2014年2月3日 

このところ、ネット紙上の日本に関する国際ニュースがかまびすしい。
今に限ったことではないが、今回のニュース三件には、未だ降り続く雨のせ
いもあってか、ド~ンと気持ちを暗くしています。

自分の口下手、語彙不足は重々承知しているので、ああだこうだと思いを
巡らすものの政治関係についてはあまりブログで取り上げないようにして
いるのですが、この数日間考えた末、やはり自分なりに書いてみようと決
めました。

そのひとつが1月に就任したカロライン・ケネディ大使のツイッター発言
「イルカ漁」抗議に基づくものです

SS環境保護団体(Sea Shepherd)が1980年代から抗議活動だとし、
世界各地の領海を侵犯しては鯨漁を妨害しているのはご存知でしょう。

わたしは彼らの活動の仕方には全く賛同しませんが、もし、鯨漁がなんとし
ても現代のわたしたち日本人の生活に必要なのでなければ、止めていいの
ではないかと思う一人です。イルカ漁についても同じ考えです。

それを職業とする側と反対する側の両サイドの話を読んで考えると、迷路
に入り込んでしまいそうな問題です。少なくともわたしにとっては。

なるほど、鯨漁もイルカ漁も捕獲、屠殺現場の画像を見せ付けられると誰
もが衝撃を受けないわけにはいきません。しかし、例えば抗議を受けてい
る和歌山太地の漁師にしてみれば、昔からそれが彼らの生活手段であるし、
また擁護する日本側は「伝統文化だ。他国から言われる筋合いはない。
じゃ、自分たちが牛やブタを食ってるのはなんなのだ?」となりそうです。

わたしもこれまでSS団体や国際世論が日本の鯨漁を責めてくるたびに、
「あれは職業なのだ。そんなことを責め立てるのであらば、スペインや南
米の闘牛はどうして放っとくのだ?金をとり観衆の目の前で殺すまで行く
闘牛こそ、野蛮残酷で文明人のすることではないじゃないか。美味だとい
われるフォアグラはどうなのだ?なぜあれらにも抗議しないのだ」と思っ
たものです。

欧米人も日本人も日常食する肉類はどうでしょう。

自動車道路でのある日のこと、前方を走るトラックから、点々と突起して
いるものは一体何なのかと気になり、距離を縮めて分かったのは、それが
恐らくこれから屠蓄場に連れて行かれるのであろう、ブタたちのリアドア
の隙間から出ていた鼻だと言うのを知ったときは、本気で肉類を食べるの
を止めようかと考えたものです。
彼らは本能で自分にこれから何が起こるのか知っているのだろうと。

肉食、止めたんですかって?
いえ、肉類を全く食べないとなると何かと不便なもので、完全菜食主義者に
はなれませんが、それでも肉を食べるのは量も回数もとても少なくなりまし
たが、食べていることに変わりはなし。

替わりに魚類を食べることが多くなったわけですが、これだって海で生きて
いたものを捕って食べるということで、牛やブタと比べてどんな違いがある
のかと考え出すと、もう迷路です。

さて、何年か前に偶然テレビで見た映画に「Temple Grandin」というの
があります。
temple grandin

下で予告編が見られます。
http://www.youtube.com/watch?v=cpkN0JdXRpM

高機能自閉症を抱えながら動物学博士を取得し動物学者となった彼女は非
虐待的な家畜施設を設計しました。自閉症啓蒙活動と、家畜の権利保護に
ついて世界的な影響力のある学者の一人であり、アメリカとカナダの肉牛
の半数はグランディンが設計した施設で処理されているのだそうです。

映画は彼女の自閉症の子供時代から、大学で恩師に出会い、やがて非虐待
的施設を発案して周囲を説得し、それまでの残虐な牛屠殺方法を換えアニ
マルウエルフェアを目指すまでを描いています。

グランディンはこんなことを言っています。
「動物を食として利用することは人間が避けられないことでしょう。しか
しわたしちはそれを正しい方法でしなければなりません。これらの動物た
ちにはきちんとした飼い方をしければなりません。動物に痛みの伴わない
死を行うべきです。わたしたちは動物に恩義があるのです。」
temple grandin

この映画とグランディンの言葉を思い出し、ツイッターでのケネディ氏の
発言は公的立場の大使としてはまずいかったと思うものの、彼女の発言に
はこの考えが含まれているかも知れないとふと思いました。

さて、「他にもイルカ漁をしている国々があるではないか。なのに何故日
本だけなのか」と言う怒りの声も多々聞かれます。

Wikipedia情報に寄ると、
「イルカ追い込み漁は日本を始め、ソロモン諸島、大西洋のフェロー諸島
や南アメリカのペルーでも行われていますが、うち、最も多数を捕獲して
いるのは日本である。現在、日本でイルカ追い込み漁を行っているのは
和歌山県太地町のみ」とあります。
保護団体攻撃の矛先がこちらに向けられるのは当然と言えるでしょう。

