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2018年9月9日 

本日は自分のメモとして書きますが、お付き合い願えたら嬉しいです。

ポルトの街が「Cidade Invicta」なる別名を持っているのを知っているだろうか。CidadeはCity, Invictaは「敗れざる、征服せざる」の意味だから、「征服せざる街」となる。

この呼び名は、8月に拙ブログで取り上げたポルトガルの歴史、19世紀初期の3回に渡るナポレオン軍侵入戦争の第二回目、ポルトを襲ったナポレオン軍を撃退した出来事と、この後の自由主義派と王政派が激突したポルトガル内戦で、リベラリスト派が多かったポルトがブラジルから北部に漕ぎついたドン・ペドロを中心にして、王政派を破ったということに因みます。

Tripeiro(トリペイロ=臓物を食す人)という名もポルトの人は冠しますが、これもやはり歴史の出来事からきます円は後記にて「Cidade Invicta」「Tropeiroはポルトの人たちの愛国心の表れでもあります。下記のようにポルト市の紋章にも「Invicta Cidade do Porto」と書かれています。

brasao_porto1.png
Wikiより

さて、Invictusはラテン語ですが、この単語を目にしたのは、南アフリカを舞台にしたクリント・イーストウッドが製作に携わった映画「Invictus」ででした。南アのアパルトヘイト政策が撤去され、27年もの獄中生活から解放されたネルソン・マンデラが南ア史上初の全人種参加選挙で最初の黒人大統領に選出されたころの、南アとニュージーランドのラグビー決勝戦までのストーリーです。

映画ではマンデラをモーガン・フリーマンが、ラグビーチームのキャプテンをマット・デイモンが演じていました。


獄中での結核や呼吸器官疾患の病を抱えながら石灰石採掘場での27年間の重労働を強いられたマンデラを支えたのは一編の詩でした。
「I am the master of my fate, I am the captain of my soul」

この最後の一節にひどく惹かれ、検索してみると、これは1875年に出されたイギリスの詩人William Ernest Henleyの詩「Invictus」ということでした。

テキストは下記の如し。

「Invictus」
Out of the night that covers me,
Black as the pit from pole to pole,
I thank whatever gods may be
For my unconquerable soul.

In the fell clutch of circumstance
I have not winced nor cried aloud.
Under the bludgeonings of chance
My head is bloody, but unbowed.

Beyond this place of wrath and tears
Looms but the horror of the shade,
And yet the menace of the years
Finds and shall find me unafraid.

It matters not how strait the gate,
How charged with punishments the scroll,
I am the master of my fate.
I am the captain of my soul.

最後の節は、
いかに門がせまかろうと、いかなる罰に苦しめられようと、
我が運命の支配者はわたしであり、我が魂の指揮官はわたしである

マンデラはこの言葉に胸に刻み、獄中生活を絶え抜いたのです。苦境にあって、素晴らしい言葉に出会えるのは人間を希望へつなぐ一筋の光になります。

希望はいいものだ。
多分なによりもいいものだ。
そして、いいものは決して死なない  

スティーブン・キングの本「監獄のリタ・ヘイワース」(映画名:ショーシャンクの空の下)の中に見出される一文から。

では、また。

★「臓物を食す人」はこちらで→「ポルトびと、その名はTripeiro
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