2014年2月17日 

昨日はドウロ川対岸のCalemワインセラーに触れましたが、今日はわたしが
何度か足を運んだ「サンデマン(Sandeman)」セラーにまつわるお話を。

「サンデマン」と聞けば必ず思い出されるカップルがいる。
マリーとアベルで、我ら夫婦共通の友人であった。

マリーはフランス人で、彼女を知ったのは34年ほど前のわたしがポルトガ
ルに嫁いで来た年だ。ブラジル人アベルとの出会いは、もっと前で大阪の
「アサヒ・ビアハウス」とまいる。

アサヒ・ビアハウス
1970年代の梅新アサヒ・ビアハウス。老いも若きも、毎晩賑やかなビア
ハウスであった。


この日を6月30日とわたしはしっかり記憶している。なぜならば、6月
30日は夫こと、当時はポルトガル人のカルロスさんの誕生日で、アベル、
カルロスを含んだ数人の留学生がグループをなし、カルロスさんの誕生日を
祝おうとアサヒ・ビアハウスにやってきたのである。

ビア・ハウスの話は一旦置いておき、こんなわけでこの日もわたしはステー
ジ休憩中はまだ日本語が分からないその留学生グループと同席して話しこん
だのであった。当時のビアハウスでは、その日を誕生日とする来店客が申し
出ると、ステージから「Happy Birthday」の演奏と歌姫たち、客達から
の合唱、そして、ビール大ジョッキーのプレゼントがあった。
アベルとカルロスとわたしの、それが出会いだった。

わたしが一緒にお茶を飲んだりして友達付き合いをしたのは、実はアベル
君の方でありました 哲学の勉強をしていた彼は自由人そのもの。
日本の留学期間を終えた後、すぐには帰国せず、ヨーロッパ無銭旅行を企
んでいた。わたしもその頃は、同じように自由に飛ぶような精神で、アメ
リカ移住を目指していたわけで・・・

それがまぁ、どういうわけかアベル君の友人であるカルロス君と一緒にな
るとは、人生、あな不思議。 わたしとは友人付き合いであることをアベ
ル君に確認したカルロスさん、当時のビアハウスの店長、塩さんに聞いて
も「だめ!」と言って教えてもらえなかった我が電話番号をアベル君から
ゲット。こうして、真夏の炎天下、彼を3時間待たせた初デートと相成っ
たのが、彼の「運のつき」と相成った^^;

一旦、わたしはアメリカ、カルロスさんは日本にと別れたわたし達、ふと
気がつくとポルトくんだりで共に生活しており、そんなある日届いたのが、
「ポルトに行くぜ~」とフランスからのアベルの便り。と、やっと本題です。

アベルが車で一緒に連れてきたのがフランスで同居していたマリーだった。
彼より一回りくらい年上の建築家だが、わたしの想像するプライドの高そ
うなフランス女性のイメージをすっかりひっくり返してしまった、ザック
バランで親しみの湧く素敵な女性であった。

今と違い、ワインセラー見学は当時は無料だった。
ガイドがセラー内を案内してくれたコースの最後には、ポルトワインの甘
口、辛口、そしてキリリと冷やされたポルトワイン白を3杯、只飲みでき
るのであった。
なるべくお金を遣わない。これがマリーとアベルの旅行で、酒の好きなア
ベル君、ここでうまいことを考えたのである。

仕事であまり付き合えない夫を、「放っときなはれ。一緒に行こう!」と、
わたしを引っ張り出し、只飲みできる「サンデマン・ワインセラー」へ、前
日に引き続きその日も訪問。

案内時間が来て、「さぁ、ご案内を」とガイドを見ると、なんとその日の
見学客はわたし達3人だけ!おまけに、前日と同じ女性ガイドさんだと。
あはははは。

彼女いわく、
「あら、あなたがた、昨日来たではないか?」
まぁ、しっかりガイドさんに覚えられていたとは大笑い。アベルの言い訳
は、「いや、今日は日本人の客を連れてきたのだぞ」。
ほんまにもう人をダシにして!

わたしにとっては初めての、彼らにとっては二度目のサンデマン見学。
女性ガイドさんの太っ腹で、最後のワインフリー試飲、私達にお代わりま
でしてくれて、ご機嫌でセラーを出て来たのであった。ついでに言えば、
アベル君はこの時、おつまみまでポケットに忍ばせて持ち込み、取り出し
て3人で分け合ったのである。
      
マリーとはその後、何度か手紙のやり取りをしたが、わたしは子供も生ま
れ、子育てに追われている間にいつの間にか音信不通になった。
アベルは後にブラジルへ帰国し、サンパウロの学校で教えているとの手紙
と、時々クリスマス・カードが舞い込んでいたが、それも、今ではどこに
いるのやら行方は不明である。

サンデマンの黒いマントにハットを被ったトレードマークを「The Sande
-man Dom 」というのだが、それを目にすると、マリーとアベルとわたし
の3人で笑い転げながらただのポルトワインに舌鼓したあの頃を思い出す。
そして、我が思いは、わたしたちが出会ったころの「梅新・アサヒビアハウ
ス」へ還って行くのである。

明日はそのビアハウスを語りたいと思います。 

さて、改造された今とは違う、わたしたち3人が訪れた頃のサンデマンケ
ーブについては下記に書いています。よろしかったらどうぞ。↓
サンデマン入り口の奇妙なプレート
(このプレートは残念ながら現在見られません)

また、こちらでは改築後のサンデマンセラーを案内しています↓
ポルトワインセラー・サンデマン

お時間がありましたら、ランキングクリックしていただけたら嬉しいです。
ではみなさま、また明日!

にほんブログ村 海外生活ブログ ポルトガル情報へ blogram投票ボタン
テーマ:ポルトガル
ジャンル:海外情報
コメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事へのトラックバック
Click for Porto, Portugal Forecast 
ポルトガル ポルトの口コミ
ポルトガル ポルトの口コミ にほんブログ村 外国語ブログ マルチリンガルへ
にほんブログ村