2016年11月22日 

何気なく目が覚めて枕もとのデジタル時計を見ると、まだ朝5時前でした。

一度目が覚めると寝付かれなくなる性分です、二日降り続いた雨も止んだようだし、星でも見てみるかと起き出して、台所のベランダの大窓を開けました。窓から体を半分乗り出して空を仰ぐと、ひんやり澄んだ空気が肌に触れ、頭上にはくっきりとオリオン星座が空を陣取っていました。

昨夜寝る前に、ケータイをオフにするのを忘れたことを思い出し、リビングに置きっぱなしのケータイを手にすると、メッセージの青いサインが点滅しています。見ると、息子からのもので、「地震大丈夫。東京はたいしたことなし」とあります。

え!と思いすぐパソコンをつけてニュースを読んだのですが、みなさまのところは、大丈夫でしょうか。
「のど元過ぎれば熱さを忘る」「震災は忘れた頃にやってくる」と諺もあります。いざと言うときの準備を日頃からしておくように、大事な書類はまとめてすぐ手の届くところに、また非常時リュックも点検しておくようにと、改めて子どもたちに注意を促したところでした。

娘には、いざという時に、何はともあれ持ち出すであろう、3匹の飼い猫の運び方も訓練しておいたほうがいいと言う必要があるような・・・ネコのキャリーバッグは用意しているらしいが、いざ、3匹を場合によっては一人で持ち出さなければならないこともあり得ますもんね。

さて、ネコの話ついでにわたしが近頃気がついたネコについてのことを、メモしておきたいと思います。
拙ブログには何度か登場してもらってる、近所のジョアキンおじさんの畑の野良猫たちですが、そのネコたちの餌運びを朝晩し始めてかれこれ10年にもなるでしょうか。

一時は10匹をも超える数の野良猫たちが畑に住み着き、我が家の5匹ネコよりもはるかに多いエサを作ってはせっせと運んだものでした。できればカリカリエサが買出しにも、持って行くのにも楽なのでそれにしたかったのですが、当初、猫たちは食べませんでした。

neko
黄色と黒猫ちゃんは保護されて、引き取り手が見つかったと聞きます。矢印の黒猫ちゃんはわたしに因んで「Yoko」と日本名が付けられたそうです。

そこで、朝はカリカリエサ、夜は猫缶という風にして徐々に慣らそうと考え、やっと数匹がカリカリエサを食べるようになっていたのでした。

2年ほど前から、動物保護ボランティアの人たちが、ジョアキンおじさんの畑をコロニーとしてネコを捕獲し、去勢手術を施しては子猫以外は再びここに返して置いて行くのでした。成猫は引き取り手がいないからです。コロニー(Colony)とは、同一種の生物が形成する集団、もしくはその集団が住み着く特定の場所のこと。方耳の先が少し切られてあるネコは手術済みの印です。

ジョアキン猫2
一時期黒猫の時代であった。

最初は、これ以上、畑に住み着くノラ猫を増やさないためにいい方法だと思ってきたのですが、この数ヶ月でノラ猫の数があっというまに減ったのです。夏には、食事の合図で集まるネコが4匹になってしまいました。そうしているうちに、この頃、見かけないなぁと思い、ジョアキンおじさんに聞いてみる一匹は交通事故に、もう一匹は畑で、もう一匹はまだ見かけていない、というので、とうとう赤トラちゃんが一匹になってしまいました。

joaquinojisan2.jpg
残ったのは左の赤トラちゃんだけ・・・

可哀相に一人ぼっちです。雨と寒さしのぎのために、屋根付きトイレを買い、中にクッションと毛布を敷いてそれをおじさんの庭にある大きなドラム缶の中に入れました。赤トラよ、夜はここで寝るんだぞ、と言い聞かせています。

思うのです。こうして去勢手術をするのはいいのだが、今や室内猫たちもその手術をさせるわけですから、気がつけば猫の人口がバッタリ減ってしまって、わたしたちが猫という動物そのものをめったに目にすることがなくなった、という日が遠からずくるのではないか、と。それは犬にも言えます。

