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2017年12月30日 

「子どもは別として大人同士のクリスマスプレゼント交換は止めない?」と、ここ数年夫に提案しているのですが、なかなかウンと言いません。

70にもなると、いつ何時どんなことが起こるやも知れない。もし家の中の物をこのままにして逝けばで、後に残る者が整理するのに多大な時間を要すると思い、日本に住んでいる我が子たちにしろと言うのは酷であろうと、できるだけ暇を見ては断捨離なる身辺整理の真似事をし始めています。それで、大して必要でない物はこれ以上増やしたくないのが本音なのです。

物を持つということは、結局それに縛られることにもなるというのをわたしたちは忘れがちです。かく言うわたしも、しっかり縛られそれからの解放を試みてもいるのです。

ところがポルトガルのクリスマス大人も子どもも親戚中が顔を合わせて、それぞれ人数分プレゼントを用意するもので、クリスマスツリーの下に置かれるプレゼントたるや、大変な数になります。もらうんだから文句言うない!と言われればそれまでですが、しからば、「わたしはプレゼント、要りません」と宣言するのも角が立ってなんだかねぇ。それで夫に、子どもにはしましょう、でも、大人には止める方向で持っていくのはどうかと言っているのですが、難しいようです。

書き入れ時の12月に、ポルトガルの大人がみなそんなことをしたら商売あがったりだと怒られそうです。が、
プレゼントに費やすお金を例えば図書券のような、ホームレス支援券とか動物愛護協会支援券とか、そういう類の社会援助券の如きが作られるのはどうだろうか、なんてことを考えたりします。

わたしが夫の親族にあげるものは、だいたいが帰国時に用意してくる陶器類、塗り箸、扇、人形など日本の小物です。それとて、毎年プレゼントしているうちにダブルようになります。金額関係なく喜んでもらえる贈り物を選ぶのはなかなか骨の折れることで、それだからこそ選ぶ楽しみがあると言えるのでしょう。

というので、毎年夫の兄弟親族からのクリスマスのいただきものをどっさり抱えて家に帰って来ては、はて、これらをどこに押し込もうかと思案します。自分の趣味に合うものもあり素敵だなぁと思うのですが、もう飾る場所も無ければ押し込めるところもなく、何としょう、となります。

今回紹介するのはわたしがいただいたプレゼントの一部、実は好きなBordallo Pinheiro(ボルダーロ・ピニェイロ)社の陶磁器です。

ボルダーロピニェイロ

真っ赤なトマトの器とクリスマスツリーの模様が施された、これまた真っ赤な皿です。Bordallo Pinheiro 社の作品には全て、下の画像に見る真ん中にカエルのデザインが入ったロゴがつきます。

ボルダーロ・ピニェイロ

ロゴにもあるように、創立1884年、工場はポルトガル南部、リスボンに近いCaldas da Rainha(カルダス・ダ・ライニャ)にあります。2008年のポルトガル全土を襲った経済危機で危うく閉鎖に追い込まれるところでした。

このニュースが流れた時は、わたしも、これでポルトガルの伝統工芸がまた一つ無くなるのかと、残念に思ったものですが、Viseuに本拠を置くVisabeira複合企業グループが買い取り、閉鎖を免れました。

ボルダーロ・ピニェイロ社の食器の特徴は野菜やフルーツ、魚、動物をデザインに使い、鮮やかな色具合に仕上げられていることです。

特に下にあるキャベツをモチーフにした器はボルダーロ社の人気ナンバー1と言えます。

ボルダーロ・ピニェイロ
我が家の台所の壁に飾ってキャベツモチーフです。同じく下のキャベツモチーフ大皿はわたしのお気に入りで、いつもポルトガルの年越し料理をのせるのに使っています。それで、左端真ん中が少し欠けてしまいました。

ボルダーロ・ピニェイロ

日本語教室の同僚Oちゃんに以前いただいた魚の大皿です
ボルダーロ・ピニェイロ


ついでに、わたしが「ねずみのアナトール」と名付けて台所に置いてあるチーズケースも紹介させてください。

名前の由来は以下の通りです。

「わたしのねずみのアナトール」

「ねずみのアナトールは、フランス一、しあわせもの。パリのちかくの、小さなねずみ村に、おくさんのドセットと、六人のかわいい子どもたちといっしょに、すんでいます。」(本から引用)

