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2018年8月23日 

息子とガールフレンド、娘と我ら夫婦の賑やかな今回の5人家族旅行は国境近くのアルメイダとスペインのサラマンカだった。家にいる間中もそうなのだが、車中も食事中も、息子は妹とガールフレンドを絶え間なくからかい、喋りまくり、よくまぁ、二人とも耐えられるなぁと感心することしきり。

息子の口が閉まっているのは寝てるときだ。「お前、ポルトの仲間と一緒のときもそうなの?」と、聞いてみた。静かだと、いったいどうしたのだ?とみんなが心配するのだそうで、果たしてダレに似たのだろうかとそこで話がでた。

人をからかって喜ぶところは、我が父の血ではあるまいか?父は食事中に「ひろいち、ひろいち」とよく母をからかって喜んでいたものだ。「ひろいち」とは、「弘前(ひろさき)で一番」という意味で、何が一番なのか、ついに分からずじまいだったが、母は父のからかいにいつもプンプンしていたのを覚えている。

次から次へと弾丸の如くぽんぽん言葉が飛び出してくるところは、我が日本人の血筋ではない。さりとて、夫側にもその心当たりはないという。すると息子いわく、「ボクの性格はBad combination(よくない結合)なんだよ。パパのStubborness(頑固さ)とママのRestlessness(絶えず、休まず動くこと)の。はははは」

えー!と一瞬、固まった母のわたしである。思わず我が身に問うてみた。わたしってRestlessなの?

して見ると夫に「また増やすの?」とか「まだやるの?」と幾度か言われたことがある。近頃それを耳にしないのは夫が諦めたのであろう。あれやこれや仕事を増やして途中でアゴをだしそうになることも多々あるのだが、結局ひとつ終わってはまた別のことに手を出してしまう性分だ。

このRestlessは歳も考えずに秋から更に増える予定なのである。そうかいそうかいと心中思いながら、息子にRestlessと言われてちょっとギャフンだった。息子の性格はさしづめ日本とポルトガルがもたらした文化の合体とでも言えるだろうか。

そう思いながら、過去にモイケル娘が言った印象深い言葉を思い出した。
日本へ渡り2年ぶりに帰省した時のことだ。

「おっかさんと親父、性格の違いじゃなくて、文化の違いもあるんだねぇ。 一緒に住んでいた時は気づかなかったけれど、2年ぶりに来て見て分かった。」

うほほほほ。あんた、ちょっとは大人になったじゃないと観察力に感心した。

惚れたはれたの間は見えないのだけれど、これが一緒に暮らすとなると、国籍の違う者同士、どうしても文化の衝突はある。

いえね、わたしたち、大きなやりあいはしないけれども、個人的な些細なことがきっかけで終いには、
「日本のこんなところは、よく目にしたよ。そういうところは、ああだらこおだら」と夫。
「なによ、ポルトガルだってこういうところがあるじゃない!」
と、日本対ポルトガルの国同士の言い合いに高じるなることは、時々ある。これは文化の衝突といえまいか。

個人の趣向の違いももちろん出てくる。例えば、音楽を聴くとき。わたしはボリュームを大きくして、音楽を満喫したい方。片や、夫は、かなり低いボリュームを好みます。わたしから言わせると、「そんなんじゃ、その音楽のよさがわからんじゃん!」です。

息子や娘があきれる「バター戦争」もそうだ。夫は固いバターを頑張って薄~くナイフでのばして取り、パンにつける。片やわたしは、「それなら、冷蔵庫外に出しておけばいいじゃない。固いバターは、バターそのものを食ってるみたいでいや!」(もちろん、夏は別da)

それで、どさくさにまぎれて外に出して置くと、「バターを冷蔵庫に入れておくべし」と夫が抗議する。毎日食べるバターだ、冷蔵庫外に置いたとて、いたんでしまうところまで行く以前に食べてなくなってしまうでしょ(←わたしの言い分)

要は、彼は固バタ党、わたしはソフトバタ党。んじゃ、今日からバターはふたつにすれば?こっちの箱にはyuko、そっちの箱にはCarlos。これでどうよ!とまぁ、こんな具合だ(笑)子供たちはそういう親のヘンチクリンなのを見てきて、もしかしたら、「なんでこうなるのか?」と思っていたのだろう^^;

モイケル娘がそういうところに目が届くようになったのは、やはり、日本の生活を通して自分も少なからず経験するところがあったからに違いあるまい。20歳の娘の口からその言葉を耳にした時は、ちっとは大人になったなぁと思ったのである。

結婚した今は、今回久しぶりに両親の生活ぶりを目の当たりにして、もっとドライな観察をしていたかも知らない。二人の人間がひとつ屋根の下で生活するとなれば、多かれ少なかれ大げさな文化の違いだけではなく、育った環境というバックグラウンドの違いを越えて、ある程度譲り合わないとうまくできない。

我が妹も言っていたのだが、思いのほか、自分を抑えて人に譲るところがあるモイケル娘だ、自己主張と譲ることをうまく使い分けて、楽しい生活を築いて欲しいと思っている。

それにしても女子二人が帰りからかう相手がいなくて息子も手持ちぶたさのようだ。家の中が静かで、ここ数日、深い溜息つき、空洞の念を取り払おうとしている母である。
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コメント
津軽衆は大阪人的なとこがありますからね。
よく昔は喧嘩の仕方の比較で、「津軽衆は大声でののしり、南部衆はじっと我慢して最後に無言で刺す」というのがあります。私は南部なので、気を付けております。
2018/08/31(Fri) 20:14 | URL | Ganchan | 【編集
Ganchan
そうなんですか?

わたしが知ってるのは「津軽の手長、南部の火付け」です(笑)

東京と大阪、ポルトとリスボンのように、なにかにつけてライバル意識が表れるのでしょうね。面白いことです^^
2018/09/01(Sat) 02:38 | URL | spacesis | 【編集
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