2015年4月3日 

先週日曜日から、ポルトガルは夏時間に切り替わりました。日本との時差はこれまで9時間だったのが8時間です。

今日は聖金曜日で休日。今週末は復活祭の時期にあたり学校もこの時期が日本で言う春休みになります。復活祭をポルトガル語で「Pascoa(パスコア)」と言いますが、「春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日」に祝いますので、復活祭は毎年日が変わる移動祝日です。

子供たちがポルトのBritish Schoolに通っていた頃は、英国の慣わしで、イースターエッグを作って学校に持って行ったり、校庭の草むらに隠してあるイースターエッグを子供たちが探すなどの行事がありました。大人を含む花飾りのついた帽子(Easter bonnet)のコンテストも催されます。

イースター イースター
ーwikiより-

ポルトガルでは知り合い同士、卵型の大小様々なチョコレートや、チョコレートにくるまれたアーモンドを送りあったりします。イースターバニーと言われるウサギもこの時期のキャラクターとしてよく登場します。

日本語で「復活祭」と言われるように、イエス・キリスト復活の祝い事なのに、どうして卵やうさぎがでてくるのかと、不思議に思い調べたことがありますので、今日はそれをあげたいと思います。

風活際(←ギャボン。いつものごとく誤字であったw)復活祭ことイースターは、今日ではイエス・キリストの復活を祝うものとされていますが、カトリック教会が制定するよりももっと古くからこれに似た行事がありました。そのひとつは、旧約聖書から来ます。

ポルトガル語の「Páscoa」は、ヘブライ語「pessah=ペサハ」と語源とし、ギリシャ語ではパスカ、「旅」「移動」を意味しますが、この言葉は元を辿ればモーゼの出エジプトに由来し、現代に至ってユダヤ民族が受け継いでいる祭りのことです。

エジプトのファラオの元で奴隷として扱われていたイスラエル人を、モーゼが奴隷状態から開放するよう、ファラオに願いでるのですが、王はこれを聞き入れません。モーゼは、神の導きによりエジプトに10の災いを施します。

最後の災いが「人や家畜などの長子を死に導く災い」です。この時、神の指示により、イスラエル人は子羊の血を「家の柱と鴨居」に塗ります。(←日本の神道の赤い鳥居と重なるとの説を読んだことがあります) この疫病(恐らくビールスや病原菌とわたしは推察する)はこうして闇の中、赤い印のあるイスラエル人の家は過ぎこされるのです。ファラオの長子もこれで死にます。

哀しみに打ちひしがれたファラオはついに、イスラエル人がエジプトを出ることを認め、この後、映画「十戒」でもあるように、出エジプト記の山場「紅海」が真っ二つに割れてモーゼがイスラエル民族を率いて海を渡るというのは、聖書の有名な部分です。

ユダヤ民族の「過ぎ越しの祭り」はこの故事に由来し、モーゼと共に果たした出エジプト、「Exodus=奴隷から開放され約束の地までの40年間の長い旅」を祝して、3000年もの昔から伝わってきた民族の祝い事です。

このようにキリストが生まれるそれ以前にユダヤの人々の間では「過ぎ越しの祭り=pessah=ぺサハ」として、この時期に祝されていました。

また、古代ヨーロッパ、女神Ostera(Easter=イースターとも言う)を崇めたことに始まるとも言われます。元々は長く暗い冬の終わり、春の訪れを告げる祭りで、大自然の生命の復活を祝ったもの。

Osteraは春の女神で、その手に生命の実、新生の命のシンボルである卵(球)を持ち、繁殖の象徴のうさぎを従えています。
イースター
ーWikiよりー

卵は、古代ギリシャを始め、ケルト民族、エジプト、フェニキア、古代中国では、卵白は天、卵黄は地球と言う風に宇宙と関連付けられて来ました。

では、何ゆえ卵にデコレーションがなされるようになったのか。
 
それは、10世紀のイギリスにおいて、エドワード一世がイースターに金めっきした卵400個以上を作らせ、友人や兵士に贈ったことから始まり、以後、色とりどりに飾られた卵は、幸運、繁栄、愛、富をもたらすものと信じられたのだそうです。

さて、これは余談になりますが、数年前に米国ナショナル・ジオグラフィック協会が、エジプトの砂漠の洞窟で1978年に発見された、約1700年前のパピルス文書が修復されたと発表しました。この写本は、イエスやユダの死後100年ほどしてから書かれたものだそうです。

12使徒の一人でありながら、銀貨30枚と引き換えにイエスを裏切ったと言われる、イスカリオテのユダは現在でも裏切り者の代名詞です。それが、この写本では、ユダがしたことは全てイエスの指示に従ったことであり、この役割を任命されたユダは弟子達の中でも特別な地位にあった証拠だと書かれてあるそうです。

それが真実だとすれば、では、いったい誰がユダヤ人のユダを裏切り者と仕立て上げ、2000年もの昔から現在に至るまで、陰謀を計ったのか。これは、政治が関係してくるのだとわたしは思います。古今東西、宗教と政治が切り離せないとはよく言ったものです。

こうしてみると、歴史は人間の手によっていろいろに捏造されている部分があります。「イースター」一つを取っても調べて分かるのですが、思うに、歴史の捏造は昨日今日できたものではなく、遡れば遥かな古代文明にでさえあるのかもしれません。

故に長い歴史あるものは、思想の違いを超えて、後の世に研究されるべく、人類の遺産として残していくべきではないか。そう思ったのでした。

本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。
では、A Happy Easter!
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