2015年8月11日 

先週始めから、夫と二人でポルトガル北部地方の小さな町を旅してきたのですが、酷暑というわけでもないのに、今回はやたら疲れました。いつもなら、帰宅後、それっ!と旅行先の写真を載せてブログ更新にかかるのですが、しばらく後になります。そう言えば、春の日本滞在記も未だ置きっぱなしではありましたっけ。 

さて、毎年のことではありますが、日本の8月は世間の声がかまびすしい月です。特に今年は戦後70年にあたり、安部首相の談話、安保法案などなど、日本国外からこれらのニュースを読んだり様子を見ていたりして、気が気でならないこの頃です。果たして首相がどのような談話を発表するのか、楽しみでもあり不安でもあり、という心境でしょうか。

一連の安保法案反対派の言動を見てると、わたしなどは、皆さん、もっと勉強して自分の頭で考えましょう、と言いたくなります。ナ○スなど国際感覚からして使わざるべき言葉を、平気で文字に、口にするとは、ナ○スがしたことを知っていたら、自国の首相に向けるとは、いくら安部憎しと言えど言語道断でしょう。

関連などどうでもいい、腹立たしい憎いというので、とにかく、罵るやり込め方は、隣国の手段に似通っており、とても正気の沙汰とは思えません。こういう人たちにはほんとにガッカリ。正当な手段で、議論でかかってこい!と。いったいに、近頃の日本人は、自分の本分を忘れて、口汚い言葉で相手を批判し過ぎです。国内にいると意外や気づかないのかも知れませんが、この二昔ほどで、日本人は確実に、なんだか訳の分からない風に変わったなと言う気がするわたしは、もはや浦島太郎のごときでしょうか。

8月になると、一族が久しぶりに顔を合わせる先祖の墓参や線香の香り、古く日焼けた畳の懐かしい匂いと、家の一部なのか外部なのか、見分けのつかない縁側の風景とが重なって、祖母や母の口から、まだ、終戦や戦死という言葉を耳にした幼い頃が思い出されます。それがどんな重みのある言葉であったか、子供のわたしが知るわけもありませんでした。

亡くなった我が母の青春時代は戦時中です。亡くなった父はシナで兵隊だったそうで、左腕上には、自分で切って弾を取り出したのだという、ケロイドのような傷が残っていました。母の9人兄弟の一番上の兄は戦死したと聞いています。わたしの身近でも、このようにかつては戦争体験者がいたのですが、今はみな鬼籍に入っています。

彼らが歩いてきたその道に、戦争というものがあった。わたしや妹、わたしたちの子供たちは、みな、それらの歴史の延線上に今日、今を生きているのです。70年間、戦争に無関係だったのは、憲法9条のお陰だとは、わたし自身は思っていません。国内83か所にもある米軍専用基地がこれまで日本を共産圏から守ってきたと思います。

これまではそれでよかった。しかし、世界の状況は刻々と変わっています。20年前と今では、隣国中韓との力関係を見ても分かります。いつまでものほほんと、これまでどおり9条を守っていれば平和でいられるなど、それが絵空事だと気づかないのは勉強不足でしょう。今現在、アジアで何が起こっているか、それを知ると、日本の未来も見えてくるはずです。

アメリカの基地はいらない、出て行ってくれ。オーケー。戦争はごめんだ、9条を守り抜こう。オーケー。それならば、この場合の方法がひとつあるとわたしは思います。現時点では米国とのいきさつもあり、そうそう簡単には進まないかもしれませんが、それでも考えてみる価値はあると思います。それはスイスのように「永久中立国」になることです。

しかし、「今日からわが国は永久中立国だ。どの戦争にも参加しない。だから、戦争をしかけることもしないでね」などと、甘いことにはなりません。しないでね、と言ってもしかけてくるから戦争が起こるのです。

この場合、スイスについて少し調べてみましたが、「永世中立国」に、つまり戦争をしない国になるというのは、大変な軍備力が必要だということを知りました。スイスでは政府が国民に配る「民間防衛」というマニュアル本があります。戦争に備えて、各人の日頃の行動や準備が詳細に書かれているそうです。

簡単にリストアップしてみます。

1)核シェルターの確保が原則義務で、スイスの総人口750万人に対してシェルター収容可能人数は860万人。シェルター内には、国民全員の4ヶ月分の食料が備蓄され、ベッド、水道、調理場などの十分なスペースがとられています。

2)20~30歳まで徴兵制度あり。訓練を受けた後は、有事の際、予備兵となるために普段から銃を家屋に隠し持っている。

3)スイスでは自然を利用した目に見えない大砲を備える隠し基地がいたるところに設置されている。

自分の身も家族も自分で守る、「リスク0」を目指して万一に備えて大げさに考えるくらいがちょうどいい、との考えが国民に広く理解されているのです。

もうひとつ、付け加えたい点は、スイスは軍事国家なのですが、自国防衛の軍のみで、他国に侵攻できる軍を持たない、ということです。

下は今年8月に放映された「世界の日本妻は見た」というTBS番組ですが、この番組から一部をリストアップしてみました。興味のある方は下記でどぞ。

https://www.youtube.com/watch?v=ZRbp_LBjdgQ#t=2009

安保反対派、少なくとも、スイスのようにしてはどうか、くらいの案を提示してくれないと!「日本は第9条で戦争放棄をうたっている。平和主義ですから、どうぞ侵攻しないでくださいね」などは寝言です。

ニーチェは言っています。
生身のわたしたちの体験の範囲と距離はいつも限られている。全ての音を聞くことはないし、全てのものに触れることもできない。それなのに、大きいだの小さいだの、固いだのやわらかいだのと、勝手判断をしている。最初から限界があるのに、自分たちの判断が間違っているかもしれないということに気づかないでいる。これが人間であることの大小さまざまの宿命である。

人間の大小さまざまの宿命の大に入るのが戦争と言えるでしょう。
相手あっての戦争です。その宿命から辛うじて逃れるには、「戦争反対」と叫ぶだけではダメです。巻き込まれないように最大の国防力が必要だとはわたしの考えです。世界は腹黒いのです。
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コメント
永世中立国スイス〜いい響き!サウンズ グッド、
スイスといえば、
①ジュリー アンドリュースがトラップ大佐家族をつれて、ナ⭕️スの親衛隊をかわし、オーストリアからスイスに亡命するミュージカル映画、サウンド オブ ミュージック が懐かしい。
② 今はローマ法皇の警備業務への自国民の派遣とか、かってパプスブルグを打ち負かし追い出した最強の農民軍団をかっこいいというイメージがあったが、つい最近スイス軍がフランスに進入、大量の水を持ち帰り、牛に飲ませて、怒られたみたい(^o^)

もう少し、しょうもないこと書きたいけど、よろしおまっか(^o^)
2015/08/13(Thu) 18:48 | URL | やまひろ | 【編集
やまひろさん
わたしも覚えていますよ、山越えしていく最後のシーンですね。

②については、初耳(笑)
2015/08/14(Fri) 16:56 | URL | spacesis | 【編集
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