2014年10月22日

今回は「パリのアメリカ人」ならず、ポルトのイギリス人のお話であります。

川沿いリベイラ近辺、ポルト歴史地区Rua do Infante D. Henrique通りにかなり古い建物Casa feitoria inglesa(カーザ・フェイトリーア・イングレーザ)と呼ばれるのがあります。Casa feitoria inglesa.英国在外商会ハウスとでも訳せるのでしょうか。外見からは中の豪華な様子が想像できません。

feitoria_englesa

この建物は1785年から1790年の間に、イギリス人ジョン・ホワイトヘッド領事によって、当時のイギリス国王の承認を得て、ポルトに住むイギリス人商人たちのために建てられたとのこと。このイギリス商人というのは、ポルトワインを商いとする人たちです。

地階は七つのアーチ型の門でできている石造りの建築物です。数年前に夫のお供でこの上階での晩餐会に招かれて行ったことがあります。聞けば、この建物を利用できるのはイギリス人でなければならず、例外が会食のメンバーにイギリス人が入っていることなのだそうです。この時は夫の仕事関係の国際会議がポルトで開催中であり、英国からもお客様が見えていたので借りることができた、ということなのです。

階上のホールのインテリアは天井、四方の壁が、すべてウエッジウッド造りでありましたぞ^^

feitoria_englesa

こようなな機会でもなければ、ウエッジウッドインテリアなどそうそう見られるものではありません。その夜はホールの隅にグランドピアノが置いてあり、女性ピアニストが弾いていました。

夕食はそのホールの隣の部屋でしたが、シャンデリアがあるというものの部屋はとても暗いのです。コペンハーゲンを訪れた時にも、感じたことですが、街もレストランも真に暗く、少し驚いた記憶があります。コペンハーゲン旅行記については、いずれ、ブログに書きたいと思います。

feitoria_englesa

ポルトガルに来た当時、わたしは夫の母や叔母たちと6年ほど同居したのですが、最初に感じたことは家中の照明が得てして暗いということでした。わたしなど、できれば全部100wにしたいくらいですが、電気スタンドなどは40wなどの限度があって薄暗いのです。
    
それで、自ずと家の中のあちらこちらに電気スタンドを置くことになります。「二人しか家のなかにいないのに、あっちにもこっちにも電気点けまくって。」と夫に言われようが、そ知らん顔w 家の中の照明が薄暗いと気分もなんとなく暗くなり、それが嫌なのです。

昔、ポルトガル国内を家族旅行をしたときにわたしが決まって準備して持っていくものの一つに、「100Wの電球」がありました(笑) 宿につくなり、部屋の電球を取り替えることなのです。古い宿は天井が高いので、ベッドの上に椅子を乗せ、それをわたしが押さえて背の高い夫がその椅子に乗り天井の電球を変えるのです。これはしょっちゅうしていました。(笑)
      
おっと、話がそれました。
さて、件のCasa feitoria inglesaでの食事はおいしかったです^^ 特にいただいた赤ワインはまろやかでえも言われぬ上質なワインでした。ところが、会席仲間とその美味なワインが話題に上ったものの誰も聞いたことが銘柄です。つまり、市場には出ていない代物なのです。

食事も終わるころ、支配人と思し召しき人が、由緒あるCasaの歴史を披露してくれます。(これなどもいかにも由緒好きなイギリス人気質でしょう?)創立当時から今に至る200年以上の歴史です。そうです、つまり、前回触れた「ドナ・アントニア・フェレイラ」より長い歴史があるのですね。このイギリス商人コミュニティーを相手に彼女は殆ど一人でやりあっていたのですから、脱帽です。

支配人によると、ここで行われる伝統的な年間行事の代表的なものは三つあり、

1)わたしたちが食事をした部屋の隣室の長~~いテーブルでは、その当時から現在に至るまでずっと、昔と代わらぬスタイルで毎週水曜日午後1時から40人のポルト在住のポルトワイン関係のイギリス人達が、昼食をする慣わしになっているのだそうな。

2)トレジュラーズ・ディナーと言って、11月のだい4金曜日には組織の中心人物たちが招待されたメンバーたちと食卓を囲み、食後のポートワインが注がれる前にゲストスピーカーの講義をきくのだそうな。

3)クリスマス舞踏会。クリスマス前の土曜日の午後、ワイナリー業者、その家族、また招待された友人達、ほぼ200名が集い一晩中の舞踏会が催され、明け方に朝食が用意されるのだそうな。

feitoria_englesa
このホールが舞踏会会場になるのでしょう。

「何はなくとも誇りだけは」、と時々陰口をたたかれるイギリス人ですが、古き良き習慣を現在に受け継ぐことは、歴史の持つ重厚さがうかがわれて、なかなかよろしいかな、とわたしは思ったりします。
    
それにしても、市場に出されない上質のワインを独り占めとは^^;あの美味なる赤ワインをもう一度口にする機会がありやなしや?

ポルトにはこのように、イギリス人が集まるレストランが他にも数箇所あります。下記で案内していますので、どうぞ。

 英国風のレストランバー・Oporto ↓
http://spacesis.blog52.fc2.com/blog-entry-673.html

 O Paparico ↓
http://spacesis.blog52.fc2.com/blog-entry-1309.html

ここで晩餐会をした頃は、写真にあまり興味なく、よって、本日の画像は全てWikipediaからです。

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