2014年9月29日 

前回の記事最後のリンクがきちんとなされていなかったようで、失礼しました。再度リンクのし直しをしましたので、興味のある方はどうぞ。
さて、カルモ教会ですが、カルモとはなんぞや?と思われる方もおられるのではないでしょうか。記事更新を終えてからふと気がついたのです。テンプル騎士団や石工たちが教会に施したシンボルに興味を持ち始めたころは、わたしも多くの修道会の名称や、聖母マリアのたくさんの呼称に手を焼いたものです。

そしてやっと分かったのが「Nossa Senhora de ~」で始まるのは全て聖母マリアの呼称だということです。「Nossa Senhora」は英語で「Our Lady」となり、聖母マリアを意味します。
じゃ、カルモは?となるのですが、Carmo修道会、日本語ではカルメル修道会だそうです。
「カルメル」はパレスティナにある山の名前で、ここで、十字軍戦士としてパレスティナに赴いていたベルトールド(Berthold of Calabria)が修道士となり12世紀にカルメル山で開いた派です。カルモ修道会のシンボルは山の形と三つの星です。

brasao_do_carmo.jpg

ポルトにも側面一面、アズレージュこと青タイル絵で覆われたカルモ教会がありますが、この紹介は後日にして、カルモ修道会の知名人にポルトガルの聖地、ファティマの聖母出現の幻視者シスター・ルシアがいます。
(→こちらで紹介) 

リスボンのカルモ修道院(教会はこの一部)は、ポルトガルの独立をかけてスペイン、カスティーリャ軍とのアルジュバロータの戦いで名を上げた名将ヌーノ・アルヴァレス・ペレイラ(Nuno Álvares Pereira)によって建築されました。彼はこの時の勝利の感謝として、聖母マリアに捧げるバターリャ修道院を建築しています。

ここからは、アルジュバロータの戦いでの有名なエピソード、「アルジュバロータのパン屋」です。

「アルジュバロータのパン屋」

アルジョバロータの戦いと言えば学校の教科書にも載り必ず聞かされるのがこの話、「A Padeira de Aljubarrota」です。「Padeira」は女性のパン焼きのことです。2008年に撮った通りがかりに寄った小さな村Aljubarrotaの写真が下です。

aljubarrota3-hiroba[1]
小さな村で、広場がこれなのですが、大通りに面した村の入り口にある建物の壁に大きなアズレージュ(Azulejo=タイル絵)で、Padeiraの伝説が下方に書かれてありました。

aljubarrota1-azulajo-2[1]

曰く、Brites de Almeida (ブリッテス・デ・アルメイダ=パン焼き)は骨格逞しく、六本の手指を持っており、とても醜かった。(←これ、言わんでもええやないのね^^;)1385年8月14日、パン焼きシャベルを武器に、アルジュバロータで大胆不適に85人のポルトガル兵士たちに加わわり戦った。

そしてパンを焼く釜に入って隠れていたカスティーリャ兵が一人ずつ出てくるところをパン焼きシャベルでブリッテスさんが叩き殺した数7人ですと。

ブリッテスさん、男勝りで20歳のころから、当時は貴族のみが学ぶ剣を習い、食い扶持を稼ぐためにあちこちの「市=いち」へ行っては、男相手に見世物試合をしていたようです。

ある日、噂を聞いた兵たちがやってきて、その一人と賭け試合をすることになりましたとさ。兵士が勝てばブリッテスと結婚する、ブリッテスが勝てば兵士をそのまま殺してもよい。

結果、兵士は負けてあの世行き。勝ったはいいが当時は庶民が兵士を殺害するは大罪、ブリッテスさん、アフリカ大陸アルジェリアに逃げるっきゃない。そうして再びポルトガルに帰ってきて、アルジュバロッタのパン焼きばあさんのところに弟子入りし、この活躍です。
      
さて、後日談ですが、この後ブリッテスさん、40歳でお金持ちの牛飼いとめでたく結婚し、子供に恵まれましたとさ。 


アルヴァレス・ペレイラは後年自分もこの修道院に入り終生をここで終えます。臨終の間際、ドン・ジュアン1世王は、共にアルジュバロータで戦い、ポルトガルの独立を獲得し、ジュアン1世に王位につく機会を作った彼を親友として扱い抱擁したと言われます。

カルモ教会にあったアルヴァレス・ぺレイラの墓石はリスボン大地震で失われました。

ヌーノ・アルヴァレス・ペレイラの戦い振りについては下記で記事にしています。
http://spacesis.blog52.fc2.com/blog-entry-1026.html

カルモ教会については、これで一段落といたしたい。
本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。
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