうさん

ベルミーラおばさんにそのパンフを持ってきてと頼んでるところです。わたしもFBで拡散してますので抗議のメールを送っている人はたくさんいると思います。

この件、過去に裁判に持ち込まれたこともあったそうですよ。

野鳩も今は野党に下り、言いたいことを言えるのはいいのですが、ったくもう、「黙っとれぃ!」とプンプンのこの頃です。自由の履き違いもここまで来るといやはや、情けない。こんなのが元総理ってほんと、言葉もありませんわ。

ちゅうさん、募金、無視できなかったのね^^
わたしも外ネコたちの餌代、うちの猫達よりかかってるv-388

でもね、いつもより遅くに餌をもっていったりすると、畑の外壁に乗っかったり、車の下にいたりして、まだかなぁとでも言いたげに待ってるのです。

その姿を思い浮かべて頑張ってえさ運びしています。夫は「ジョアキンおじさんとこの野放しネコだろ。おじさんが餌あげすべきだ」。分かるんですけど、本人がそれをしないものね。被害を被るのは結局ネコ。
2013/07/01(Mon) 01:58 | URL | spacesis | 【編集
驚きの罰則があるのですね。
はじめまして。

わたしたち夫婦も無類のねこ好きなのですが、
「「地球は人間だけのものではありません」
は、まさにその通りだと思います。
猫を捨ててしまうひと、犬の散歩でルールを無視するひとなどへの罰則なら理解できるんですけどね・・・。

ご挨拶が遅れましたが、ねこ好きのポルトガル好きなわたしたちはいつも愉しくブログを拝見させてもらっています。

これからもどうぞ宜しくお願いします。
2013/07/01(Mon) 19:02 | URL | noizo | 【編集
>noizoさん

初めまして。

ネコ好き、しかもポルトガルファンとは嬉しいです。とすると、ポルトガルには何度かおいでになっていることでしょうね。

人それぞれですからネコ嫌い、犬嫌いの人もいるのは承知していますが、だからと言ってこの法はないと思います。

これを制定した人たちはノラ猫ノラ犬を減らすのに手っ取り早いとでも思ったのでしょうか、情のない話です。

でも、怖いのはこういう規則が多くの人が知らないうちに制定されることだと思います。このニュースを聞いて抗議している人がいるのが救いです。

拙ブログを覗いていただいているとのこと、こちらこそ、どうぞ宜しくお願いいたします。
2013/07/02(Tue) 16:39 | URL | spacesis | 【編集
初め九まして
はじめまして。アルガルベの青目です。時々伺っていました。罰金・・・びっくりです。人なつこい野良猫や危険のない野良犬は、ポルトガルの風物詩でもある・・・と思っています。ここにもそうした規則ができるのでしょうか?誰かが愛情をかけているから、野良犬でさえ、笑っているのです・・・本末転倒ね。無駄な公務員を減らしていただきたい・・・です。
2013/07/05(Fri) 19:33 | URL | 青目 海 | 【編集
>青目さん

初めまして。

コメントをいただき、ありがとうございます。

コインブラ、アルガルブ地方のどこかでも似たようなことを制定している市があるそうですよ。

だた、そういうのがあっても実際に実施されることは少ないのでしょう。今回は近所の人が役所に言いつけたようで、役所も本当は困惑しているらしいです。

それなら最初から作るべきじゃないと思いますね。

また、毎年この時期は、休暇で出かける一部の人たちが特にワンちゃんを見捨てて行く季節です。

普段あまり見かけないのに、この時期はあちこちの通りで可哀相に暑い中、ウロウロ歩いている犬よくを見かけます。

本当に腹立たしいことです。ちゃんと責任を果たすつもりがないのなら、最初から飼うな!と一人毒づいています。

一時期、よくアルガルブ地方には家族で休暇に行きましたが、ホテルのすぐ側の民家の庭にたっくさんのネコたちが住んでいました。

その家の外壁にはネコの餌のためにと募金用の箱が備えられてあり、餌の持ち込み歓迎と書いてあるのを目にして、滞在中子供達とせっせと餌を運んだものです。

都市のアパートでは3匹以上のネコをペットとして買うのはダメなのだそうですよ。
そんなことを言ってもねぇ^^;
うちなんかもう10年近くも5匹なんですもん。

衛生上云々という理由は分かるのですが、そこまでも行ったらおしまいよ、とはわたしが思っていることです。

ポルトガルの風物詩も題材が変わりつつありますね。

そうそう、墓地を住処にしているノラ猫たちもたくさんいます^^
2013/07/06(Sat) 00:59 | URL | spacesis | 【編集
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