2017年6月29日 王家の離宮ブサコ宮殿とブサコワイン

我がモイケル娘たちが昨年ポルトガルを訪れた時にハネムーンの宿泊先としたブサコ宮殿は、日本のテレビでとも取り上げられていますが、建築はイタリア人のルイジ・マニニがおもだって手がけています。

マニニはシントラのQuinta da Regaleira(レガレイラ館)の建築家でもあり、彼独得のゴチック、ルネサンスの建築スタイルが見られますが、ポルトガル大航海時代の栄華を語る華麗なマヌエル建築様式をも取り入れています。

写真は宮殿のファサーダですが、ポルトガル王家15の紋章が飾られています。
ブサコ宮殿

ブサコ宮殿

宮殿ホテル横の入り口階段に見られる女神。

下は頬杖をついた奇妙な動物。

ブサコ宮殿

ブサコ宮殿

宮殿テラスの柱には一つずつ違った彫刻が施されており、マニニのデザインとあらば、恐らくそれぞれに不可思議なシンボルが見つかると思われます。右側はポルトガルの歴史場面を描いたジョルジュ・コのアズレージュ。コラソはポルトのサンベント駅構内のアズレージュ絵の作者としても知られています。アズレージュ絵は内部でもたくさん見られます。

ブサコ宮殿
その中のロマンチックな一枚は、悲恋のペドロ王子とイネスであろうか。

宮殿内に入ってみましょう。

ブサコ宮殿
見事なマヌエル建築とアズレージュです。

ロビーから赤い絨毯の階段を上るとゲストルームへ続きます。階段の横には騎士像が立っています。

ブサコ宮殿

こんなのも。 

ブサコ宮殿

階段沿いにはセウタの戦い(15世紀)のアズレージュ。
ブサコ宮殿

ブサコ宮殿

↑↓ 宮殿ホテルレストラン

ブサコ宮殿

フルコースの一部写真を。

ブサコ宮殿

ブサコ宮殿

ブサコ宮殿
 
ルームキーも面白い。なにやらメーソンのピラミッドをわたしなどは連想します。

ブサコ宮殿

さて、ブサコ宮殿の歴史に戻りまして、ほぼ20年をかけて1907年に完成した宮殿ですが、宮殿建築を引き継いだドン・カルロス王は1908年2月1日、二人の王子と共にリスボンのコメルシオ広場を通り馬車で本宮殿に向っていた折、共和主義者の暴漢によって殺害されます。

長男の王子も同時に亡くなり、かろうじて殺害を逃れた次男がドン・マヌエル2世として王位を継きました。このときドン・マヌエルは19歳、ポルトガル王国最後の王となります。

共和主義という押し寄せる新しい波の混乱の中で、力を失った王室は完成したブサコ離宮を手放し、Almeida氏が買い取り、離宮は富裕族の高級宿泊ホテルへと変貌します。

1910年9月、この宮殿ホテルで「ブサコの戦い」から100年目を祝い王家の宴席が催されましたが、翌月10月5日、ポルトガル王家は終焉を迎えることになります。これについては下記で書いていますので興味あらばどうぞ。

Dia da República-共和革命記念日とペナ城

ブサコ宮殿ホテルについて、もうひとつ加えたいことに、「ブサコワイン(Vinho do Buçaco)」があります。
1917年以来、今でも足踏み方式で造られており、赤白それぞれ年間1万本のみ製造されます。かつては宿泊客のみが口に出来る「幻のワイン」と呼ばれた門外不出のワインで、開発したのは初代Alexandre do Almeidaです。

vinhos-bussaco_medium.jpg
Wikiから

現在は、わずかの本数ですが、ブラジル、イギリス、ドイツ、ベルギーなどにワイン業者Dirk Niepoortを通して売られています。

と、ここまで書いて、あれ?Dirk Niepoort?ディルクさんじゃん!知り合いでござんした(笑)

彼のパートナーであるドイツ人女性Ninaさんがわたしの日本語の生徒さんなのです。これまで何度もドウロ川上流の葡萄農園のパーティーに呼ばれたのに、実は一度も行った事なし^^;

今年もお呼びがかかったのですが、図書館での日本語授業の後の土曜日のことだし、ドウロ川上流まで行くのを億劫がり結局行かなかったのですが、ひょっとするとこの珍しいブサコワインを口にできたかも知れないと思うと、重ね重ね残念ではあった。

製造本数が少ないことと、多量に外部へ出したくないというホテルの意向とでブサコワインは祝いごとでよく開けられるとのこと、調べてみると赤ワインが一本36~40ユーロ(4500~5000円ほど)しています。

ということで、来年はDirk Niepoortさんのの農園に行こうかなぁ、なんて考えているわたしであります。

最後に今回の画像はモイケル娘と婿殿から借りました。

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2017/07/02(Sun) 20:20 |  |  | 【編集
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