2006年9月23日
アレンテージュの平原
★ポルトガル、アレンテージュ地方の黄色い草原

もう少し、補習校がらみの話になります。

前回述べましたように、ポルトの補習校は息子がちょうど小学校
1年生にあがる年に設立され、日本語教育の面で我が子たちは大変
運が良かったと思っています。

補習校ができるとは、夢思っていませんでしたので、子供の日本語
教育は母親であるわたしがして行くつもりで、息子が6歳に達する
までには、「海外子女教育財団」へ時折手紙を書き、教科書や
ドリルの入手について問い合わせして、いくつかの教材を財団を
通して取り寄せていました。
息子の日本語教育の下地がだいたい整っていたと言えましょうか。

1986年の数年前までは、母親が日本人、父親が外国籍の夫婦の
間に生まれた子供は日本国籍を持つことはできませんでした。
それが国際法改正により、外地に於いては、日本大使館に届け出る
ことで、22歳まで日本国籍の所有、つまり重国籍が法的に認めら
れたのです。(付け加えますと、これらの運動はネットから始まった
と記憶しています。)

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ー続きはここからー

生まれた時には無かった日本国籍、早速わたしたちはリスボンの
大使館まで届け出て、息子は晴れて「日本人」になれたわけです。

さて。補習校は原則的に、親の海外赴任に伴って日本からやって来、
再び帰国していく日本国籍の子供たちを対象にした在外教育の
場です。 将来必ずや帰国するとは限らないものの、先のことは
誰にも分からない。
日本国籍を持つからには、日本国の教育を受ける権利と義務がある、
ということで、息子は補習校で受け入れらました。

この頃から、チラホラ聞かれるようになってきたのが、「帰国子女
という言葉です。
同時に「ハーフ」という言葉が、これまで自分とは全く関係のない
ものだったのですが、我が子がまさにそれだと言うことを改めて
認識することになります。

息子や娘(息子とは6歳離れています)が物心つくころになると、
両親が日本人の子供たちや日本の学校で体験入学なるものをした時
などに(これについては後日に)、周囲から

「ジュアン君は、もいけるちゃんはハーフだよね?」

と言われるようになりました。

ハーフ・・・・
なにか中途半端な響きを持った言葉ではあります。
このままでは、一人前になっても「ハーフ」です。
意味としては分かるのですが、「日本人半分、ポルトガル人半分」
と言う考えは、わたしには、どうもマイナス思考に思えて仕方がない。
プラス思考で行く方が、物事万時うまく運ぶような気がするので
あります。
そこで、我が子たちにはこのように言うことにしました。

ハーフではありません。
日本人とポルトガル人の二つの血を持つダブルであります。」(笑)

これは、大好きなお酒が、カップに半分になったのを見て、

「あ~ぁ、あと半分しかないぞ・・・」と呟くのと、
「うん、まだ半分も残っとるぞ^^」

この思考の違いに似てるでしょうか(笑)

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コメント
はじめまして
ちょっと古いトピですがコメント書かせて頂きます(^ ^)

自分は「ハーフ」って呼ばれて育った者です。以前は呼び方に関して色々考えたことがありましたが、いまは、あまり気にしなくなりました。

「ハーフ」と呼ばれる経験、「帰国子女」と呼ばれる経験、互いに似ていたりすると思いますが、まだまだ理解されない感じがします。もっと多くの人に理解して貰えればと思う今日この頃です。

それでは、失礼します。
2006/11/04(Sat) 02:07 | URL | Nikolaus | 【編集
Nikolausさん、初めまして。
あなたのホームページの記事を今日は少し読ませていただきました。
全部に目を通したらきっと分かることなのでしょうが、
ずっと日本でお育ちになりましたの?

わたしの「帰国子女物語」は、あなたと同じ重国籍の二人の子どもを
ポルトガルで育てた経験を綴ったものです。
「帰国」と言う言葉を使っているのは、今、日本の大学で勉強している
娘が、一度も日本に住んだことがないというのに、中学3年の時に、
卒業スピーチで「自分は日本へ行くのではない、日本へ帰るのだ」
と話し、仰天したわたしのその時の気持と、あなたが書いていた
ように彼女の当時の「日本への限りない片思い」の気持ちを
含んでいます(笑)

わたしが伴侶として選んだ相手が、たまたま日本国籍を持つ人で
なかったがため、生まれた子どもたちは重国籍となりましたが、
親としては二つの文化を受け継ぐことの、できる限りポジティブな面を
見て育って欲しいと願ってきました。
そして、その方向付けのための努力を少ししてきたつもりです。

ただ、わたし自身はダブルであることの悩みを実際には持ちません
から、我が子を初めとするいわゆるダブルの人の心の奥底までは
分からないかも知れませんね。

わたしの帰国子女に関するシリーズはあくまでも親の
立場からにすぎません。
ダブルの子を持つわたしのシリーズが終わった後は、
二つの国籍の狭間で今それなりに目一杯生きているであろう
我が子たちが、今の気持ちを、そして子を持って育てた時の
その経験を続編として、いつの日か綴ってくれることを
夢見ているのです。

