2015年3月3日

日曜日の夜、パソコンに向かって日本語教材作成をタイプしていると、横から聞こえてきた。

♪Close your eyes,
  Have no fear,
  The monsters gone,
  He's on the run and your daddy's here,

  Beautiful,
  Beautiful, beautiful,
  Beautiful Boy,

我が家のリビングに置かれているアナログテレビからだ。 このアナログテレビについては、何年も前からデジタルに換えようよと言っているのだが、こういうところに頑固な夫、「壊れるまで使うのだ」と、聞くものではない。

元々、映画放映以外はあまりテレビを見ないわたし、そうかいそうかい、勝手にせぃ、と、近頃ではあきらめて放っておいてる。

歌っているのはリチャード・ドレファスの声だから、映画「Mr. Holland´s Opus」(邦名:陽のあたる教室)だ。夫がアームチェアに座って見ているのである。

holland

1960年代を舞台に、バンドを組みながら作曲家を目指していたホランドは、もっと自由な時間が欲しい、教師ならそれができるだろうと、とある高校の音楽教師になるのだが、それが間違いであったことに気づくのに時間はかからなかった。そして、徐々に生徒たちに音楽の楽しさ、素晴らしさを知ってもらおうと、授業に力を入れていく。
映画の中ではクラシック音楽を始め、当時のポップミュージックがふんだんに取り入れられている。特に、ホランドに密かに思いを寄せる女生徒ロウレナ(Jean Louisa Kelly)が、学校のミュージカルコンサートで思いを打ち明けるように歌う、ガーシュインの「ラプソディーインブルー、Someone to watch over me」が圧巻だ。

ホランドはある日、生まれた自分の子供に聴覚障害があることを知る。それを忘れようとするかのように、音楽授業に情熱を注ぎ、音楽を通して生徒を立ち直らせたり、才能を引き出したりするのだが、聴覚障害がある息子コールとはどこか交流ができないでいるのだ。

ジョン・レノンの殺害ニュースを耳にした日、父親のひどく浮かない顔を見て、コールが心配したときも、「お前には分からない」と言ってしまうのだが、それを聞いたコールは初めて憤慨し、手話で自分の怒りをホランドにぶつける。

ホランドは長い間、息子から目を背けて妻に任せきりにしてきたことを悔い、なんとか心を通い合わせようと悩み、コールが通う聾唖学校で、自分の高校の音楽部員たちを率いて、光で音を表す方法で演奏しようとする。

その演奏の舞台で彼が息子コールに向け、手話を交えて歌うのが、上述のジョン・レノンが作った「Beautiful Boy」だ。この歌はジョン・レノンが息子シーンのために作曲したと言われる。

歌詞に「Life is what happens to you While you're busy making other plans」(人生とは、君がこれもしよう、あれもしようと考えている間に君に起こる全てのことさ。spacesis勝手訳)の一節があるのだが、美しいフレーズ、人生の名言だなぁとわたしは、この頃、思う。

既に何度も観た映画だが、結局、教材作成の手を止めて最後まで見入ったのだった。
Opus(オーパス)とは音楽作品の番号に用いられる単位だが、ホランドが音楽教師として育てた生徒一人ひとりが、彼の音楽作品、Opusだということになろう。

「Mr. Holland´s Opus」は、比較的ハッピーエンドで終えているが、古くは、朝な夕なに、下り階段を上れ、グッドウイルハンティング、デッド・ポエツ・ソサエティと、教育現場を取り上げた映画は往々にしてハッピーエンドではない。かほどに教育とは、こうすれば巧く行くなどのマニュアルがなく、古今東西一筋縄ではいかないものだ。さもありなん、人間形成助成だもの。

ということで、本日は取り留めのないエントリーになりました。
下記に、Someone to watch over me、借りました。



では、また。

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