2017年3月13日 

ヨーロッパ在住の邦人を対象にした、とある会員誌の1ページで、ポルトガル紹介の記事を長年書いているのですが、写真撮影も兼ねます。

写真は印刷用の指定の大きさがあり、そのため、行く先々での撮影は手軽なスマホでは間に合わない。いつ、どんなテーマが取り上げられるか分からないので、我がpcは大サイズの画像がごっそり溜め込まれており、そのせいかどうかは知らないのですが、これまで2度、突然のパソコン壊滅の憂き目を見ています。

この時のショックたるや、しばらくは落ち込みますぞ。こまめにバックアップすればいいものを、この次この次と先延ばし、挙句の果てがデータ損失ということにあいなったわけで。

さて、今回書く記事の画像はその損失された中にあったのでした。しからば致し方あるまいと、先週金曜日の午後、ちょうど撮影日和の良い天気でしたので、この機会を逃すまいと再度撮影に行ってきました。ボアビスタの一角にあるアグラモンテ墓地なんであります。

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この墓地のハイライトは何と言ってもFamilia Santos-Dumont(サントス・デュモン家)美しい墓碑です。

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こんな風に美しく嘆かれたら、後ろ髪引かれ三途の川も渡るに渡れない気がします。

ポルト出身の著名な彫刻家Antonio Texeira Lopes(1942年没)とその弟で建築家Jose Eeixeira Lopes(1919年没)の共同作品だというので、それに惹かれて行ったのですが、今回はサントス・デュモン家とはどういう家柄なのかと調べてみてびっくり!

ここに眠るのは、飛行家、発明家であり、ヨーロッパ初の飛行機製作者、飛行術のパイオニアと呼ばれたアルベルト・サントス-デュモン(Alberto Santos-Dumont。ブラジル国籍)の母堂だそうです。彼女は当時ポルトに住んでおり、そのため、アルベルトはポルトを訪れています。
 
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女優、詩人であったEmila Eduardaの墓碑。

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こんなのも↑↓

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ポルトで初の外科女医Aurélia de Moraes Sarmento納骨所。
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「1888年の起こったバケット劇場火災による犠牲者のモニュメント」
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バケット劇場(Teatro Baquet)というのはかつてのポルトは「サント・アントニオ通り」、現在の「1月31日
日通り」と呼ばるるサンベント駅のすぐ横の急勾配の坂道通りにあった劇場です。

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Wikiより

1888年3月20日、上演も終わるころ舞台照明のガスの引火が原因で一夜にして170人の犠牲者を出したとのこと。その慰霊碑です。材料に使用されている鉄くずはバケット劇場のものでしょうか。

ズームアップしたところが、ここにも猫たちがHappy timeをむさぼっておりました。
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ひとつわたしの興味を引いた墓石があります。

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見事なまでに神秘主義思想を表した墓石です。トップの薔薇の花、墓石の表面は「ウロボロス」と呼ばれる自らの尾をくわえる蛇、もしくは竜で、起源は古代エジプト文明まで遡ります。アステカ文明のケツアルコアトルが自ら尾をかんでる姿が描かれているのもあり、輪廻、完全性などの意味をもち、錬金術のシンボルでもあります。

数字「5」は色々な宗教にシンボルとして用いられていますが、神秘主義においても神聖な数字で、古代ギリシャの哲学者アリストテレスの、宇宙は空気、火、土、水、エーテル(輝く空気の上層、雲や月など大気の上層、つまり神の領域)の5つの元素からなるという思想から来ます。

墓石下方のラテン数字Ⅰ~Ⅹが見られるのはモーゼが神から賜った十戒が書かれた石版をかたどっていると思われます。こんな面白い墓石に出会うとは予想外でした。

この項、次回に続きます。

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