お気軽モードで書き始めたダブルの我が子の日本語教育体験
ですが、少しでもどなたかのヒントになれば、とても嬉しいです。

Nikolausさん、ハーフじゃなくてダブルですよ^^

時間をかけてゆっくりあなたのサイトを読ませていただきますね。
どうぞ、今後もご自由にコメントしてください。
よろしくお願いいたします。

2006/11/04(Sat) 07:50 | URL | spacesis | 【編集
コメント頂いていたのにお返事遅れて申し訳ありません。もう、自分のサイトの多くを見て頂けたものと思い、コメントさせて頂きます。


まず、「Nikolausさん、ハーフじゃなくてダブルですよ^^」とお書きになった辺から見解のズレが見られると思いました。

自分のサイトにも書いたのですが、自分は「ハーフ」を便宜的に用いはしていても、それは自分の選択です。善意でおっしゃって下さっているのでしょうが、自分としては自分以外の方の解釈による呼称の訂正は必要ないと思っています。


次に、「片思い」ですが、娘さんの「自分は日本へ行くのではない、日本へ帰るのだ」とは自分が書いた気持ちはだいぶ趣きが違います。自分の思いは日本にいて日本に対する片思いです。娘さんの場合に置き換えれば、スペインにいてスペインに対する「片思い」ということになるでしょう。

娘さんがどういうご経験をされ、先のような発言をなされたのか分かりませんが、ちょっと中身が違うんです。

すこしこわばった文章になってしまって申し訳ありません。自分も、自分のサイトが誰かの参考になればと思い書き進めて来ましたので、あのサイトがお役に立っていたら幸いです。
2006/11/29(Wed) 18:08 | URL | Nikolaus | 【編集
>nikolausさん

解釈、見解が間違っていたようで、ごめんなさいね。

同じ重国籍の人でも、日本、その他の国、と身を置く環境によりそれぞれが違う体験を持つわけですから、考えや感じ方には色々あることでしょう。

我が子たちの場合は、勿論容姿の点で、日本でもポルトガルでも、どうしても少し目立ちますから、はやし立てられたことがないとは言いませんが、日本とポルトガルとでは周囲の反応が随分違うように思います。
ハーフと言われたのも日本の学校での体験入学のときだけです。これらの呼称は日本で生まれたものだと思います。本来はハーフ、ダブル関係なく重国籍を持つひとりの人間です。わたしの住むポルトガルでは重国籍の子ども、あるいは大人がたくさんいます。ダブル国籍という言葉は耳にしますが、ハーフという呼び方は聞いたことがありません。これは日本社会の排他的、閉鎖的な部分が生み出した言葉かも知れませんね。

さて、ダブルという言葉ですが、これは自分の子どもがハーフと呼ばれることへの、わたしの親としての反発がなきにしもあらずです。ハーフと言う言葉には「はんぱな、不完全な」との意味もありますから、わたしはやはり人をして呼ぶのは好きではありません。

「片思い」についてですが、自分の書いたものを読み返してみますと、これはnikolausさんが趣が違うとおっしゃるのは当然でしたね^^;
「あなたが書いていたように」ではなくて「あなたが書いていたのとはまた別の意味での片思い」とすべきでした。

上のわたしのコメントでも書いておりますが、日本語教育体験は、わたしのお気軽モードで書き始めたものです。Nikokausさんのサイトでは、みなさん真剣に考え、また意見の交換もなさっていますね。問題にしっかり目を向けて考えることはとても大切なことだと思います。ハーフ、ダブル、と言う呼称は日本でいずれ消えるとわたしは思っています。

随分まとまりのない内容になってしまいました。
Nikolausさんのサイト、掲示板閉鎖予定とのこと、新たに開設して更なる活発な意見交換の場になりますよう、願っております。




2006/11/30(Thu) 03:20 | URL | spacesis | 【編集
私のオーストリア人ハーフの娘はダブルよりハーフのほうがいいようです。
モデルとかの影響で最近はハーフ=綺麗って言われるし、ハーフでイメージされるのは芸能人だからいいけど、ダブルだと妙に人種問題に配慮しすぎてて政治的で嫌だそうです
2010/12/16(Thu) 13:29 | URL | ミカ@<@ | 【編集
>ミカさん

人それぞれですね。

ただ、ハーフ=きれい、という捉え方にはわたしは
少し躊躇します。
また、芸能人のイメージはいいが、政治的なものは嫌だ
というにも、少し抵抗を感じますよ。

でも、それも最初に述べましたように、人それぞれだと
思います。
2010/12/17(Fri) 09:34 | URL | spacesis | 【編集
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