FC2ブログ
2018年3月21日 

ナザレを訪れたのはもう10年くらいも前になりますが、今日はナザレをロケ地にした映画にちなんだファドについて。

barco1.jpg

1999年に没した「ファドの女王」アマリア・ロドリゲスが歌い、彼女を世に出した歌が「Barco Negro」(黒い舟)です。

日本語では「暗いはしけ」と訳されていますが、少し意味合いが違うように思います。「はしけ」は貨物や客を運ぶ小さな舟のことですが、「Barco Negro」は歌っている意味からして漁船です。

1954年のフランス映画作品「過去を持つ愛情」の中で、離婚暦を持つフランス人の恋人たちが、ナザレを訪れるシーンで歌われます。アマリアの歌の中でも名曲といわれるファド、と思ってきたのだが、なんと!原曲はブラジルの歌だったのです。

これには少し驚きました。 ポルトガル人も知らない人が多いのではないでしょうか。夫に、この知識をひけらかすと「まさか?」の顔で、いうことにゃ、「ネットにあることが全て正しいとは限らんぞ。」でありました(笑)

そんなことはもちろん承知ですよ、あぁた。 しかし、まぎれもない原曲を今度はポルトガル人人気歌手「ドゥルス・ポンテス」が歌っています。その原曲は「Mãe preta」(マイン・プレタ。直訳:黒い母=黒人の乳母の意味)。

♪黒人の乳母が主人の赤ん坊を揺りかごであやしている。
  こんな風にしてたくさんの白人の子供を喜んで育ててきたが、
  その間に、自分の子は農園で鞭打たれながら働いている。

と、黒人の母の悲しみを歌ったものですが、映画「過去を持つ愛情」では、歌詞をすっかり変えて原曲をはるかに上回るファドの名曲にのし上げていますね。

下記のリンクからこの2曲を是非聴き比べてみてください。

アマリアの「Barco Negro」


漁に出て行き帰ってこられないかもしれない愛する男への「あなたはわたしの胸の中にいつも生きている」との思いを切なく歌っています。
  
ドゥルス・ポンテスの「Mae Preta」 


明日は、ナザレ(2)を案内します。
本日これにて。
にほんブログ村 海外生活ブログ ポルトガル情報へ blogram投票ボタン
コメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事へのトラックバック
Click for Porto, Portugal Forecast 
ポルトガル ポルトの口コミ
ポルトガル ポルトの口コミ にほんブログ村 外国語ブログ マルチリンガルへ
にほんブログ村