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2019年5月15日 

息子はリスボンで、娘は日本で学業をとなり、子供たちが家から離れた時期から日本語教室で忙しくなる前までの数年間、ポルトの街を歩き回りました。

カフェ・マジェスティックは、その頃、よく一人で訪れ、カフェとスコーンを注文したものです。
多少オーヴァーツーリズムの気があるな?と思われる今日のポルトと違い、その頃のマジェスティックで過ごせたのは贅沢な時間を持つことだったと、今振り返ります。

今日はあそこを探索してみようと、朝10時くらいからポルトの街を2時間ほど歩き、昼近くに入るマジェスティック・カフェは人もまばらで、新聞を広げてゆっくりくつろいでいる男性たちを度々見かけました。
カフェの値段は他と比べて俄然高かったが、制服のウエーターのサービスがよく、落ち着けました。

イージーリスニングやクラシックのBGMも耳障りにならず心地よかった。後でも書いていますが、ハリー・ポターの著者J.K.ローリングがここでペンを走らせていたのも、当時のカフェを知っているわたしには頷ける話です。ツーリストで常に満席の今は、BGMがあるのでしょうか。

というので、下記、カフェ・マジェスティックです。

ベル・エポック(フランス語 belle=美しい、良い epoque=時代 )と言う言葉をご存知だろうか。パリを中心に新しい文化や芸術が栄えた19世紀末から20世紀初めにかけての時代を言う。女優のサラ・ベルナール、ロートレック、詩人ランボー、ボードレールなどが活躍した時代だ。
 
パリの一番最初のカフェのお目見えは1667年と聞く。1715年には300ほどのカフェがパリにあった。これらの中でも最も有名なのは「カフェ・ド・プロコープ」。ボルテールやルソーが常連客だった。

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ルソーが愛用したテーブル。

 
フランス革命時期には、政治家やマラー、ロベスピエール、そして若き日のナポレオン・ボナパルトも集っていたと言われる。このカフェは現在では「ル・プロコープ」としてパリでも老舗のレストランとして営業おり、わたしは2007年秋にパリを訪れた際、そこで夕食を楽しんで来た。

さて、パリにはかなり遅れてではあるが、ポルト1921年、ポルトの目抜き通りSanta Catarinaに建築家ジュアン・ケイロス(João Queirós)によって開店された「カフェ・エリート」が、カフェ・マジェスティックの前身になる。(1922年改名)

20年代には文人や芸術家たちが集い、討論に花咲かせたマジェスティックは、ベル・エポック時代の歴史を語る「ポルトのエスプリ」とも言えよう。マジェスティックはその古きよき時代の名残を今に残している。

マジェスティックカフェ
 
60年代に入ると、時代の変化に抗えずに衰退。80年代に入って市の文化遺産としてポルトっ子たちの関心を集めるになった。10年の年月をかけてオリジナルの華麗なアール・ヌーボースタイルを見事に復元した。

マジェスティックカフェ

美しいファシャーダ(正面入り口)をくぐると、店内には小さな白大理石のテーブルにアンティークの椅子、木彫り細工の大鏡が訪問者を別世界に誘う。

マジェスティックカフェ

マジェスティックカフェ

マジェスティックはフランスのシラク元大統領を始め国内外の著名人が多く訪れている。かのJ.K.ローリングは、ポルト在住中にここが気に入り、第一巻「ハリー・ポッターと賢者の石」の一部をここで書いたと言われる。

ローリングがどのテーブルに着いてどの章を綴ったのか、とエスプレッソをすすりながら想像してみるのも魅力的ではないか。

カフェ
マジェスティックのエスプレッソ。チョコレートもついてくる。

本日も読んでいただき、ありがとうございます。
ではまた明日!
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コメント
ポルトの旅が益々楽しみになってきました!
まず「カフェ・ド・プロコープ」でのお写真!なんて素敵なんでしょう。ファッションも醸し出す雰囲気も、もう素敵すぎます。

最初にポルトガルに行ったのは個人でなくツアーでした。フリータイムにマジェステイック カフェにも行きましたが残念ながら店の外のテーブルでした。内部を見回す余裕もなく、オーダーするだけでも冷や汗ものでしたから。苦笑。

今度は中に入ってゆっくりと楽しみたいです。それも一度でなく何度も通いたいです。いろいろ教えて下さりありがとうございます。

ポルト滞在がますます楽しみになってきました。
2019/05/15(Wed) 22:25 | URL | ムイントボン | 【編集
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2019/05/15(Wed) 22:31 |  |  | 【編集
ムイントボンさん
オーバーツーリズムで、かのレロ書店もマジェスティックも人がいっぱいですね。

朝早めに行ってみるのはどうでしょう?

パリのカフェでの写真は何年も前ですってば(v-8

でも、あれが最後のパリです。今は変わったのではないかと思います。

ところで、後ほど、あちらにおジャマいたします!
2019/05/18(Sat) 03:32 | URL | spacesis | 【編集
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