わたしたち日本人も「日本の文化だから、認めるべきだ」だけでは納得し
てもらえないのではないか。世界にはわたしたちから見たら残虐だと思わ
れてもそれが伝統文化であると言える人々が多くいるわけですから、文化
だというだけでは説得性に欠けます。

イルカをどうしても殺さなければならないというのであれば、非残虐的な
方法はないのだろうか。またそれを探ろうという猟師町の取り組みはない
のだろうか。

それが保護団体のみならず、残虐なイルカ漁に賛同しないという一般人を
も、説得できるキーポイントになるような気がするのだが、どうだろう。
                  
実は明日、いや、もう12時を回ったので今日になりますが、日本大使館が
あるリスボンのリベルダーデ大通りで、日本のイルカ漁および捕鯨に反対
する抗議のデモがあるのです。このデモは今週日曜日9日にも予定されて
います。

わたしの頭のどこかで、ひょっとしてこのデモは日本叩きの一環として2
隣国とリンクされているかも知れないとの思いがあるのですが、その理由
は、わたしを憂鬱にさせる今回の3件のニュースの二つ目、つい先週に起
こったフランス、アングレーム国際漫画祭で日本側が受けた不当な扱い事
件ゆえです。

では、みなさま、また明日。
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コメント
まあ、個人的にはイルカもクジラも食べないし、漁をやめればシーシェパードも職が無くなっていいと思う。ヒウアンスの漫画祭は韓国よりでひどいね。世界が韓国に洗脳されていく。戦時中の朝鮮売春婦が性奴隷でないことを日本も宣伝しなければいけません。
2014/02/04(Tue) 22:16 | URL | まちゃ | 【編集
まちゃ
事なかれ主義でかくも長年何の手も打たず放置してきた国の、国民の責任です。

誤認識が広められてしまった今、これを訂正して新たに認識してもらうには、これまでと同様の時間がかかると思います。

あちらのやり方は巧妙です。日本人はそういうの、自分も含めてだけれど下手なのです。人に取り入るのがね。

子供の頃、わたしの田舎では牛豚などの肉は高級食品で食卓にのることはなかったけれど、学校給食には鯨肉が出たような気がする。周囲の友達も鯨のベーコンを食べていましたが、わたしはだいたいが、肉も魚も食べない菜食主義の子供でした。味噌汁もきらいでしたっけ^^;母親に、どうするの!なんてよく叱られていました。

ですから、わたしのような人間はイルカ、鯨、牛、ブタと肉を食べなくてもいいのだけれどが、そうじゃない人の方が多いものね。

残虐性のある文化はやがて消滅していくとはわたしも思います。現に闘牛がそうですから。
2014/02/05(Wed) 00:38 | URL | spacesis | 【編集
夕べ降った・・
雪も日だまりの所では解けて来ています。
ちゅうの短い首を長〜〜くして楽しみに待ってますよ!
とは言っても、ご負担かけて申し訳ありません。
あの、仏での漫画展は主催する方も、出品した方も胡散臭さがプンプン臭いますね。両国から、「慰安婦」の漫画を出したと言う事も、また韓国はOKで日本だけブースを撤去したと言う事も、主催した団体の怪しい政治的な動きが読み取れます。日本の出品した団体もちょっと怪しいですが?
今や、政治家は損得勘定で決める節もあり、正義や大義はそっちのけ。冷静に見極める目を四方八方に巡らさなければと思いますね。余談ですが、A新聞で子供向けのコラムに質問コーナーがあって、「2020年の東京オリンピック」についての質問が子供からあった。
答えは『東京オリンピックを成功させるため日本と韓国が協力している・・云々』と答えている。それも、あの人気漫画ののび太が韓国旗を持ち、ドラえもんが日本の旗を。「なぜ、韓国と協力???」。洗脳の誘導ってこんな所から・・?
愕然!驚愕!
2014/02/05(Wed) 10:47 | URL | お仕事ちゅう! | 【編集
ちゅうさん
そちら、雪がふりもうしたかw
日本の出品作はみていませんが、あちらのは50点出展というものの、権威ある漫画展にはいかがなものかと思われるものが多いと^^;

そのドラえもんのはなし、どっかで見た!
で今、検索してみたけど、お隣と共催ってウソでしょ。

もうこの所、驚愕とショックと憤怒で眠れない夜が続いてるよ~

国内もなんとかしなきゃ。恐ろしい限りでありんす。どうすんだい、日本!v-412
2014/02/06(Thu) 07:14 | URL | spacesis | 【編集
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