2016年11月13日 

さて、1978年にアメリカで出会った歌が「Send in the Clowns」だということを発見したと書いたのは前回。今回、舞台はアメリカからケンブリッジに移っての歌の話です。

ケンブリッジはわたしにとり、初めての外国でした。1975年6月で、大阪のOL時代です。一ヶ月の語学留学でしたが、ローンを組んでの借金でした。オフィス勤めでしたから一ヶ月の休暇をとるのに多少苦労しましたが、持ち前の度胸で東京本社に「給料は要らないので一ヶ月の休暇をくれ。仕事は同僚と話をつけてある」と直談判し、会社創立以来、一ヶ月もの長期休暇をとった最初で最後の社員でした。

で、その休暇で何をしたかというとローンでイギリスのケンブリッジ・ホームステイの語学留学をしたのであります。

この頃はビアハウスの歌姫バイトはしておらず、もう27歳になっていましたが、日頃から独学していた英語、どうしても本場に行って見たいとの思いが強く、思い立ったらぶつかるのみ、の性格です。そうやってゴネて借金を作り出かけたケンブリッジ語学学校留学でした。

今から40年以上も昔のことです。現代のように多くの人が海外旅行をしている時代とは違い、なかなか勇気のいる決断でした。乗ったフライトもほんとにひどいアエロフロートでしたしね(笑)

ケンブリッジ1975
コースで同級生だったスイス人のブリジット。キングス・カレッジにて。

さて、成田空港はまだない時代で、男女6、7人の留学グループが羽田空港に集合です。中の一人に同年輩で九州宮崎からの女性が母親に見送られて来ていました。彼女とは留学中に仲良くなり、帰国して後は宮崎で当時のボーイフレンドであった現夫もいっしょに、お世話になったこともあったのですが、その彼女が聞かせてくれた話。

空港であなたを見かけた母が、「しっかりしていそうなあの人にくっついて行けば間違いない。安心だ」と言ったのだけど、友達になって分かった。どこがしっかりしてるのよ~。おっちょこちょいそのものじゃない。がはははは!・・・・・・・・・・^^;

すぐ化けの皮がはがれるのも、わたしである。いや、もともと、「しっかりしている」化けの皮を被っているつもりが本人のわたしにはなく、それは人様が勝手にわたしと言う人間を買いかぶってしまうのであって^^;なんともやっかいな話ではある。

6月、大学は休暇に入っており街にはケンブリッジ大学生の姿もなく静かで、わたしのそこでの生活は女の子が二人いるイギリス人家族の家でのホームステイでした。その時初めてイギリス人の食卓が随分と質素だと言うことを知りました。そして夕食のメニューのほとんどは鶏肉と茹でた野菜類でした。小食のわたしが、ホームステイ先での食事では足りなかったのでありましたっけ(笑

ケンブリッジ1975

写真のように市やスーパーマーケットで小さなりんごを買い置きしては、夜、部屋でそれを食べて腹をふくらましたものです。
前書きが長くなりましたが、Judy Collinsの歌に出会ったのは、このホームステイ先でした。週末をリビングでのんびり過ごしていたホームステイ先の夫妻といっしょにわたしも同席していました。この時、ミセスがかけてくれたレコードが「Amazing Grace」だったのです。

この歌はわたしの心に深く残り、この後1年後に始めたアサヒビアハウス歌姫バイト先で知り合ったキャセイ航空のクルー仲間とのおしゃべりの祭にこの歌が話題に上り、その中の一人が、楽譜を探し出してイギリスだったか香港だったかから持ってきてくれたのでした。

ビアハウスで歌ったのかって?と、とんでもござらん。飲む席で賛美歌など、バチがあたるというもんでしょう。ギターを弾きながら一人家で歌っていたのであります。

1970年にJudy Collinsが歌って大ヒットしたのだそうですが、これはイギリス人の牧師、ジョン・ニュートンが作詞した賛美歌だということを後に知りました。18世紀半ば、奴隷貿易に携わり富を得ていたニュートンは船が嵐に遭ったとき、生まれて初めて真剣に神に祈り生死に一生を得ます。やがて牧師になり、後に奴隷廃止法案をイギリス国会で進めたウイリアム・ウイルバーフォース(William Wilberforce)は、このニュートンの影響を受けています。映画「Amazing Grace」では、政治家ウイルバーフォースの奮闘が描かれています。

Judy CollinsのAmazing Graceを見つけました。


最後におまけでケンブリッジ語学留学時、週末を利用したロンドン見学の当時の写真をば。

ケンブリッジ1975
 
ロンドンの安宿B&B宿泊。いやぁ、ここ、部屋の状態がひどかったなぁ。ロンドンの町をただひたすら歩き、目には見えなかったけれどスモッグのせいでしょう、一日の終わりには手足の爪が黒くなったものです。

ケンブリッジ1975

当時から歩くのが好きだったわたしが同伴した上の彼女に言われた一言が、「もうあんたとは一緒に観光で歩きたくない・・・疲労で足が死ぬよ」で、ありました。

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