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2017年12月22日 

雨が降らない、抜けるような真っ青な空が仰げるポルトガルの夏ですが、今夏、ポルトガル中部ペドロガォン・グランデ山間部で死者61人を出した山火事は乾燥気候の自然発火が原因で、近年に見ない惨事でした。が、雨季だと言われる11月以降もまったく雨が降らず旱魃が心配されて来たポルトガルです。

雨季と寒さの冬を迎えると、わたしが真っ先に気にするのは野良ネコたちです。雨が降らなければ農作物が困る、かといって、雨が降ると可哀相な野良ネコたちです、それでもよほどの大雨でない限り、わたしが毎日エサを届ける時間帯には、がんばって待っているのです。

一時期には大小20匹近くいたジョアキンおじさんの畑を根城にする野良ネコたちも、ボランティアの動物愛護協会が捕獲しては避妊手術を施され、引き取り手が少ない成猫は戻されてきましたが、子猫は術後、貰い手を待つためにそのまま施設に残るという状態でした。

そのため、コロニー(野良猫が集まる箇所)の一つであったジョアキンおじさんの畑には黄トラのオスネコ一匹が住むだけになってしまいました。他はエサの合図を聞くとすぐどこかから現れる頭の大きな黒猫、それとジョアキンおじさんの家の庭でいつもエサをまっている2匹がいます。

このうちの一匹は毛がふわふわの黄色いネコですが、もうかれこれ2年近くエサを上げていると言うのに、人間に対する不信感が強く、シャーッと威嚇するので未だに触ることができません。

ジョアキンおじさんの畑の、或いは庭のネコたちですが、実はおじさんは飼っているという意識はなし。自分の周りに生き物がいるからとの単純な理由で、かつては自分ができた残飯集めを毎朝しては、それを畑のネコたちにやる、というを繰り返していたのですが、数年前に相棒のロバが死んでからは近くの商店街の食べ物屋を回る事もできなくなり、今ではその役割が完全にわたしのものになったわけです。

それで野良ネコたちを見過ごしておけないわたしがバトンタッチしたわけで、おじさんからは、「Obrigado(ありがとうね、)と言われる毎朝、毎夕です。

ジョアキンおじさんには拙ブログに何度か登場願っていますが、ここ数年痴呆が始まった奥さんを抱えていました。「ちょっとドアを開け放しにして畑仕事をしていた隙に、どっかへ行ってしまった」と、大騒ぎになり、ご近所で探し回ったこともありました。その奥さんを数ヶ月前に亡くし、以来、以前毎朝のように行っていたすぐ側の畑にあまり足を向けなくなりました。

無駄金を使わないおじさんです、大きな家の中はこの季節でもきっと火の気がないままでしょう。日中、庭の陽だまりで椅子にすわり、自分の畑で採れた野菜を仕分けしている姿を近頃よく見かけます。その丸まった背中は寂しそうで、ネコにエサを運んでいくときは「Bom Dia, Senhor Joaquim !(ジョアキンおじさん、おはよう!)」と思い切り大きな声をかけるようにしています。

今日は下記にジョアキンおじさんについての過去記事と写真を再掲します。

senhor_joaquim1.jpg
ジョアキンおじさんと愛ロバのマリア・リタ嬢

2010年5月:ジョアキンおじさんのドロボー対策

あんなにたくさんいて、毎晩の餌時には二皿三皿運ぶこともあった野良猫たちが、気がつくといつの間にかかなり数が減っており、あれ?と思っていたこの頃。それもそのはず、数十匹という猫が、土地成金の小金持ちジョアキンおじさんの畑に住み着いていたのですが、その畑の真ん中を市道が通ったのでした。

市道と畑を仕切るのに、こんなに高くしなくたって・・と思われるほど高い石塀を建て、聞くところによると、塀の向こうは地面が道路よりずっと低地になっているのだそうな。

それはつまり、ドロボーが塀を乗り越えて入っても、内側から簡単には這い登れないようにしたのだとか。
ジョアキンおじさん、これじゃ、猫もそう簡単に出入りできないでしょ・・・

joaquim3.jpg

写真の家畜小屋には、ジョアキンおじさん、今時このあたりでは珍しくブタと鶏を飼っているのです。で、どうやら寒い時は猫たちもそこを宿にするようです。

小金持ちのジョアキンおじさんは、我がフラットの斜め向かいにカフェを持ち、そこをダイニングルーム代わりにしているのですが、ちゃんとした大きな家を近所に2、3軒持っております。そのひとつがわたしたちの住む同じ通りの角っこ。写真で言うと右側の車が止まっているところであります。

さて、つい先ごろ、夜も11時を過ぎ、いつものように2、3匹になってしまった野良猫たちにご飯を運んでいきました。ねこたちは、ジョアキンおじさんの家の庭の中や家の塀越しの外で食べるのです。

その日はどういうわけか、呼んでも猫たちが現れない。畑からのそこで帰りがけ、ジョアキンおじさんの家の庭をちょいと覗いてみました。

ん?いつの間にか広かった庭が狭くなり、車庫と隣り合わせにアルミサッシとガラスを使った高い小屋のようなものができております。曇りガラスが使われており、「へぇ~、なんでまたこんなのを?」と不思議に思い、目を凝らしてみると、ふむ・・中でなにかがたくさん動いているような気がしないでもない。

噂では結構お金を出したがらないお方らしい。そんなジョアキンおじさんが、いくらなんでも野良猫たちのためにこんな小屋を自分の家の庭に造ったわけではあるまい。しかし、小屋の中で何かが動いているのは間違いない・・・

そこで、今日、週に二回我が家に掃除をしに来てくれるベルミーラおばさんをひっ捕まえて聞いてみました。

「ドナ・ベルミーラ、ジョアキンおじさんの庭に新しくできたあの小屋の中、何か生き物が入っているようなのだけど、まさか猫たちじゃないわよね?」
ベルミーラおばさんは、実によくご近所のことを知っており、「ペドローソス新聞(ペドローソス=わたしたちが住む区域)」との異名をとっております(笑)

ベルミーラおばさん、その言葉を聞くや、待ってましたとばかりに手にしていた掃除機のホースを放り投げ、「オ・ドナ・ユーコ!」と言うことにゃ、

つい先だって、あの高いレンガ塀を乗り越えて、ジョアキンおじさんの畑からブタと鶏20羽を盗んだヤツがいたのだそうな。

わたし  「あら、ブタは騒ぐでしょ?」
ベルミーラおばさん 「それが ドナ・ユーコ。そのドロボー、ブタをその場で
             見事に始末して、持っていったのですよ。」

ベルミーラおばさん 「それでね、セニョール・ジョアキン、すっかり怒って、
             自分の家の庭にあの小屋を造って畑からブタと鶏を
             移したんでやんス」

わたし 「う、移したって・・・だって、あんなとこで飼ってたら畑と違い、匂いが
      ご近所迷惑ではないの?第一ブタはどうしたのよ?

メルミーラおばさん 「ブタはね、車庫なんざんス!」

えーー!車庫にブタってあぁた、聞いたことありませんぜ・・・車庫に入れる車を持たないからってジョアキンおじさん、なんぼなんでもそりゃないぜ。それに、町の家の庭でそういう家畜、飼えないと思うがなぁ、と言うと、
ベルミーラおばさん、

「だから外から見えないように曇りガラスでゴマカシテルですよ。ドナ・ユーコ!」

ブタをその場で始末して盗んでいくドロボーもドロボーだけど、ジョアキンおじさんのドロボー対策もなんだかなぁ^^;


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