2015年11月11日 

毎年11月11日は、「サン・マルティーニュの日」です。サン・マルティーニュの前後はまるで初夏のようなポカポカした暖かい日が続くと言われますが、それにたがわず、昨日今日とまことにいい陽気のポルトでした。

この日は、今年採り立ての焼き栗をほおばりながら、この夏、9月10月に収穫されたぶどうで造られたできたてのワインやポルトガル伝統のJeropiga(醗酵前のぶどう液に、醗酵を止めるためにAguardento という焼酎を加えたもので、アルコール度18度)、もしくはポルト・ワインを味わうのであります。

サン・マルティーニュ

さて、聖マルティーニュ(マルティン)」とは誰なのか?
これには4世紀終わりころの古い言い伝えがいくつかあるのです。そのうちのひとつをご紹介します。

ローマ帝国軍の兵士としてマルテーニュが馬上の人としてイタリアからフランスへ向かっていたときのこと。悪天候でとても寒く強風も冷たく吹きつける11月のある日、目の前に、着ている衣服もボロボロの貧しい男が現れ、物を乞うたのであります。

施し物を持たないマルティーニュは、やおら剣を取り出し、身にまとっていた当時のローマ兵が着る真っ赤な自分のマントを真っ二つに裂き、半分をその男にあげたのでした。するとその瞬間、これまでの寒さも強風も止み、日が照りだして来たのであります。マルティーニュの善行に報いる神のなした技です。

saomartinho.jpg
(Wiki引用)                      

その夜、その時はまだ異教徒だったマルティーニュの夢の中に、赤い半分のマントを着けたキリストが現れ「ここにいる、洗礼を受けていないローマ兵士のマルチーニュがわたしにこのマントを着せてくれた」と天使に話している声が聞こえ、周囲が急に暖かくなり寒さにこごえるマルティンの体を温めました。以来、秋にも拘わらず11月11日前後の3日ほどは良天候に恵まれ、まるで夏のような暑さになると言われています。

そうして見ると、確かにこの2、3日は暖かく、まさに「サン・マルチーニュの夏」と言われる所以にうなづけます。これは英語では「Indian Summer」、日本語では「小春日より」に当たります。世界の国々のそれぞれの習慣は違っても、どこか似たようなつながりが見えて面白いなぁと、わたしは思っているのですが、こういうことは探してみるとたくさんあるような気がします。

さて、この夢を見て後、マルティーニュは18才で洗礼を受けやがてフランス、トゥールの大司教になり81歳で没したと言われます。マルティーニュはヨーロッパで最初の殉教なくして聖人に列せられ、フランス、ドイツの守護聖人、イタリアではワインの守護聖人になっているそうです。

我が家では、デザートの替わりに、今晩はゆで栗を食べながらポートワインで夕食を締めました。秋の夜長、本に目を落としながら芳醇の酒ポートワインを傾けるのもオツでござんすね。

では、みなさま、本日はこれにて。
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