2016年12月21日 

師走の12月、日本ではお歳暮の時期でもある。クリスマスも今週末にせまり、まだまだプレゼントの買い出しに駆け回る人も多いポルトガルだが、日本のお歳暮にあたるのではないかと思われるひとつが、「カバス(Cabaz)と呼ばれるグルメセット籠です。

cabaz
12月ともなれば、大手のスーパーに並ぶ。

ワインを始め、缶詰、ハムソーセージ類、チーズ、ジャムなど、中身は選ぶことができます。

cavaz2.jpg
Wiki より。Cavaz(果物かごの意味)値段はと言うと、40ユーロくらいから上は300ユーロを超えたりする。

日本と少し違うところは、職場の上司や仕事関係のお得意先への義理がらみの付け届けはしない、という点です。丁度クリスマスとあいまって、一年を振り返ってみてお世話になったと思われる人に感謝の印としてクリスマスの贈り物を届ける、という具合です。

この他、、生ハムの脚一本とか、この時期には欠かせないバカリャウ(Bacalhao=大きな干しダラ)などがあります。
 
produtos2016-1.jpg

生ハムの脚一本。食べるために下は薄くきったもの

presunto3-1.jpg
                     
わたしはこの生ハムが大好きなのですが塩気が多いので近頃は血圧の関係上、極力避けなければならないのが残念至極。

bacalhau2016.jpg
Wiki より。 大きなバカリャウ一枚は5キロ前後、42x92cmの大きさで、厚みは一番分厚いところで5cmにもなる。

上の写真は一枚のバカリャウの切り方を示しているが、切り売りも多い。なにしろ、一枚全部は値もはる。

さて、今日は生ハムにまつわる古い話を引っ張り出しましょう。以下、どぞ。

かつて庭付きの借家に住んでいたころの話ですが、冬の間の湿気を追い払うのに、日中は車庫の戸をよく開け放していたものです。今の自宅フラットと違い、当時は夫の書斎がなく、写真に見られる生ハム、もらって大いに嬉しいのだが、置き場所に困り、車庫の壁にぶらさげて置いたものです。

ある日の夕方、車庫に車を入れ終えて「ただ今」と家に入ってきた夫いわく。

「生ハム、君、上にもってきたの?」
我が家は3階建ての家屋の一番上であった。
「あんな重いもの、わたしが抱えて来れるわけないじゃない」
「でも、壁にぶらさがってないよ」
「ええ??」

慌てて車庫へ行って見ると、確かに夫の仰せの通りあるべき場所に生ハムの脚が・・・ない@@
車庫の奥へツーッと目をやりましたら、れれ?車庫の奥のワイン棚にずらり並んでいるはずのワイン、ウイスキーの本数もガバと減ってるではないか!

し、しまった!そうです、こそ泥にしてやられたのでありました。

当時のわたしは、常日頃から窓開放主義、全面的に人を信頼する人間(笑)日本にいたときからきちんと戸締りをするなど心がけたことがないのです。仕事で日中空けているアパートも、当時飼っていたネコのポチが自由に出入りできるようにと、表通りに面した台所の窓は、いつも少し開けっ放し。それでもあの頃の日本は世界一安全な国と謳われたように、一度も空き巣に入られたことがない。

そんなものですから、ポルトガルへ来てからも風通しをよくするためにと、何の疑いもなく車庫のドアは、特に夏は、そして冬でも天気のいい日には開けっ放しにしておりました。

どうも、それで目をつけられていたようです。

考えて見ると、それまでにも何度かおかしいなぁと思ったことに思い当たる。「確かに夏のシーツ全部を車庫のここに置いたつもりなんだがなぁ。見あたらない」とか、「あれぇ?亭主がいただいた陶芸作家の人形一式の箱、どこへいっちゃんたんだろ・・」等々。

のんきなわたしは、多分自分か夫が整理して車庫の棚に乗せたのだろうくらいに思っていたのですが、思い当たる節がたんとあることにそのとき初めて気づいた。道理でそれらが出てこなはずです。

ふん!ワイン、ウイスキー、それにこの生ハム一本で、こそ泥たちめ、今宵は酒盛りかと思うと、さすが、のほほん者のわたしも面白くない。

こういうことが数回あったというので、物を盗まれるよりも自分が家にいるというのにこそ泥が堂々と入っていたいうことに恐れをなし、とうとうわたしはドア開放主義を止め、以来車庫のドアをしっかり閉めることにしたのでした。

今はこの生ハムを狙う相手が「こらぁ!」の一言で散らばる、たかがネコたち(笑)可愛いもんです^^

バカリャウに関しては下記に記事を書いています。よろしかったらどぞ。

・「これがなくては始まらないイヴ


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