2015年2月9日 

去年の秋口からずっと、修士論文、狂歌師に取り組んできた我がモイケル娘ですが、しばらく前に口頭面接試験も終わり、なんとか院卒業にこぎつけそうです。

娘から送られた修論の一部を目にして即、「なんじゃいな?この黒人て?江戸時代に日本に黒人がおったとは思えないぞ」と言ったら、笑われた^^;
「おっかさん、コクジンじゃなくて、クロウドと読むのじゃ」。

そう言えば、江戸時代の狂歌師をテーマにとりあげて、数ヶ月、市立図書館や大学の図書館に通い詰めで、ほとんど悲鳴をあげんばかりの娘であった。それはそうだろう。大学4年間は英語系だったのを、いきなり院で近世日本文学だと言うのだから。18歳までポルトガル生まれポルトガル育ちの彼女にしてみれば、英語、ポルトガル語、日本語のトライリンガルに、もうひとつ、「江戸時代の日本語」という外国語が加わるようなものです。

古文などは、週に1度の補習校の中学教科書で、「月日は百代の過客にして、行きかう年もまた旅人なり」と言うようなさわりの部分を目にしたくらいで、知らないと同様の状態で取り組んだのですから、その大胆、かつ無鉄砲なるところ、その母の如し(爆)

浜辺黒人なんて、「田子の浦ゆうち出でてみれば真白にそ」の歌人、山部赤人(やまべのあかひと)のもじりではないか(笑)

狂歌は和歌をパロディ化したものらしい。そこで、ちょいとネットで検索してみると、あはははは。狂歌師たちの狂名に笑ってしまった。

朱楽菅江(あけらかんこう=「あっけらかん」のもじり)、
宿屋飯盛(やどやのめしもり)、
頭光(つむりのひかる)、
元木網(もとのもくあみ)、 
多田人成(ただのひとなり)、
加保茶元成(かぼちゃのもとなり)、
南陀楼綾繁(ナンダロウアヤシゲ)
筆の綾丸(ふでのあやまる)←これなどはしょっちゅうキーボードでミスタイプして誤字を出すわたが使えそうだ。わたしの場合は「指の綾丸」とでもなろう(笑)

筆の綾丸(ふでのあやまる)は、かの浮世絵師、喜多川歌麿の狂名だという。中には、芝○んこ、○の中には母音のひとつが入るのだが、これなどには唖然としてしまう^^;

おいおい、モイケル娘よ、こんなヘンチクリンな狂歌師たちとその作品を相手の修論、資料が少ないともがき苦しんでいたなんてホンマかいな。腹を抱えて笑うのにもがき苦しんでいたんではないか?等と勘ぐったりしているのはこのおっかさんで、当たり前だが修論はいたってまじめに仕上げられている。この研究が生活にはすぐ役立たないが、そういう学業を教養と言うのかもしれない。高くついた教養ではあるが(^^;)

修論にかかりきりで、今やっと遅い就職活動に入れたのだが、焦らないでもいいぞ、人生は長いのだからと、おっかさんは伝えたいのである。

気がつけば、ポルトガルの高卒国家試験受験結果を携え、東京の大学を目指して日本へ行ったモイケル娘だが、早10年が経つ。

mariana

この頃は、今日の結果を予想できるわけもなく、ひたすら子育てを楽しんだ時期だった。

思えば、補習校中学校の卒業式答辞で、「わたしは日本へ行くのではありません。日本へ帰るのです」と読んで、わたしを始め出席していた人たちを驚かせたモイケル娘であったが、それも一昔前のことになり、彼女の夢は実現して日本定着10年。

息子よ、娘よ、、若いうちは失敗を恐れるな。失敗のない人生こそ、失敗であるぞ。いつもポルトから応援しながら見ている母である。

本日も読んでいただき、ありがとうございます。ではまた明日!

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コメント
今に至るまでの、お子さん達の僅かな?期間ではありますが垣間見てきた私としても「あっはっは!」となってしまいます(^^)
息子は受験で、何分学問が苦手らしく、願書は出しましたが多分倍率出てからあまり乗り気ではない分野の高校に切り替えることとなるでしょう。運命などとは思いませんが、それもまた意味を成すと思ってます。
ワタクシなどは塾へ行き、ガンと伸び、そこそこの高校へ行けたのに、そこまでの頑張りはただ見下した態度の優等生達の歯軋りを見たかっただけで(笑)いざとなったら工業高校で電気を学び、親をガックリさせ、
遊び呆けて就職なく、自動車整備士になるべく高等訓練校へ進学し、整備士になったら、これまたすぐに辞め・・・
再就職してみたら、TIG溶接士の才能が開花いたしました(笑)
それでもまだまだ可能性を模索したりです(^^♪
どこでどうなりどう活かせるかは分かんないけど、今そこにいる、ある事を一生懸命やると言うのは本当に大切だと思いますね。
そして我が道を行く!これこそが、これが出来ることこそが大事なんでしょう。

長くなったついでに^^;
ベーコン作ったりは、これまたへそ曲がりなだけです。現在日本の加工食品に安全なものはありません。企業の利潤を守っているので法整備は世界的にみれば中国よりもある意味恐ろしいやり口です。とはいえそんな事を言えばキリがない、だったら自分で許せる範囲ならやってみるか?ってな運び。「普通に美味しいものほど実は高い」ということが学べます(笑)
とはいえ料理は好きです。というか小学生の時からですからねぇ(~_~;)
ありものをどう速く化けさせるか、美味しくなる食材をいかに引き出せるか、あれ?もしかして道間違えてる?(笑)

長文失礼いたしましたm(__)m
2015/02/10(Tue) 22:09 | URL | マー | 【編集
マーさん
長文、かまいませんですよ^^
人のターニングポイントって後になって分かりますよね。いつ、何がどんな風に出るかなんて見当がつかないことが多いです。そこがまた人生の面白いとこじゃないかなと。

みながみな、学問尽くめの世の中だと大変なことです。わたしは日本の技術、手の技は最高だと思っています。どんな職業の人もとことん研究して技を磨くところが素晴らしいです。こういう人がいないと国は困ります。

アキ君、まだまだ道を決めるのに迷うかと思いますが、ドラえもんの如く暖かい目で見てあげてください。

未だ16歳ですよ。わが子たちも「この道こそ我が道」という確固たるものにまだ出会っていないようですよ。息子はもしかしたら、このままミュージックや!と貧乏音楽家で行くのかもしれませんが、娘はまだ自分がしたいことを見つけられていないようです。恐らくわたしたちのほとんどがそうなのではないかしら?

思えば、わたしも自分はこれを生涯するのだ、なんて見つけないまま、今日まできて、最近やっと、日本語を教えることが向いていたのだと思えるようになりました。

料理に関する一言、同意なり!マーさん、ひょっとして板前さんがよかったりして^^ 「深夜食堂」の親父さんみたいなの、うかしら^^
2015/02/11(Wed) 04:00 | URL | spacesis | 【編集
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