思えばポルトガルに住んで38年になりますが、最初の3年程を除けば、わが家族はワンちゃんや猫たちが常に一緒におり、フラットに移る前の古い家には庭があったので、台所のドアは開けっぱなし。猫たちはいつでも自由自在に出入りできる状態でした。

gato-tanpopo.jpg
他の猫達に一目置かれていた「たんぽぽ」

気位の高かった真っ白いメス猫の「たんぽぽちゃん」は、そんな具合でしたから3回ほど子猫たちを産みました。3回目には、さすが、「いい加減、止めておくれじゃない?たんぽぽちゃん!」と文句をたれたものです。

貰い手を見つけるのに苦労しましたが、なんとかなり、あとはそれぞれの子猫、子犬たちの幸運を祈るのが精一杯でした。その頃は飼いネコたちに去勢手術を施しませんでしたが、今のフラットに引っ越した祭に、「これはまずいかも」と言うので、当時、病気だったたんぽぽちゃんを除いては全員手術をしたというわけです。

chibikoneko.jpg
たんぽぽの子猫たち

ジョアキンおじさんの畑も当時は今の2倍くらいの広さで、いったい何匹の猫がいたことでしょう。正にノラ猫たちの天国と言えたような気がします。室内猫は外の世界を知らないまま一生を終えるのですね。

我が家の5匹猫のうち、4匹はそうです。盲目のゴンタだけは、前の家にいた時から外を自由に歩き回り、フラットに移ってからも目が見えなくなるまで、毎週末には1時間ほど、外へ出していました。必ず帰ってきては、外でわたしたちを呼んだものです。他の4匹は子猫でフラットに入りましたから、外出は無理です。

時代が変わり人間の生活様式も地面から上に住むことが多くなりました。ノラネコたちに去勢手術をするのが、果たしていいことなのか。人間が他の生物の生態の変化に大いに関わっているのだと深く思い知り、少し沈んだ気持ちのここ数日です。

そうそう、ジョアキンおじさんの畑の住人ではないのですが、春先から許可を得て、ジョアキンおじさんの庭に毎夜食べにくる猫がいます。
neko2.jpg

これは5月ころの写真です。面魂がすごいでしょ?決まった時間に必ずわたしを、いや、エサを待っております。エサをあげ始めて6ヶ月になる今、少し痩せていたのが、現在はぷっくぷく。毛もふわ~っとなり、なかなかに見事なライオンのような成猫になってきました。

この猫は一度も猫らしい鳴き声を発したことがなく、てっきり鳴き方を知らないのだと娘にも話していたら、なんとまぁ、ついしばらく初めて「ニャ~」と鳴いて足元に体を摺り寄せて、ついでにパシッと引っかいていくのであります。危なくてスカートなど履いていけません。ものの本によると、ノラ猫が心を開くのに4年かかったという話もあります。なるほどなぁ、と、こやつを見ていると頷けることではあります。

我が家の一番若い猫ゴロー君が8才ですから、最高20年生きるとして、見送るまで後12年はわたしも頑張らないと。猫たちにして見れば、「エサ運びがいなくなる日」が、一番怖いところでありましょう。

今日は病上がりゆえ、ダラダラと書いてしまいましたが、ご勘弁。猫の話でありました。

下記は、ジョアキンおじさんの猫たちについての過去記事です。興味あらばどうぞ。

「ジョアキンおじさんの、鍵、貸します」
ジョアキンおじさんの猫たち


では、みなさま、また!
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コメント
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2016/11/26(Sat) 08:33 |  |  | 【編集
赤猫の目つきがふじちゃんそっくりw
人と動物の付き合い方って難しいねぇ…
2016/11/26(Sat) 21:55 | URL | もいける | 【編集
ミセス・モイケル
この時から半年になるから、今は一回り大きくなって、プクプク。

威嚇しながら足元に擦り寄って来る(笑)人間を信用しないぞ、ってなことかな。ひっかくので油断はできない。
知らん顔してエサ運びをしてます。

ふじちゃん、里親は難しいだろな。まだまだケージ暮らしをしてもらうことになりそうだね。少なくともご飯が食べられるし、寒さがしのげる。幸せかどうかは別にして。
2016/11/27(Sun) 03:57 | URL | spacesis | 【編集
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