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2018年1月6日

「金曜日(つまり昨日)夕方6時から、Reitoria(ポルト大学学長執務室がある建物)で、Janeirasがあるから、行って見ない?」と夫から誘われたのですが、泣く泣く断りました。

夕方の日本語個人レッスン、それに翌日の土曜日(今日)は図書館で今年初の日本語授業です。金曜日の夜なんて、普通は、花金だ!TGIF!(Thank Gad. It´s Friday! 助かった、金曜日だ!花金と似たような意味合いでアメリカでよく使われる)と、パーティーなり映画なりイベントなりに出かける人が多いのですが、私の場合、補習校時代から今日まで、翌日授業があるので、実は準備に追われる曜日なのです。

昔は金曜日の夜を楽しめる人たちを多少羨望的な横目で見てきたのですが、長年の土曜日の補習校を退職して、さて、土曜日が休みであるという状況になったとき、実を言うとわたしは慌てました。手持ちぶたさになり落ち着かず、それで結局、図書館で日本語教室の土曜日コースを開いてしまったのであります。

一言で言えば、情けないことに土曜日をゆっくり過ごせない貧乏性^^;。ははは

さて、「Janeiras」とは? 10年ほど前に拙ブログで一度とりあげていますが、今回は夫が撮影した新しい写真と共に紹介したいと思います。

ポルトガル語で1月を「Janeiro」と言います。英語と似ています。「Janeiras(ジャネイラス)」は、キリストの誕生を祝うと同時に新年を祝って、各家の玄関を古くから伝わる歌を歌い歩く1月の数人のグループのことで、これはポルトガルの伝統文化です。

ポルトガルJaneiras
ポルト、Reitoriaの前のPraça dos leões(ライオン広場。正式名はPraça de Gomes Teixeira)で歌うジャネイラス。

ポルトガルの昔のコスチュームをつけたReitoria内のジャネイラス。

Quinta de Sao Roque

ご近所や友達がグループを作る訳ですが、ギターやアコーディオンなどの鳴り物はあってもなてもよろしい。ジャネイラスが歌い終わった後は、しきたりとしては栗やクルミなどの木の実、果物、ポルトガル独特のソーセージなどをお礼としてあげるのがしきたりですが、昨今はチョコレートやお金をあげることが多いようです。

これは、ハロウィンで子供たちが「Trick or Treat(お菓子をくれないといたずらするぞ」と唱えて一軒ずつ家を訪ねるのに似ています。ただし、Janeirasの方はTrickはなしです。

↓学生たちのJaneiras。う~ん。こっちは見た目から、なにやらいたずらっぽい雰囲でTrickが出てきそうな気がしないでもない(笑)
ポルトガルJaneiras
Wikiより

いかにも伝統的なJaneirasたちです。
ポルトガルJaneiras
Wikiより

ポルトガルJaneiras
Wikiより
さて、この「Janeiro,January」についてですが、いったい何ゆえ1月にこうやってドアからドアを歌い巡るのか?と不思議に思い、調べてみたところが面白いことに出会いました。

古代ローマのJano神(←ポルトガル語。英語ではJanusと書いてヤヌスと読む)にまつわるのだそうです。ヤヌスは頭の前と後ろに顔をもった神で、過去と未来、つまり事の終わりと始めの間を司り、天界の門番でもあります。それで門や入り口の守護神とされているのだそうです。

Janeiro、Januaryはこのヤヌスの名が由来で、「ヤヌスの月」と言う意味です。一月に家々の門から門へと歌い渡るジャネイラスは、この守護神の意味もあるのでしょう。

で、この名前を最近どこかで目に、耳にしたことがある・・・と思っていましたら・・・なんと!ダン・ブラウンのベストセラー、「ダヴィンチ・コード」の映画のシーンと「天使と悪魔」で使われていたではありませんか!

映画「ダヴィンチ・コード」では、最後には本性を表すティーヴィング教授の書斎に飾られているヤヌス像が映し出されます。ヤヌスは二つの顔を持つので、「Janus-faced(ヤヌスの顔を持った)」つまり、「two-faced」。二心のある、とか、人を欺くとかの意味にも用いられるようです。ティーヴィング教授その人もヤヌスの顔のように、もうひとつの隠れた顔を持っていました。

昨10月バチカン訪問で撮影してきたヤヌス像
ヤヌス神

また、「天使と悪魔」では、ヴァチカンの次期教皇候補4人の殺害指令を次々に出すアサシン(暗殺者)の背後の者のコードネームとしても登場します。こういう言われ等を知っていれば、推理映画、小説も深い読みができ、もっと面白くなること、請け合いです。

それにしても、始まりと終わりの鍵をにぎるヤヌス神が、現代ではあまりいい象徴に使われないのには、神なりとも天界で歯軋りしているのではないでしょうか。

本日はこれにて。
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