と始まる小学生向けの本があります。

アナトール
Wikiより

ある夜、いつものように、家族のためにえさを漁っていると、自分たちの種族が「フランスの恥!」とまで言われて、人間から忌み嫌われていることを知ります。
 
プライドのある「ねずみのアナトール」は、その言葉に傷つき悲しみ、なんとかできないものかと知恵をしぼり、食べ物をもらう変わりに毎夜忍び込むチーズ工場に、「最高においしい」「まずい」と、チーズの味の感想を書き込んだカードを残して行くことを考えつきます。

工場ではその感想を参考に味を改良していき、チーズはやがて大いに売れることになるのですが・・・

週末のかつての我が職場、ポルト補習校でも4年生の国語教科書で取り上げられ、子供たちと一緒に楽しんだたことがありますが、さすが食文化のフランス、なかなかにウィットに富んだお話でした。

実は我が家にも「ねずみのアナトール」がいるんです。え? spacesisさんとこ、飼い猫が4匹もいるのに、ねずみもいるんですか?なんて聞かれそうですが、うふふ^^ ご覧ください↓

ボルダーロ・ピニェイロ

チーズをかじっている我が家のアナトール君です(笑)

夫はチーズ好きで食後には必ずと言っていいほど食べるのですが、中にはかなり強い匂いのチーズもあり、こういう時にはこの蓋つきチーズトレイはとても助かります。30cmX22cmの大きさで、チーズの塊が大きいポルトガル、ちょうどいいのです。

ふたを持ち上げる時は、アナトール君をつまみます(笑)絵をよく見ると、ネズミを追いかけるネコまでちゃぁんと描かれていて、わたしはとても気に入っています。

と、ポルトガル伝統工芸ボルダーロ・ピニェイロ社の陶磁器を紹介しましたが、和食器にはやはりかなわないのではないかなと思っております。一時期は帰国するごとにデパートを覗いては、少しずつポルトガルに持ち込んで来た和食器ですが、ある日、気がついたのです。ポルトガルの食卓には和食器は全く合わない、と・・・・

そして、上述したように、もう収納する場所がない。そんな訳で近年は、デパートの食器売り場を覗くとゼッタイ手が出るので、その売り場だけ足を向けないようにしています。

では、今まで日本から持ち込んだものはどうしているかと言うと、ボランティア活動の「日本文化展示会」がそれらの出番なのであります。

本日はクリスマスプレゼントからこんな話にまで及んでしまいました。

本年度も拙ブログを読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、みなさま、どうぞよい年をお迎えくださいませ。
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コメント
こんにちは!
素敵な器と何とも言えない微笑ましいお話し。知らない世界を覗かせて頂き、世界が一つ広がったようです。有難うございます。
2017/12/31(Sun) 09:11 | URL | 相子 | 【編集
相子さま
コメントをありがとうございます。

色鮮やかな器もポルトガルであればこそ、映えるのでしょうね。

本日は大晦日、どうぞよい年をお迎えください。

2017/12/31(Sun) 17:25 | URL | spacesis | 【編集
素晴らしい陶器
spacesisさん

E feliz ano novo.
(いえ、翻訳機を見て書いただけです)

ついでですが、ポルトガル語は
PE(ヨーロッパポルトガル語) と 
PB(ブラジルポルトガル語)があるのですね~

ボルダ-ロ社の陶器
なんていったらいいのか・・
おもしろい・・
すばらしい・・・
めっちゃええやん・・・
・・・語彙不足なほげとま・・無力!

アナトール君に至っては
素晴らしい!
素晴らしすぎる! 

けど維持するの たいへんだろうな~
って
ごめんなさい
ネガティブコメントで・・・


spacesisさんのブログ毎日楽しみにしています


ほげとま
2018/01/01(Mon) 23:10 | URL | ほげほげとまと | 【編集
ほげとまさん
レスが遅くなってごめんなさい!

Feliz Ano Novo!

ポルトガル語とブラジルポルトガル語は、British EnglishとAmerican Englishの違いのようなもの、と捉えることができます。

発音も少し違いますが、意味はお互い分かりますね。

ねずみのアナトール器は、いつネコが壊すかとヒヤヒヤしながらいつも台所に置いてありますが、壊されないように仕舞っておくのもつまらないものね。

えぇい!形あるものはいつか壊れるもの、そう思って、たまにちょちょって拭くだけであまり手入れもせず置いてます。

ネガティブコメントと気になさらず^^
2018/01/02(Tue) 20:00 | URL | spacesis | 【編集
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