2016年3月10日

夜空の星を見上げることは過去を見ることである。何十光年、何百光年、果ては何千何億光年もの長い宇宙の旅を経て、銀河系宇宙の端っこにある我らが太陽系の、その中の地球という惑星に住む私たちの目に入る星たちの光。何気なく見上げる夜空の星星には人類の想像の域を超える旅の物語があるに違いない。

夜空を見上げ、星座表を手にして星を探すようになったのは、ポルトガルへ来てからである。星星の中の地球と同じ太陽系の仲間である赤い惑星、『火星』を台所のベランダから偶然見出し、その動きを目で追い始めたのが始まりだった。家人が寝静まった深夜に起き出し、わけが分からないながらも、星座表を手に、見上げる真冬の夜半の空は、だたただ壮大で、翌日の首の痛さは別にして、ため息が出るほどに美しかった。
  
ポルトガルに来ることがなかったら、私も日本の都会で行き交う人跡に混じる毎日にこの身を置き、おそらく星の観察などに目を向けなかったであろう。しかし、日本と同じ地球上にありながら、ここでは時間はゆったりと、そして、一日の終わりがあくせくとではなく、窓から夕日が彼方の森の向こうに少しずつ隠れて行くのが見えるのと同じように、ゆっくりと時間を閉じるのである。このような自然の光景に、わたしはしばしば幸福の本質のようなものを垣間見る気がする。

1998年11月、待ち焦がれた彗星テンプル・タトルが引き起こす流星群をついに自分の肉眼で見た。彗星は太陽の周りを環状にまわりながら、その中身をこぼして行くのだ。こぼれているところは尾部と呼ばれ、その尾部の部分が地球の大気圏に入って燃えながら落ちるときに光る・・・いっぺんに何百何千と燃え上がる、小さなかけらが、まるで星が落ちるかのように見えるのである。テンプル・タトルから落ちる星のかけらは「リーオニド」と呼ばれ、リーオニドの流星群は33年に一度しか見られないと言われている。
   
1998年11月17日午前3時、表通りに面したベランダから北東の空を仰ぐわたしの頭上に落ちてきた流星群は、1時間で数えること49個!それはまさに、大いなるものの手になる、夜空の奇術ショーそのもので、しばし、どんな言葉も浮かんでこないひと時だった。
   
わたしたちが再びこの流星群『リーオニド』にであうのは2032年である。もう一度、この「夜空の奇術ショー」に招待される切符を再び手に入れることがわたしはできるだろうか・・・その日11月17日はわたしの誕生日にあたり、これまでの誕生日でわたしが得た最高の贈り物であった。

誕生しては夜空に輝き、自らの重さに耐えられなくなった時、大爆発を起こして死んでいく無数の星を持つ宇宙。宇宙はそれ自体が哲学であり、人の生に似ているようにわたしには思われる。
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コメント
天体ショーは神秘的(^o^)
御無沙汰してました。お元気そうでなにより(^o^)トランプさんも益々元気(^o^)
2016/03/11(Fri) 15:50 | URL | やまひろ | 【編集
やまひろさん
こちらも10日ぶりの更新でした^^;
このところ、忙しくてなかなか更新できませんでした。
トランプ氏、困ったものですね。かと言って、ヒラリー女女史もわたしはあまり好きではないもので^^;
2016/03/11(Fri) 17:53 | URL | spacesis | 【編集
ドナルド トランプ氏は面白い(^o^)
トランプ氏の経歴、交遊関係は面白い(^o^)
今の奥様はスロベニア出身。何かと喧嘩ぱやいが案外頭脳的なひとかも(^o^)
何回もの離婚、倒産を乗り越えている(^o^)

友達はビンス マクマホン氏〜ハルク ホーガン氏と共にWWFを世界最大のプロレス団体に仕上げている。

案外イケるかも(^o^)
2016/03/11(Fri) 19:27 | URL | やまひろ | 【編集
やまひろさん
ビジネス面では辣腕なのでしょうね。でも、トランプ氏は口が過ぎます。

日本に関しても勘違いな部分が見られ、彼が大統領になったら、心配です^^;
2016/03/12(Sat) 14:03 | URL | spacesis | 【編集
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2016/03/16(Wed) 05:42 |  |  | 【編集
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