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2017年10月9日 

できれば実際に見てみたいと願っていたシスティナ礼拝堂の天井画を見たわけですが、残念ながら現在は撮影禁止です。そして、人の多かったこと!9月半ばでも恐らく観光客は多いだろうと推測し、夫にはそれとなしに「早朝の見学が静かでゆっくり観られるみたいよ」とは言っていたのですが・・・

早朝見学は料金も通常の倍で50ユーロ(約6500円)以上です。わたしが駄々をこねなかったことを良しとし、夫は昼食の時間帯なら大丈夫だろうと、その時間の見学予約をしたのです。
意外と小さな礼拝堂に一杯の人です。立ち止まってゆっくりなど壁画天井画を見ることはできませんでした。
警備員がひっきりなしに入ってくる観光客に「動け」だの「静かにしろ」だの「撮影は禁止」だのと大声で注意を促します。

その中に、ダメだというのに警備員の目を盗んで撮影する不届き者がいて、その御仁、何度も注意されたにも拘わらず盗み撮りをしたもので、最後には礼拝堂から追い出されていました。わたしもつい嬉しさのあまり
撮影禁止を忘れてデジカメを天井に向けた途端、夫に「禁止だよ」と促され、あやうく恥ずかしい日本人を演じるところでした。

というわけで、本日は自分が撮影した画像はなしですが、過去にあげたシスティナ・コード記事を再掲したいと思います。以下。

一般常識として名画の名前はある程度知っているつもりだ。
わたしが高校の美術の教科書に載せられた名画の中で一番最初に心惹かれた絵はべルナール・ビュフェの「アナベルの像」である。輪郭が黒い線ではっきり描かれた白い服に真っ赤なショールをまとったアナベルの絵はとても印象的だった。ビュフェのアナベル像には青い服を着たのもあり、こちらも好きだ。ビュフェのサインもカッコいいと思ったものだ。

しかし、好きな画家を挙げよとなれば迷わずシャガールとゴッホを挙げる。ミケランジェロはといえば、「最後の審判」は名を知っているがこれまで複製の絵もきちんと見たことはなかったが、角があることで知られる「モーゼ像」の彫刻作品だけはミステリー好きのわたしだ、何ゆえの角なのかと不思議に思いながら何度か写真を目にしている。そして今回読んだ本でその謎は解き明かされているのだが、これについては後日とりあげたい。

mosse1.jpg
Wikiより

この本のタイトルに「暗号」という言葉がなかったら、わたしは手にとらなかったやも知れない。ミケランジェロが描いたバチカンのシスティーナ礼拝堂に秘された暗号を知るのは、キリスト教が絡むことなので趣味で探っているグノーシス主義の勉強からいずれ辿り着いただろうが、もっともっと後になったと思う。

わたしは無宗教だが西洋宗教を独学しているのには少し訳がある。

キリスト教の教義にはどこか無理があると思い始めたのは1960年代の高校時代だ。科学技術の分野を取り上げてみると、フランスの初の核実験から始まり、後Chinaも初核実験、東海道新幹線が開通、東京オリンピック、ソ連ボスホート2号の人類初の宇宙遊泳と、人類の技術は目覚しい進歩を遂げた。

地球上の生物がどのようにして誕生したのかなどは、これまで信じられてきた説に対する異論も公に出始めた頃ではないかと思う。

わたしは旧約聖書を物語として読むのが好きだった。奇跡の場面などは何かカラクリがあるに違いないと、色々な方法を無い頭で想像してみたものだ。古代からこの世には多くの賢人がおり、凡人のわたしが考えることを彼らが考えなかったはずはないのではあるが。

ローマカトリックの教えが全てでキリスト教信者でなければ人にあらずの何世紀もの長い時代に、異なった思想をもつ偉人たちはどのように抗ってきたのかに興味をもつ。

4世紀の女性数学者であり天文学者、哲学者であったアレキサンドリアのヒュパティア、ご存知、「それでも地球は回っている」と言ったのはガリレオ、いわずと知れたレオナルドダ・ヴィンチ、現代では形が変わってしまったが過去のメーソンたち、これらの中にテンプル騎士団も入るのではないかとわたしは思っている。そして、非凡な才能を持したミケランジェロがいる。

信念を貫き通したヒュパティアはキリスト教徒によって非業の最期を遂げ、ガリレオは異端審問裁判で後の一生を監視付きの永遠蟄居を強いられた。が、ダ・ヴィンチ、メーソン等は表向きキリスト教信者を装い、暗号を残すことで反抗したのである。ミケランジェロもその一人に数えられよう。

さて、ここから「ですます調」です。

己の絶対的権威を保持し並外れた野望を持つ当時のローマ教皇たちへのミケランジェロの反骨精神には驚嘆を覚えます。本来が彫刻家のミケランジェロ、不本意なフレスコ画をしかも天井に4年間も拷問のような姿勢で描き続けなければならなかったのです。

そうでなくても激しやすい性格の天才、高い天井画であればこそ、積もり積もった不満をフレスコ画にぶつけたのでしょう。なにしろ、この時代は報酬は得るものの、バチカンからの仕事を断る自由がなく、異端者と分かれば死は免れなかったのです。

では、序文が長かったですが、システィーナ礼拝堂のフレスコ画に参ります。

sistyne1.jpg
Wikiより

システィーナ礼拝堂天井画の一部です。真ん中は左から天地創造に始まりノアが方舟を降りて陸地に足を運ぶまで。天井画の左から二つ目を切り取ってみました。

sistyne2.jpg

ご覧あれ。よくよく見るとアンジェロさん、なんてことを!と言ってしまいそうな創造主の後ろ姿。これは教皇ユリウス2世に神からの永遠の嫌がらせをと、いやはやなんともお下品なメッセージではございませんか。
教皇が儀式を執り行う場所の天空から、創造主が聖なるお尻をのぞかせているのです。

バチカンが気づいたのはずっと後のこと。1900年代後半から20年ほどをかけて修復されたフラスコ画ですが、劣悪な状態になっていた絵に新たに色彩を施して現れた原画には誰ならずとも驚かされたことでしょう。天才ミケランジェロの憤懣やるかたない怒りが感じられるのを通り越し笑ってしまいます。

次回に続きます。
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