2015年1月24日 

「リスボンは遊び、ブラガは祈り、ポルトは働く」とは、ポルトガルでよく言われることです。
リスボンはなんと言ってもポルトガルの首都、華やかで歴史遺跡もたくさんあり、その点ではポルトは太刀打ちできない。しかし、昔から今に及び、リスボンに密かなる対抗心を燃やしているのがポルトで、それを揶揄しては喜んでいるのがリスボン。

こんな小噺があります。

とあるリスボンでのコンクールの賞品が、

1位 ポルト滞在 1日
2位 ポルト滞在 2日
3位 ポルト滞在 3日

え?1位がポルト滞在3日で、3位は滞在1日じゃないのかって?そうじゃないんですってば。
つまりリスボンっ子からするとポルト滞在は1日で充分、ポルトに2日3日の滞在ともなると、嬉しい賞品どころか苦しい賞品になる。それほど、ポルトはつまらない、とでも言いたいのでしょう(笑) 冗談、きついよw

大きな都市は娯楽も多く、便利な面も多々あるでしょうが、こじんまりとしたポルトはリスボンとは違った魅力があり、人も親切です。また、「ポルトは働く」と言われるように、ポルトワイン業者を中心にポルト商人の贅を表したのが、アラベスク様式の「アラブの間(Salão Arabe)」です。

ボルサ宮
パテオを通り、正面、大理石の階段を上り階上の部屋へ。

ボルサ宮
階上の部屋のひとつ、「ギュスターブ・エッフェルの部屋」。

エッフェルと聞けば誰でも思い浮かべるのがパリのエッフェル塔ですが、彼はこの部屋で、ドウロ川にかかる6つの橋の一つ、「ドナ・マリア・ピア橋(PonteDona Maria Pia)を設計したと言われます。

マリアピア橋

一見、 リベイラに架かるドン・ルイス一世橋と見間違われます。それもそのはず、ドン・ルイス1世橋は、ギュスターブ・エッフェルの弟子、テオフィロ・セイリングのプロジェクトなのです。二つの橋の違いは、ドン・ルイス・1世橋が二重橋になっているところです。橋がある通りは彼に敬意を表して「Avenida de Gustavo Eiffle(エッフェル通り))と名付けられています。
    
1877年に完成されたこのドナ・マリア・ピア橋は、ドウロ川にかけられた最初の鉄橋です。1600トンの鉄からなる橋ですが、ゴツゴツした鉄橋のイメージを見事に払拭した美しいアーチ型の姿をドウロ川に映しています。

長い間リスボン、ポルト間の鉄橋として使用されましたが、100年以上もの古い橋で、時速は20キロ、重量も制限されるようになり、現在では閉鎖されています。
     
写真ドナ・マリア・ピア橋の後方に写っているサン・ジュアン橋が今ではリスボン、 ポルト間の鉄道橋として使われています。橋に付けられたドン・ルイス一世、ドナ・マリア・ピアはこれらの建築を推進した当時のポルトガル王と王妃の名前。   
今回、ドナ・マリア・ピア橋を調べていたところ、面白い発見がありました。エッフェル塔が建てられたのは、パリ万博に合わせた1889年。ドウロ川に架かる二つの鉄橋、ドン・ルイス一世橋とドナ・マリア・ピア橋は、エッフェル塔に先駆けて建造されているということです。

フランスの作家、詩人のモーパッサンが生前、エッフェル塔にあるレストランによく通ったのは、そこへ行くと忌々しいエッフェル塔(彼からすると)を見なくて済むからだと、いう逸話があるほど、建築完成後、賛否両論を巻き起こした奇抜なエッフェル塔のデザインは、すでにポルトガルの二つの橋で実験済みだったということになります。

この三つ建造物を見比べると、同じプロジェクトチームが関わったことは、それらのデザインからして一目瞭然です。

次回は「アラブの間」を紹介します。

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