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2017年11月12日 

子どもたちが二人ともまだ10歳に満たない頃の夏、家族旅行で行ったポルトガル南部のRibatejo地方、テージュ川も上流の、人家の少ない静寂な宿泊先に、「Estalagem Vale Manso」というのがあったのだが、そこの食事処から朝食時二日とも、山並みの見える天空を悠々と飛翔する一羽の鷲を見た。

数年前にも人里離れたアレンテージュ地方の山中で、人も見かけなくなり、この先更に、車で行くべきか引き返すべきかと、家族4人車中で話し合っているときに、車のフロントガラスを通して目の前を、バサリと大きな鳥が飛んで行くのを見た。子供たちとあれは鷲だろうと話したのであった。

結局その時は、子どもたちが同乗していたことであり、車で引き返せない状態になったらという万が一のことを思い、引き返したのであった。しかし、あれこそ、ほとんど手付かずの自然の姿であろう。

自然環境云々とわたしたちはよく口にするが、自然を取り壊し住宅地や町を作り、わたしたちは知らず知らずのうちに、自分たちに都合良い、まがいものの自然を建造しているのである。町に住むわたしたちの周囲にある、いわゆる自然と呼ばれるものはこのまがいものであろうと、わたしはこういう鳥との出会いに触れる度に思う。

もう一昔ほどにもなろうか、夫を引っ張り出して行ってきたポルトの隣町ガイア市にあるParque Biologico(自然公園)で三度目にハゲワシにお目にかかった。実際あんなに近くで見たのは初めてで、その羽の美しさに思わず目を奪われたものだ。

ハゲワシ

数羽いた中に、デジカメを向けるわたしにエラく興味を持ったのか、その鋭い口ばしでカメラをつつくかと思われるほどに、「ぬぬっ」っと網越しに近づいて来て、興味津々の表情を向ける一羽がいた。

見よ、その強大なくちばし、その爪足!

ハゲワシ

元来が怖がり屋のわたし、この口ばしと「なぬ!?」とでも言っていそうなユーモラスな、しかし間近にする怖い目に、思わずズズッtとデジカメ持って後ずさりしてしまった。

標札には簡単に「Grifo=ハゲワシ」とあったが、家に帰り調べてみると、ハゲワシには数種類があり、これはどうやら「シロエリハゲワシ」と言うらしい。アフリカ、南ヨーロッパなどに生息し、翼を広げて飛翔する姿は2.6メートルにもなるのだそうだ。

hagewashi3-1.jpg
この写真はWikiから

翼を広げグライダーのように悠々と飛翔するハゲワシは、他の動物の死骸でも探しているのだろうか、「掃除屋」との別称を与えられながらもその姿は美しい。

が、自然公園のハゲワシは、わたしの写真から分かるように、鉄と網とで囲まれてままならない。

自然公園も人間が創造したもので、まがいものの自然なのである。このシロエリハゲワシ達はきっと天空高く飛翔できるのを夢見ていることだろう。自由に飛べないなんてつまらねぇ。暇つぶしにカメラを向けるおアホな人間の顔でもどれ、ってところだろうか。

とまぁ、今日もこんなオチでございます。
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