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2018年3月3日 

息子が帰ってなんだかやけにしんとしている夕方、台所に立っていると突然パラパラとガラス窓をうちつけて雹が降ってきた。あぁ、もうすぐ春到来だなと、実は寒さから一挙に這い出すかのような気候の変わり目が好きだったりする。

春を恋い瞼に桜のつぼみを思い描きながら、例え何十年と祖国を離れて暮らしていても自分は日本人であるなぁと知るのである。むしろ、離れているからこそかも知れない。

sakura

幼い頃から故郷、弘前公園の咲き咲く咲き乱れる桜の美しさを目にしてきたゆえ、異国に来てからは桜の花を恋う想いは尚更である。

我がパソコンの横には、モイケル娘のヘンチクリンな「人生いろいろサイコロ」と並んで弘前のソメイヨシノの花びらを押し込めた文鎮が置いてある。文鎮は透明の六面体ガラスなので色々な角度から花びらを眺めることができて嬉しいのである。

古来から日本では「花」といえば桜を意味する。しばらく前になるが、その桜について少し調べてみたことがある。桜を意味する言葉がたくさんあるのを知った。
こぼれ桜、桜影、花いかだ、花霞、花曇、花吹雪、花冷え、花むしろ、夢見草。中には初めて目にする言葉もある。日本人の桜の花を愛でる心が表れていると思う。

同時に知ったのは、花によってその終わり方の言い方が多々あるということだ。

桜は散る、梅、萩はこぼれる、椿は落ちる、朝顔はしぼむ、牡丹は崩れる等々。英語やポルトガル語だと「散る」は一つの動詞しか出てこないと思う。花の散り方ひとつを取ってもそれぞれに表現のしかたがある日本語にはあらためて繊細さ、豊かさを知るのである。

そうしてみたら、表現方法の一つとして擬態語擬声語がさかんに使われるのも日本語の特徴だ。日本語学習者はこれには大抵お手上げになるのだが、この使い方をマスターすると日本語文章が俄然イキイキしてくるのである。

それぞれの国の言葉には各々日本語とは違ったうまい表現の仕方があるが、わたしは日本語というのは実に詩的な要素を持っていると思うのである。

弘前の桜をもう一度見たいがため何度か帰省しているが、残念ながら一度も目にしていない。3年ぶりに帰省する今度の5月、もしかすると、故郷への帰省はこれが最後になるかもしれないだが、果たしてその美しい姿を見せてくれるだろうか。

sakura
ちょっと面白く撮れたさくらの蕾が入った六面体文鎮。
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コメント
春になるとさくらを形容する言葉はよく耳にしますが、こぼれ桜、、、きれいですねぇ。
先日お伝えした早咲きの桜、昨日は満開でした。
有名な弘前の桜、見られるといいですね。

もうじき日本は、桜前線情報と花粉情報が天気予報の主人公になります。

いつも為になる記事や、楽しい記事、ありがとうございます。
以前の記事でアップしてくださった、萩と荻の事、知っている人いませんでした。

日本には色の名称もいろいろありますが、やはり外国語での形容は難しいでしょうね。
2018/03/04(Sun) 15:57 | URL | ぷいぷい | 【編集
ぷいぷいさん
いつもコメントをありがとうございます。

桜、満開ですか!きれいでしょうね^^

日本の色の名前もたくさんありますね。日本語授業で、信号の時に出てくる色、「赤、黄、青」。これもよく出る質問がでます。

萌黄色、薄墨、紅など、外国語では言い表せない気がしますね。
2018/03/05(Mon) 22:55 | URL | spacesis | 【編集
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