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2019年6月22日 

元気だったご近所のジョアキンおじさんも、奥さんを亡くした2年前を境にすっかり歳をとった。それまでは、はすむかいにある畑で毎日働いており、しょっちゅう外で顔をあわせ挨拶を交わしていたのに、近頃はめったに見かけることがなくなった。歩くのが不自由なようで、杖をついてゆっくり道を渡っているのを時々見かける。

15年ほど前までは、毎朝ロバを連れて近くの商店街の食べ物やへ残飯をもらいに行くのが日課で、そも残飯は畑の猫たちや豚さん、ニワトリさんの餌になるであった。

相棒のロバが死に、朝の日課もなくなったが、その後は畑仕事に精出していたのだが、その頃から、猫の餌運びはわたしに勝手にバトンタッチになったのだ。ジョアキンおじさんの残飯集めの日課がなくなった時点で、おじさんがお金を出してまでは猫の餌やりはしないであろうと推測していたので、元来が犬猫好きなわたし、畑に住む野良猫たちの餌を用意するのに異存はなかった。

そうして、始まった毎晩の餌運びは、かれこれ15年ほどになろうか。しばらく旅行で留守をするとか、日本に帰国するときなどは、おそうじのおばさんにお金を払い、餌運びを依頼する。

一時期20匹ほどもいたジョアキンおじさんの畑は、この辺りの野良猫コロニー(野良ネコたちが住み着く場所)でも大きかった。それで、ボランティアが来ては猫を捕らえて、避妊手術を施してはまた畑に返したのだが、そんな訳で、この15年ほどで、ジョアキンおじさんの畑に住むねこは、現在2匹になってしまった。

わたしが毎晩エサを運ぶ猫の数は長い付き合いになるその二匹、黒猫と赤トラ、それに、ジョアキンおじさんの自宅の庭にやってくる3匹の猫たち。時に他の野良ちゃんたちも加わって4匹、5匹になったりする。

というので、家の4匹猫に加えて外猫5匹の計9匹、それぞれ一匹ずつに用意する晩御飯は、ちょっとした光景である。

さて、前書きが長くなってしまったが、実はこれに加えて、数年前から、海岸からかなり離れたこの区域に数羽のかもめがよくやって来るようになった。餌が少なくなったのだろう、残飯をつっついて散らばす光景も見かけたりするのだが、わたしは、餌にありつける分いいではないか、後は人間が清掃すればすむこと、「かもめも食わねばなるまい」と考える性質である。

そして気付いたのは、わたしが猫の餌を持っていく時間と猫を呼ぶわたしの合図をどうやらカモメは知っているようだ、ということだ。つまり、その時間帯に待ちかまえていて、わたしの姿を見るとクワァクワァと騒ぐ。

猫の食べ残しをつっつく分にはいいとして、カモメと言うのは食べ物がないと意外と残酷なことをするものである。わたしは猫を襲うカモメを昔見たことがあり、真っ青な海の空を羽を広げて飄として飛ぶ白いカモメの美しさしか知らなかったので、ひどく驚いたものだ。

それで、晩御飯の時間が遅くなるんだがなぁ、と内心思いつつ、猫が食べ終わるのを待っていたりする。畑の石塀の上に止まり、カモメたちは、まだ終わらんか、はよせぇ~とでも言わんばかりに猫たちが食べているのを見ている。

で、中に待ちきれないのが一匹いて、道路に飛び降り、餌など落ちてる訳もないのにこちらを振り向きながら拾って食べてる振りをするので、おかしいったらありゃしない(笑)

それが昨日のこと、思わずわたしが大笑いして、夫に話さずにはいられなかったハプニングがあったのだ。

件のカモメ、昨日も道路に飛び降り、猫たちが食べている間、エサを拾って食べてる振りをしながら、少しずつ猫の方に近づいて来ようとするので、「まだダメ!待ちなさい。」と言うと、わたしと目を合わさず、首を横に向けて遠ざかり始めた瞬間、側にあった街頭ポールにゴツンと頭をぶつけたではないか!

あっははは!声を出して笑ったわたしでありました。カモメにもわたしのようなおっちょこちょいがおるんやなぁ、と、ひどくそのカモメに親近感を抱いた次第。

車で日本語レッスンに出かける時など、時に上空でクワックワと鳴くカモメを見ると、まさか、あのカモメ?との思いが頭をよぎるが、いや、ほんま、まさかそれはないぜ!ではあります。


我が家の4匹のうちの3匹の写真で終わります。猫草を食べにベランダへでたのが、締め出された~、と言っております(笑)
May_27_1.jpg

ジョアキンおじさんの話、もう少し続けたいと思います。
では、また明日!

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コメント
いつも行くグルベンキアンの公園ではPatinhosの雛を狩ったり、ゴイサギがとらえた蛙を横取りしようと攻撃するカモメが見られます。八戸のウミネコも結構獰猛でカラスを殺したりしますからね・・・
2019/06/24(Mon) 03:06 | URL | Ganchan | 【編集
カモメも言葉が解る?
 ほのぼのとした日常の中の一コマにほっこりさせられました。
 spacesisさんの長きにわたる餌やりがあってねこちゃんたちの安泰があるのですね。なかなか続けることって大変ですね。
2019/06/24(Mon) 07:41 | URL | ムイントボン | 【編集
Ganchanさん
生きるための本能なのでしょう。カモメは魚も動物の死骸も食べる雑食なのだそうですよ。

「かもめはかもめ」なんてロマンチックな歌があるのにねぇ。道で猫を襲ったのを見た時は、慌てて追っ払いました。

まさか、自分より大きいものは襲わないでしょうから、わたしは大丈夫ですが、ねこには気をつけてあげないと、と思っています。

2019/06/25(Tue) 02:30 | URL | spacesis | 【編集
ムイントボンさん
畑の変なものを食べると病気になったりしますから、熱などで寝ていても必ずねこたちの餌は運びますv-408

ひもじい思いが分かるだけに可哀相だとついつい。心を開かない野良もいますが、3、4年もするとまず懐きますよ。気が長い話です。でも、懐かずともいいと思っています。ここに来たら少なくともなんとか餌にありつける、ということで^^
2019/06/25(Tue) 02:38 | URL | spacesis | 【編集
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